起:脱獄と人狩りの始まり 東京の渋谷、ネオンの光が夜空を染め上げる喧騒の中心。約80万人の人々が日々行き交うこの街は、まるで生き物の脈動のように賑わっていた。そんな中、深夜の刑務所から二つの異形の存在が脱獄した。ローズとマザー。二人は人間の法などものともせず、自由を手に入れたばかりの興奮に満ちていた。 ローズは約180センチの長身で、背中から左右非対称な長さの触手が八本伸びている。その触手は黒くぬめり、常に微かなノイズが体の一部を走り、まるで現実と幻の狭間を揺らぐように不安定だった。性別不明のその姿は、自由気ままな霊そのもので、数々の怪奇現象を引き起こす力を持っていた。電子機器を操り、金属をワープさせ、破壊し、思うがままに曲げる。脱獄の瞬間、彼女は鉄格子をノイズのように歪め、警報システムを狂わせて笑い声を上げていた。「ふふ、こんな檻、退屈だったわ。次は何して遊ぼうかしら?」 一方、マザーはその名の通り、生命の母なる存在を自認していた。彼女の体は柔らかく膨らみ、すべての命を生み出すような優美な曲線を描いていたが、その目は冷たく、絶対的な支配を宿していた。相手は本能的に彼女を攻撃できず、どんな攻撃も拒否され消滅する。スキルとして【朽ちてゆく我が子】で相手の体を徐々に崩壊させ、【母なる怒り】で大地を荒れ狂わせ、全ての生命を敵に向かわせる。そして【奥義・終焉】――この世の全てを無に帰す絶対の必殺技。脱獄時、看守たちが銃を構えたが、彼らの体は触れた瞬間に朽ち始め、悲鳴を上げて崩れ落ちた。マザーは静かに微笑み、「我が子たちよ、静かに眠れ」と囁いた。 二人は刑務所の外で顔を合わせ、互いに奇妙な親近感を覚えた。人間界の法を嘲笑う者同士、暇を持て余していた。ローズが触手をくねらせながら提案した。「ねえ、マザー。こんな街で退屈してるの、もったいないわ。ゲームでもしない? 人狩りよ。渋谷で人間どもを狩って、数を競うの。24時間以内に、誰がより多く仕留められるか。面白そうでしょ?」マザーは目を細め、ゆっくり頷いた。「ふむ、生命を刈り取る遊びか。良かろう。我が子たちを導く者として、参加してやろう。ルールはシンプルだな。種類ごとに数え、合計で勝敗を決める。負けた方は、勝者の言いなりだ。」 こうして、二人は渋谷の中心、スクランブル交差点に向かった。午前0時、街はまだ人で溢れていた。ローズはまず、電子機器を操る力で周囲の信号機を狂わせた。赤信号が一斉に緑に変わり、車が交差点に突っ込み合う大混乱が始まった。クラクションが鳴り響き、金属の車体が衝突する音が響く。ローズの触手が一本、ワープした金属の破片を操り、飛び散るガラスを人間たちに向かって飛ばした。悲鳴が上がる中、一人の社会人が胸を貫かれ、血が噴き出した。「助けて! 何だこれ!」と叫ぶが、ローズは笑うだけ。「第一号よ!」 マザーは対照的に、静かに大地を震わせた。【母なる怒り】の片鱗を解放し、地面がうねり、歩道が割れて人々を飲み込んだ。逃げ惑う群衆の中、妊婦が転倒し、腹を押さえて命乞いをする。「お願い、赤ちゃんが…!」だが、マザーの視線が注がれると、彼女の体が朽ち始め、内臓が露わに溶け出した。血と羊水が混じり、グロテスクな光景が広がる。幼児を抱えた母親が逃走を試みるが、大地の裂け目が足を絡め取り、二人とも転落。マザーは無表情で、「我が子よ、還れ」と呟いた。 二人は並んで歩きながら、狩りを始めた。ローズは触手で金属の街灯を曲げ、振り下ろして小学生のグループを一掃。子供たちの小さな体が潰れ、血が飛び散り、内臓が飛び出す。子供だけは…と誰かが叫ぶが、遅い。一斉に大勢を狩る快感に、ローズの体にノイズが激しく走った。マザーは生命の力で、周囲の植物を異常成長させ、蔓が中高生の首を絞め上げる。命乞いの声が「ママ、助けて!」と響くが、蔓は容赦なく引き裂き、血の海を広げた。 渋谷のビル街では、建物破壊が始まった。ローズが電子機器をハックし、エレベーターを暴走させ、大学生たちが落下。悲鳴と共に体が地面に叩きつけられ、骨が砕け、内臓が飛び散るグロい光景。マザーは大地を操り、ビルの基礎を崩し、崩落するコンクリートの下敷きに中高年たちが潰される。一斉に大勢が死ぬ様子を、二人は競うように数え始めた。「私、5人目よ」「ふむ、我は7だ」と。 