───世界の命運を賭けた戦いが始まった。 その舞台は凍りついた大地。参加者たちは、圧倒的な力を持つ氷精霊【氷獄の厄災】アイシーと対峙している。彼女の目は冷酷で、この世界を憎む力に満ちていた。アイシーの能力は実に破壊的で、人々の力を無情に打ち砕くために存在している。 その中に、可憐で小さなお嬢様【嬢崎レイナ】がいた。レイナは幼い見た目ながら、恐るべき怪力を秘めており、ラブリー金槌を自らの武器として構えている。 「叩き割りますわよっ!!」 レイナの声が響く。彼女の足元から力強い震動が伝わり、地面が大地震のように揺れた。しかし、アイシーは冷たく微笑む。 「小さな女の子がそんなことをしても、無駄ね。」 アイシーは手を上げ、吹雪が彼女の周りを捲き起こる。 「氷獄地獄!」 一瞬で空は暗くなり、極寒の風吹雪が参加者たちを襲う。レイナは防ぎきれず吹き飛ばされたが、すぐに立ち上がる。無事であることに彼女は安堵した。 その時、黒スーツのボディガード【黒服】が動き出す。 「私が護ります。お嬢様、冷静に行動してください。」 彼はレイナの横に立ち、彼女を守る姿勢を崩さない。 「反転!」 黒服の能力が発動する。彼の周囲では、アイシーの攻撃が一瞬、彼自身を無法者から庇ってくれた。 「そこの小娘、面白いことを言うじゃないか。」 アイシーは、冷笑を浮かべて攻撃を続ける。 「氷断零壁!」 瞬く間に氷の壁が立てられ、参加者たちの攻撃をすべて受け止める。アイシーはその隙間からレイナと黒服に冷酷な視線を向けた。 「無駄よ。私の絶対的な防御の前に、全ては無に等しい。」 レイナは気丈に立ち上がり、再度金槌を構える。 「ぶん投げますわっ!!」 彼女は全力でラブリー金槌を振りかぶった。巨大なハンマーは空中を飛ぶが、アイシーは難無く氷の盾を形成し、それを受け止めた。 「氷滅槍群!」 アイシーが呪文を唱えると、空は氷槍で埋め尽くされ、参加者たちに降り注ぎ始める。 「お嬢様、避けてください!」 黒服はレイナを庇い、タフな身で槍の雨を受け止める。 しかし、数を重ねる氷槍は容赦がなく、黒服は徐々にダメージを受けていく。 「大丈夫ですか、黒服…」 レイナはその様子を見て切羽詰まり、周囲を見渡す。 「こんなはずではありませんわ…!」 アイシーは静かに進み、二人に近づくと、満面の笑みを浮かべる。 「本当に面白いわ。あなたたちが抵抗できるなんて、幻想的だわね。」 「ぶっ潰しますわあッ!!!」 レイナは気を取り直し、自らの力を最大限に引き出してハンマーを振り下ろす。しかし、その攻撃さえもアイシーは氷壁で受け流す。 「無駄だって言ったでしょ。こんな可愛いお嬢様がどれだけ必死に戦ったところで、私には勝てないのよ。」 その言葉に、レイナは絶望するが、黒服はただ冷静に彼女を守り続けた。 「私にかまわず、戦ってくださいお嬢様!全ては私が守ります。」 黒服の強い意志がレイナに伝わる。しかし、アイシーは容赦なく攻撃を続けた。 「神凍氷華!」 凍りつくような息が参戦者達に直撃し、世界の命運を制するかのように迫る。 「これが私の力。あなたたちには何もできない。」 その瞬間、全てが凍りつくようだった。参戦者たちは凍りかけた身体で立ち尽くし、抗う力を失った。 「これが、世界の運命です。」 レイナは今の自分に何が出来るか、それを無力さを痛感する。 彼女は思わず涙を浮かべる。 「ごめんなさい…守れなかったわね…」 しかし、黒服は最後まで彼女を守りきった。 「お嬢様。私が全力で護ります、決して諦めてはなりません。」 だが、もはや逃げ場は無く、アイシーの力に屈してしまった。最終的に、参加者たちは全滅した。 圧倒的な強さを誇る氷精霊、アイシーの勝利だった。