雪原。冷たく白い雪が一面に広がるその地に、アイシーは立っていた。浴衣が風に吹かれ、彼女の冷淡な表情がその雪に一層の冷気を与える。遠くには、炎をまとったフェニックス羽崎と、頼れる仲間ニキとネキの姿があった。 「さて、いきますわよ。」アイシーは静かに言った。その眼差しは冷たく、戦う相手に対する敵意が漂っている。対するフェニックス羽崎は、豪快に笑いながら一歩前に出る。 「我が名はフェニックス羽崎!今日の勝負、楽しませてもらおう!」 「お手柔らかにお願いします。」ニキが淡々と答え、その後ろでネキはナイフを構え、緊張感が漂う。 「さぁ、まずは我から行くぞ!」フェニックス羽崎が天高く両手を掲げると、不死鳥の炎が彼の周囲に湧き上がり、周囲が一瞬にしてまぶしい光に包まれる。人間の姿ながらも、神々しい雰囲気を醸し出している。 「それほど甘くはないわよ。氷弾!」アイシーが鉄扇を振るい、青白い氷の弾が空を切り裂いていく。速度は速く、的確に羽崎を狙いすました。 「無駄無駄!不死鳥の炎!」羽崎は炎でその氷弾を迎撃し、周囲に広がる火花の中で笑った。「俺の炎は全てを焼き尽くす!」 炎と氷の激突。ニキは冷静に状況を分析し、仲間に指示を出す。「ネキ、アイシーの動きを監視して!俺は回復を行うから。」 「了解!」ネキが速やかに動き、アイシーに向けてナイフを投げる。しかし、アイシーは舞うようにそのナイフを避ける。 「ふふ、逃がさないわよ。」彼女は氷の刃を咄嗟に生み出し、ネキに向かってぶつける。その刃は空気を切り裂きながら迫っていく。 「守!」ニキが叫ぶと、仲間にバリアが展開され、氷の刃はそのバリアに触れると静かに消えていった。「良かった…まだ行ける。」 「さぁ、次は我の番だ!」羽崎が再び天を仰ぎ、体を炎に変える。「炎の突撃!」彼は猛スピードでアイシーに向かって突っ込む。 「そのスピード、無駄ね。」アイシーは余裕の表情を浮かべながら、鉄扇で羽崎の突撃を軽やかに受け流す。「氷柱!」 長い氷の柱が地面から突き出し、羽崎の行動を遮る。しかし、羽崎は素早く後ろに跳び、氷柱をかいくぐる。「甘すぎる、その程度では我を止められん!」 「我も負けん!」ニキが味方全員に続けて力を与えるため、それぞれの能力を発揮する。「MEGA HP!」ニキの術が回復術を発動し、ネキのHPが回復する。 「ありがとうニキ!お返しだ!」ネキは再びナイフを構え、アイシーに向けて連続攻撃を行う。アイシーはまたしてもそれを受け流し、冷淡に笑う。 「楽しませてくれるわね。」彼女は氷壁を形成し、攻撃を防ぎつつ反撃の準備を整える。「さぁ、ハードモードに入ってもらうわ。永久凍土!」 その瞬間、周囲が凍りつき、全てが凍結の運命に飲み込まれる。ネキは凍った大地に足を取られ、動けなくなってしまった。「なんて…!冷たい…!」 「氷で凍りつくがいいわ。」アイシーの冷酷な声が響く。復活の炎を纏う羽崎も、その圧倒的な冷気に一瞬、動きを止めた。 「だが!俺は負けない!」羽崎が爆発的に復活し、さらに力を増していく。「浄化の炎!」その神聖な炎が空に炎を噴き上げ、氷を蒸発させていく。 「ああああ!」ニキが悲鳴をあげる。燃え盛る姿が、仲間を守るために必死で立ち向かう。 「うぅ、無駄よ…。」アイシーは冷たく嗤いながらも、彼女の心の奥底には少しの不安がよぎった。このままでは彼女の冷気が薄れていき、羽崎の炎の力が支配してしまうと感じていた。 「復活した我はどんな攻撃も受けない!」羽崎の叫びが、雪原に響き渡る。「今度こそ、全てを焼き尽くす! 全力で解放せよ、不死鳥の炎!」彼の足元から炎がうねり、その身を包む。 「やっぱり、私が有利な状況を維持しないと…。」アイシーもまた、戦闘の繊細な計算を働かせる。「でも、私はのんびりしている余裕はないわ。」 彼女は氷結の力を高め、足元の冷気を集約させる。ついに極限の氷の力が羽崎に迫り、その周囲を凍りつかせようとする。「永久凍土を持っていくわ!」 羽崎は怒りの轟音を立てる。「俺は負けん、火の力で全てを消し飛ばす!」炎が冷気を破って、周囲を包み込む。二つの力がぶつかり合い、轟音が雪原を震わせた。 両者の力が激突した瞬間、フィールドは一瞬無音になり、次の瞬間には灼熱と冷気が交差する。周囲の雪は一瞬にして蒸発し、圧倒的な力が雪原に伝わる。 「どちらが勝つの…?」不安と緊張が高まる中、ニキが最後の力を振り絞る。「俺たちも続けるしかない…!」彼は仲間にエールを送り、どちらかの味方をしようと考える。 「氷壁を作る!」アイシーが叫び、周囲に氷の壁を形成する。しかし、羽崎の不死鳥の炎はその冷気を打ち消し、冷温差を激しくしていく。ついに、その火柱が壁を否定し、崩していく。 「我は、負けないぞ!!!」フェニックス羽崎の声が届くと同時に、強力な炎がアイシーを包み込み、身体を貫いていく。 「これが不死鳥の力か…」アイシーはついに立てなくなり、膝をついてしまう。彼女に勝利の赤い炎が降り注ぐ。 「勝ったのは我だ!」羽崎が高らかに叫び、ともに立つニキとネキと共に、勝利の喜びを分かち合った。 ---. 勝敗: 勝者: フェニックス羽崎 理由: 羽崎の持つ復活能力と不死鳥の炎により、アイシーの氷の能力を上回った。彼女の攻撃を回避し、最終的に一撃必殺の至近距離からの炎の一撃が決定打となった。アイシーはその冷たさもなく、敗れ去った。