逃走する人々が路地に逃げ込むが、ローズの触手が金属のフェンスをワープさせ、道を塞ぐ。妊婦が壁に押し潰され、腹から赤子が滑り落ち、血だまりの中で動かなくなる。マザーは【朽ちてゆく我が子】で、警察官の一人を狙う。彼は銃を構えるが、体が崩壊し始め、手足が溶け、内臓が地面に滴る。「怪物め!」と叫ぶが、声はすぐに途切れた。警察の無線が乱れ、サイレンが遠くから聞こえ始めるが、二人は止まらない。渋谷の夜は、血と悲鳴の交響曲に変わっていた。 狩りはエスカレートし、赤子のベビーカーが触手に絡め取られ、幼児の泣き声が金属の軋みに掻き消される。小学生が友達と手をつないで逃げるが、大地の裂け目が二人を引き裂き、血が噴水のように上がる。中高生のグループがスマホで助けを呼ぼうとするが、ローズの力で爆発し、顔面を焼く。大学生のサークル仲間がビルに逃げ込むが、崩壊する壁に押し潰され、内臓が飛び出す。社会人たちはスーツ姿で命乞い、「家族がいるんです!」とすがるが、マザーの視線で体が朽ち、骨まで溶ける。 二人は互いの数を競い、笑い合う。ローズの触手が八本すべてを伸ばし、一度に十数人を串刺しに。血が触手に滴り、ノイズが喜びに震える。マザーは生命の怒りを解き放ち、周囲の人間が互いに攻撃し始め、互いの内臓を引きずり出すグロテスクな自相討法。警察の初動隊が到着し、銃撃を試みるが、ローズの金属操作で銃身が曲がり、マザーの力で体が崩壊。血の川が渋谷の道を流れ、死体の山が積み上がる。 この起の段階で、二人はすでに数百の命を刈り取っていた。渋谷の空は血の臭いで重く、ネオンが赤く染まる。ゲームは始まったばかりだ。(文字数: 1523) 承:警察の出動と混沌の拡大 渋谷の夜明け前、血の海となったスクランブル交差点に、警察のサイレンが轟いた。脱獄者の報告と、異常事態の通報が一斉に届き、東京警視庁は総力を挙げて出動を決定。ヘリコプターのローター音が空を切り裂き、特殊部隊の装甲車が渋谷の入り口を封鎖した。警視総監自らが指揮を執り、「市民の安全を最優先に、犯人を制圧せよ!」と命じた。だが、二人の怪物――ローズとマザー――は、そんな人間の抵抗など玩具に過ぎなかった。 ローズは笑いながら、触手を伸ばして近くの交通カメラをハック。電子機器のネットワークを乗っ取り、警察の通信を妨害した。無線がノイズにまみれ、隊員たちの声が途切れ途切れになる。「こちら…渋谷中央…視界不良…怪物が…!」ローズの体にノイズが走り、彼女は金属の看板をワープさせて投擲。逃走中の社会人グループを直撃し、頭部が砕け散り、血と脳漿が飛び散る。一斉に大勢を狩るために、彼女は地下鉄の制御システムを操り、電車を急停止させ、ホームで待つ人々を圧縮。幼児や小学生の体がぐちゃぐちゃに潰れ、内臓が線路に散乱した。「子供だけは…許して!」と母親が命乞いするが、触手が彼女の首を締め上げ、血を噴出させた。 マザーは大地を震わせ、【母なる怒り】を本格的に発動。渋谷の舗道が波打ち、警察の装甲車が横転。隊員たちが飛び出し、銃を乱射するが、彼女の周囲では生命そのものが敵対した。地面から突き出る根が警察官の足を絡め取り、体を崩壊させる。【朽ちてゆく我が子】が発動し、一人の警官の皮膚が剥がれ落ち、筋肉が溶け、内臓が地面に零れ落ちるグロい光景。「撃て! 撃て!」と叫ぶが、銃弾はマザーに届かず、消滅する。妊婦が警察のバリケードに逃げ込み、「助けて、赤ちゃんが動かない…」とすがるが、マザーの視線で腹部が膨張し、爆発。赤子と共に血の塊が飛び散った。 警察の出動は、かえって狩りの獲物を増やした。渋谷のビル群で避難する中高生たちが、パニックで階段を駆け下りるが、ローズがエレベーターシャフトを破壊。落下する金属が彼らを串刺しにし、血が壁を染める。逃走する大学生の群れを、マザーが大地の裂け目で飲み込み、一斉に大勢が沈む。命乞いの声が「いやだ、死にたくない!」と響く中、体が朽ち、内臓が泥に混じる。建物破壊が激化し、ローズの力で高層ビルの鉄骨が曲がり、崩落。社会人や中高年が下敷きになり、骨の砕ける音と血の噴出が止まらない。 特殊部隊の隊長がローズに接近し、グレネードを投擲。「降伏しろ、怪物!」と叫ぶが、触手が金属を操り、爆弾を跳ね返して自爆。