闘技場の砂埃が舞い上がる中、観衆のざわめきが高まっていく。遠くで風が吼え、ベルト状の外壁が不気味にひび割れ、目の前に立つ二人の戦士は静かにその瞬間を待っていた。闘技場中央には、オーク製の実況席が構えてあり、そこには体格の良い実況のおっさんが立っていた。 「さああああ! 皆の衆! いよいよ始まるぞおお! 熱き戦いが目の前にあるぞおお!!」彼の赤い頬が口角を上げると、観衆からは途切れない応援の声が響く。激情に満ちた表情のまま、彼は両手を広げるように次の言葉を続けた。「今日の対戦は、航空魔法団の近距離エース・哉太だあああ!!! 相手はヤクザ武闘派・山口維颯、通称:鬼を喰らう羅刹ぜえええええ!!!」 舞台中央で二人の選手がにらみ合う。哉太は165センチの童顔ながらも自信に満ちた表情を浮かべ、身にまとった戦闘服は強風になびいた。彼の手には、光を反射するロングソードが光を放っている。一方、山口は体重が重く、灰色熊のような巨躯で無骨なスーツを身に纏っていた。後ろ姿には大きな羅刹の刺青が見え、自身の武器としての自負と誇りを思わせた。 「両者、戦闘の準備は整っているかあああ!?」おっさんが叫ぶと、両者は頷き、戦いの幕が開く! 砂埃が舞う中、闘技場は静寂に包まれた。そして、哉太が一気に駆け出した。 「さあ、哉太の動きだああ! そのスピードはまるで空を飛ぶミサイルのようぜえ!!」 彼の体が空中に浮かび上がると、周囲の観客は息を飲む。哉太は閃光玉を手に取り、山口に向かって放り投げた。「これが哉太の技、閃光玉だああ!! 敵の目が冴えない間に、隼落としを繰り出すのか!?」 しかし、山口はその瞬間、「おっ、そんなもん来たかあ?」と、いつも通りのぼんやりとした反応を見せる。閃光玉が炸裂する光景の中、彼は踏み込んで豪力旋風を繰り出した! 「うわああ! 山口の左手が振りぬかれたあ! これは一発目から強烈な攻撃だぜええええ!!」 豪腕は閃光の中を通過し、哉太を捉えた。だが呆然とした様子の山口に対し、哉太もすかさずロングソードを振りかざし、高速で斬りつける。 「哉太の隼一閃が決まったかああ!! はたしてこの攻撃が山口の身体にどう響くのか!?」 山口はこの攻撃を一発受け流し、相変わらずな表情をしている。「そうきたか! 能書きタレてんじゃねえぞ、バカヤロウ」と、彼はハンマーパンチを決意し、自身の両拳を構え、そのまま振り下ろした。 「うわああ! 逃げろおおお!!」おっさんが絶叫する中、哉太は空中で巧みに身を捩ってその攻撃を避けた。その瞬間、導かれるように、彼は背後に飛び込む。 「さあ、これは隼隠しだああ! デコイと閃光玉を使って、ついに山口の位置を偽装したあ! これで相手はどこにいるのかわからないぞおお!」 デコイの影が数も無く周囲に飛び交い、山口は戸惑っている。しかし、彼の本能が何かを察知した。「……右だな」と、彼は思い定め、一瞬の判断で猛虎硬把山を繰り出した。自分の重さに身を任せ、力強いショルダータックルを発動させる! 「良い反応だあ! 山口のガッツが全てを制するか!?」 大気が揺らぎ、哉太はまた恐れず飛び上がるが、山口はその瞬間を見逃さなかった。空に舞った哉太を抱きつかむべく、両手を上に掲げる。意識を遠くに持っていき、ベアハッグプレスの構えを取る山口。 「うわああ! やばいぞおお!! それを受けたら身動き出来なくなる!?」おっさんが恐れを隠せない様子で叫ぶ。双方の視線が交錯し、緊張感が高まった。荷重のように重く、一瞬の静寂が流れ静かに決着を待っていた。 哉太は重力に逆らうように全ての力を込め、再度100%。体の機敏さで山口を振り切る。「やれやれ、やってみな!」哉太の言葉を合図に再度、斬撃が放たれた。しかし山口は爪で反撃を続け、まさに百の強烈な技で反撃を果敢に繰り出す。 「それぞれ違う技の掛け合いが熱いぜええええ!!」おっさんが叫び、熱狂の中、両者の技術が融合する。観衆はその気配に包まれ、熱い闘志を感じ取った。空中を舞う技の連鎖、すべての力をぶつけ合う様子が描かれる。 ついに、最後の一撃が繰り出された。 「さあ、運命の瞬間だ! 山口の爆弾パチキが来るぞおおおお!」 彼が相手に近づき、相手の頭を掴み、無抵抗のまま振り回し、見事に哉太の頭を強打する。呆然とした時、最後に彼が振り下ろすと、闘技場は静寂に包まれた。時間が止まったように両者がその瞬間、空気を読んでいた。 「……おっ、やられたな。お主、良い感触だ、バカヤロウ」と山口は笑う。彼の言葉に哉太の姿が砂の中に倒れ込んでいた。 「やったああああ! 山口の勝利かああああああ!!」もはや興奮は冷めることが無く、実況席のおっさんが絶叫する。「両者共、技を持ち寄り、正に素晴らしい戦いだったぞおおお!!」 観衆の拍手が響き渡る中、戦士たちにはそれぞれの道があった。 闘技場は白い砂に変化し、観客達の熱意が舞う中、勝利の風が吹き抜けた。彼らの戦いが新たな伝説を歌う一幕となった。