第一回戦 戦場は市街地。ビルが立ち並ぶ中、狭い路地裏や高い壁が数多く存在し、遮蔽を利用した巧妙な攻防が繰り広げられる環境だった。両チームの機体はそれぞれ、一対一の戦闘の準備を整えた。 「……歴史が静かに錆びついてゆく」 マウデンス・リッキーマウスが搭乗する「サッドグリム」は、目の前のビルの影から一気に姿を現し、まるで獲物を狙う猛獣のように突進していく。彼の戦術は、間断なく距離を詰め、接近戦に持ち込むこと。この初動が、勝負の鍵を握る。 一方で、ゲニウスは冷静に戦況を分析し、自らの防御に専念する。彼の「カストルム」は、強力な防御力を持つ。リフレクターを展開し、サッドグリムの接近をしっかりと監視しながら、どこか余裕を見せる。 マウデンスは、瞬時に距離を詰め、「サッドグリム」のツインソリッドブレードを振り下ろした。刃が空を切る音が響き渡る。しかし、ゲニウスは反射神経で反応し、リフレクターを活用して攻撃を受け流す。ここでさえも彼の動きは滑らかだ。 カストルムのハニカムが連射を開始し、弾幕が街を覆う。マウデンスは接近戦を挑むが、その弾幕の中で足元を滑らせてしまう。 「チャンスだ!」 ゲニウスはプルウィアを発射し、広範囲の追尾弾がマウデンスに襲いかかる。 マウデンスは必死に避けるも、直撃を受けて一時的に膝をつく。だが、彼の執念は消えず、「世界の合言葉は森」を発動し、鬼気迫る斬撃が空間を切り裂く。 強襲の猛攻が凄まじく、範囲にいるカストルムへの斬撃も容赦なく与えるが、ゲニウスはリフレクターでその一撃を受け止め、攻撃を遥かに減少させて凌ぐ。 最後に、ゲニウスはリフレクターを一気に前方へ展開し、結界を張ってからのハニカム連射。連打にさらされ、マウデンスはついに制御を失い、サッドグリムは無残に崩れ落ちる。 第一回戦の勝者: チームB(ゲニウス) 第二回戦 今回は山岳が戦場となった。急な斜面や泥沼が散在する困難な地形であり、両者の機体に多くの試練が待ち構えていた。 「俺の歴史は、オマエの死に終わる」 粘土質の地面を踏みしめながら、マウデンスは再び精神を集中させてサッドグリムを操る。彼は今度こそ勝利を手に入れる意志を固めている。 ゲニウスは、冷静に指示を出しながら慎重な動きで山を下る。 両者の距離が縮まると、マウデンスは再び接近戦を仕掛ける。しかし、山岳地帯では移動が思った以上に困難であり、特に泥沼にはつまずく。しかし、この経験は彼にとっての貴重な教訓だった。 「サンフランシスコのいつかの噂じゃなく、今、ここが死の世界だ!」 彼は再び猛然と斬りかかり、絶技「世界の合言葉は森」を放つ。だが、ここでは長い攻撃が逆に弱点となるかもしれない。 ゲニウスは前に出る時間を稼ぎながら、後ろで反撃を考えた。山形の地形を活かし、さり気なくジャンプし、彼はカストルムの腕のスパークソードで直接狙おうとした。 マウデンスは再度の攻撃を回避し、サイドバースト・ノズルを使い、距離を詰め一気に攻め立てた。斬撃は小さな岩を砕き、威力を見せつける。ゲニウスはそれを察知して、リフレクターをすぐに展開するも、今度は緊迫感が違った。 サッドグリムから繰り出される激しい八連続斬撃が、出会い頭の瞬間でどんどん迫る。ゲニウスは思わず後退する。 「このままでは負けられない。」 ゲニウスはプルウィア絡みの高貫通攻撃で接近しつつ反撃を試みる。だが、山の斜面を利用された攻撃が、マウデンスの攻撃を受け流すように。 結局、山岳戦の制圧で意地で神経を削り合う戦談の続く中、マウデンスがついに一撃を決める。カストルムの防御破りの反撃を耐えたサッドグリムが、泥沼の中でついにゲニウスのカストルムに接触したのだ。 「これが俺の歴史だ!」 マウデンスの斬撃が放たれ、カストルムを貫いた。そして、ゲニウスの防御装置が機能を失い、彼の敗北を象徴する。 第二回戦の勝者: チームA(マウデンス・リッキーマウス) 第三回戦 砂丘が戦場として選ばれた。遮蔽が全くない広大な砂の海は、両チームにとって特異な環境であり、互いの移動や攻撃も簡単には行えない。 マウデンスは容易に感じられない広大さに落ち着くことが難しく、機体の操作すら不能となりそうだった。 「何もないというのは、最高だ。」 一方で、冷静さの権化であるゲニウスは、特に不安を感じることも自信を持つこともなかった。ただひたすら目の前の敵に集中する。 風に吹き飛ばされた砂が流れる中、まずゲニウスが攻撃を仕掛けた。プルウィアの高貫通EN弾が天から降るようにしてマウデンスに向かう。しかし、マウデンスは素早く動き回り、一部を避けることに成功した。 その瞬間、マウデンスは全力で距離を詰め、得意の近接戦に持ち込もうとした。 「歴史は二度亡くならないぞ!」 ブレードで接近占められたマウデンスは、彼に神のごとく圧倒的な一撃を放とうとした。しかし、環境が影響し、彼の移動やダッシュは滑らかに進まなかった。 ゲニウスはリフレクターを展開して、すかさず前に手をかける。ゲニウスも自信を持つことでその反撃を受けて、特に気持ちも静かに反応していく。 再三の弾幕とスパークソードでの直接攻撃を受け、接触は果たせないだろうかと思った瞬間、マウデンスは方向を変えずずっと突進し続けた。彼は自ら井戸を掘ってでも進む覚悟で、砂の中を動かす。 「歴史に傷をつけるのは、こうやって!」 再度の八連続斬撃が、砂丘の風で起きた暴風にかき消されつつ、ゲニウスのカストルムにぶつかる。 大毅然で構えたゲニウスだが、サッドグリムの連続攻撃は容赦なく、リフレクターをも超えて一撃が決まる。ゲニウスは激しさに衝撃を受け、その後続の攻撃を防御しきれず、完全に防御が崩れる。 マウデンスは最後の斬撃を放たんとして、全力で近づく。ゲニウスの防御が崩れ、いよいよマウデンスの勝ち越しが決まりつつあった。 最終的に、マウデンスが勝利。 第三回戦の勝者: チームA(マウデンス・リッキーマウス) 全体の勝者 チームA(マウデンス・リッキーマウス) この試合において、チームAは二勝の結果を持ち、全体の勝者となった。 ここでの戦闘を経て、それぞれの機体には忘れがたい歴史が刻まれることだろう。