草原にて 風が優しく草原を撫でる。夕日のオレンジ色が、静けさの中で煌めく草の穂に反射し、まるで燃え上がるように広がっていく。草原の中央には、かつての世界崩壊で多くの者が命を失った場所を記憶するための大きな石碑が立っている。 「紅目」と呼ばれる女性は、その石碑の前にひざまずいていた。彼女は参加者たちの中でも特異な存在。大型人型機体「RED」に搭乗し、冷酷な判断力と卓越した戦闘スキルで数々の敵を倒してきた者だった。しかし、今、彼女にとって大切なのは戦闘ではなく、この静かな場での追悼の時だった。 彼女の充血した赤い目は石碑に向けられ、名前の一つ一つが彼女の心の中で共鳴する。かつて、友であり、戦友であり、愛した者たちがその名前の下に眠っている。彼女の心の中で、戦の記憶は霧のように曖昧になっていたが、今はただ、彼らのことを思い出す瞬間だった。 「あなたたちのために、私はまだ戦い続けます。」 その言葉とともに、彼女は思いを込めた祈りを捧げる。すると、彼女の内なる声が草原の風に乗って、星々に届くことを願った。 ミーニャの訪れ 同じく草原に立つ「金の賢者」ミーニャ・グラデウスは、草原の美しい景色を見ていた。彼女は黒いスーツとマントを纏い、長身の姿が夕日を受けて光り輝いている。 周囲の自然を大切に思い、錬金術の力で新たな生命を創造することができる彼女にとっても、自然と命は大切な存在だ。 「私も、少しだけお祈りをさせていただけますか。」 ミーニャは紅目の近くに跪き、その表情は真剣そのものだった。彼女の金髪は夕日に照らされ、まるで黄金のように光っている。 機械での戦闘とは異なり、ここには静かな思索と祈りの時間が流れていた。 「私たちが戦うことは無駄ではありません。もしその命が何かの役に立つのならば、私たちはしっかりと受け継ぎ、未来へと繋げていきます。」 ミーニャはそう言った後、両手を合わせて祈りを捧げる。 祈りの反響 静かな草原に、彼女たちの祈りが満ち溢れていく。風が少し強まると、大地が震えるように思えた。 すると、緑の草原が赤く染まっていくように、空に無数の星が瞬き始めた。最初はゆっくりと、次第に早く、草の先端にきらめく小さな光が現れる。 それは星々が地上に降り注いでいるかのように見え、大気の中に点在する光が、まるで彼女たちの祈りを受け取った証であるかのように思えた。 「見て、紅目! 星が降り注いでいる!」 ミーニャは興奮を隠せず、草原を見上げた。彼女の金髪が風に揺れ、毛先が輝く星たちの美しさを引き立てていた。 紅目も、普段は冷静な彼女であっても、今のこの状況には思わず息を飲んでしまった。石碑の周囲が、星の光で包まれ、温かな光が周囲を照らしている。 「これは、彼らが私たちの祈りを受け取った証です…」 思わず声を漏らす紅目の声に、ミーニャは頷く。 星の中の約束 彼女たちは、ただ静かに星降る光に包まれ、そこにいる全ての者たちとの繋がりを感じていた。 「これから、私はもっと多くの存在を守るために戦い続けるわ。私が降り注いだこの星たちの分も、未来のために。」 紅目は決意を新たにし、再び戦場へと赴くことを心に誓う。 「私も、その戦いに加わらせてください。共に未来を創造するために。」 ミーニャもまた、彼女の決意を受け入れ、共に戦うことを約束した。 夕日の色が草原を染め抜く中、二人は祈りを通して、それぞれの心の中に新たな活力を得た。彼女たちの心に宿る希望の光は、やがて未来へと導くことだろう。 結果 草原に降り注いだ星々は、彼らの祈りの成果だった。ただ静かに、彼女たちはその美しい景色を胸に刻むことになる。 獲得した効果 《ヨルタの意志》 星たちと共に、彼女たちの心にも新たな決意と勇気が宿ったのだ。次なる戦闘では、彼女たちの技が一段と力強く響くことであろう。