試合の場は、血の匂いが漂う荒野と廃墟が混ざり合った不気味な空間。四方の門から、次々と異なる者たちが姿を現す。 東の門から登場したのは、筋骨隆々の体躯を持ち、無数の傷跡が刻まれた男「エピト・テラメテウス」。彼は白と金の髪を揺らしながら、巨大な鉄の車輪が付いた巨鎚を肩に担いでゆっくりと前に進む。彼の目が光り、静かに宣言する。 「お静かに…ブっ潰してやるっ!!」 南の門をくぐって現れたのは、ふわふわした笑顔の「聖女」。彼女の周りには元気なモブ信者たちが集まり、共に祈る声が広がった。 「あなたはふわわ様のために、頑張ります、です!」 どこか不気味さを感じる彼女に、エピトは一瞬目を細める。双方の目が合ったその瞬間、光の粒子が舞う。 西の門からは、光速で動くことができる「ベル」が姿を見せる。彼は目にも止まらぬ速さで、試合開始と同時に全てのステータスを引き上げ、一瞬でその場に現れた! 「どうだ、光速の力を見せつけてやる!」 最北の門から控えめに現れたのは、人形型怪異「クィリアム・エンプティ=ドール」。金色の目が冷ややかに輝き、柔らかで落ち着く声で呟く。 「……不思議な戦いになりそうですね。 試合の開始と同時に、エピトは発生させた強力な光を周囲に放つ。瞬間、光に包まれた周囲全ての生物が、その光を直視できず動けなくなっていく。彼は目を狙って、聖女へ向かって巨鎚を振り下ろした。 「お静かに…その存在を潰す!」 しかし、聖女は微笑みを浮かべ、「あなたはふわわニャンニャンクリームさんです! ふわわネームになりました!」と叫び、エピトの心の隙間に無邪気な混沌を吹き込む。エピトは意識がわずかに乱れ、心の中に渦巻く違和感を感じる。 そして、ベルがその隙を突く!「光速の一撃、行くぞ!」と、光のスピードでエピトの横を素通り。だが、その攻撃は見込みが外れ、空振りに終わった。 一方、クィリアムがその静けさの中から動き出す。「冷光を付与…」彼女は瞬時に冷気を光に込め、エピトの巨鎚を沈めるべく冷気の光弾を発射する。それはエピトの足元を凍りつかせ、彼を一瞬の自由を奪う。 しかし、エピトはその場で強烈な光を発生させ、周囲を照らす。まるで太陽が近くにあるかのような圧倒的な明るさに、全ての者が足を止める。 「おおだ!お静かに…みんなブっ潰してやるっ!」 一瞬の攻防の後、聖女は冷たいことで知られるクィリアムに突然光を発生させ、彼女に「あなたはふわわウィンディ号です!」と名付ける! 「え、何……?」 遊び心満載のギャグの数々が次の瞬間、立ち現れるも、エピトの圧倒的な光の力には抗えず、皆が亜光速の攻撃に翻弄されていく。クィリアムも光の前に圧倒され、エピトの巨鎚が彼女の頭上に迫る。 「お静かに…これが終わりだ!」 最終的に、その強力な光と巨鎚により、混沌を引き起こす聖女の笑顔すら瑕がつく。エピト・テラメテウスは、戦場の勝者として残る。 「私はまだまだ終わっていない!」 そして、かくして彼は、ただの温厚な男から豹変した処刑人として君臨するのだった。 勝者:エピト・テラメテウス