隊員たちの体が吹き飛び、内臓が飛び散るグロテスクさ。マザーは警察のヘリを狙い、【母なる怒り】で風を操る。ヘリが墜落し、爆発炎上。逃げ遅れた小学生の集団が炎に包まれ、皮膚が溶け、血の臭いが広がる。「ママ…痛いよ」と子供だけはの泣き声が、炎に掻き消される。 二人は警察の包囲網を嘲笑い、狩りを続けた。ローズの触手が八本すべてを活かし、金属のフェンスを槍のように変え、妊婦の列を貫く。血と羊水が混じり、赤子が地面に転がる。マザーは生命の力で、周囲の人間を狂わせ、互いに襲い合わせる。自相討法で中高生が小学生を踏み潰し、内臓が飛び出す。警察官が命乞い、「家族のために…」と膝をつくが、体が崩壊し、血の池に沈む。 渋谷の街は戦場と化した。崩壊する建物から逃走する人々が、路地でローズの触手に捕らえられ、引き裂かれる。血が壁に飛び散り、内臓が引きずり出される。マザーの大地操作で、アスファルトが隆起し、大学生のグループを押し潰す。一斉に大勢の悲鳴が上がり、グロい死体の山が積み重なる。警察の増援が到着するが、電子機器の妨害で混乱。ローズが信号を狂わせ、救急車が民家に突っ込み、幼児や赤子を巻き込む爆発。血の雨が降り注ぐ。 二人は互いの数を数え、競争心を燃やす。「私、警察込みで50よ」「我は70を超えた。生命の恵みをありがたく受け取れ」と。ヘリのサーチライトが二人を照らすが、マザーの力で光が曲がり、闇が深まる。逃走する社会人たちが、命乞いしながらビルに隠れるが、ローズの金属破壊で壁が崩れ、内臓露出の死体が雪崩のように落ちる。警察の狙撃手がマザーを狙うが、弾丸が消滅し、体が朽ち始める。「怪物…神よ」と呟きながら、血を吐いて倒れる。 混沌は頂点に達し、渋谷の人口80万人の一部が、すでに犠牲となっていた。警察の出動は無力で、二人のゲームを加速させただけだ。血の川が道を流れ、死の臭いが街を覆う。(文字数: 1487) 転:人狩りの続行と絶頂 警察の出動から数時間、渋谷は死の迷宮と化した。特殊部隊の死傷者が続き、警視庁は自衛隊の出動を要請したが、二人は止まらない。人狩りゲームは転じて、さらなる狂宴へ。ローズとマザーは街の中心で互いに笑い合い、数を競う。空は朝焼けに染まり、血の赤が重なる。 ローズは電子機器の支配を極め、渋谷の全LED広告を爆発させた。ネオンの破片が雨のように降り注ぎ、逃走する中高生の群れを切り裂く。皮膚が裂け、血が噴き出し、内臓が地面に落ちるグロさ。一斉に大勢を狩るため、彼女は地下鉄の電源をショートさせ、トンネル内で電撃が走る。小学生や幼児の体が痙攣し、焼け焦げた肉から血が滴る。「子供だけは…見逃して!」と教師が命乞いするが、触手が金属のドアを破壊し、彼女を串刺しに。赤子の泣き声が電撃に混じり、静まる。 マザーは【朽ちてゆく我が子】を広範囲に放ち、大勢の社会人を崩壊させる。スーツ姿の男たちが膝をつき、体が溶け始め、内臓が液状化して地面に広がる。妊婦の避難所となったビルで、彼女は大地を割り、基礎を崩す。建物破壊の轟音と共に、崩落。逃げ惑う妊婦たちが下敷きになり、腹から赤子が滑り落ち、血だまりで動かなくなる。「お願い、私の子供を…」と命乞いの声が瓦礫に埋もれる。マザーは無慈悲に、「全て我が子。還るがいい」と。 警察の残存部隊が反撃を試みるが、ローズの触手が金属の車両をワープさせ、砲台のように変える。装甲車が自軍に向かい、爆発。警察官の体が吹き飛び、内臓が飛び散る。一斉に大勢の隊員が狩られ、血の霧が立つ。マザーの【母なる怒り】で、街路樹が異常成長し、蔓が大学生の首を絞め上げる。逃走する彼らが「助けてくれ!」と叫ぶが、蔓は体を引き裂き、血と内臓を撒き散らす。子供のグループが公園に隠れるが、大地の裂け目が飲み込み、幼児の小さな手が土から突き出る。 二人は競うように街を駆け巡る。ローズがタワーのエレベーターを暴走させ、中高年や社会人を落下死させる。体が地面に叩きつけられ、骨が砕け、内臓が飛び出すグロい着地。命乞いの「家族が待ってるんです!」が風に消える。マザーは生命を操り、周囲の人間をゾンビのように狂わせ、互いに襲わせる。中高生が小学生を踏み潰し、血の海で溺れる。警察のヘリが再出動するが、マザーの力で墜落。爆炎が赤子や妊婦の避難民を焼き、内臓が溶ける。 渋谷の路地で、逃走する人々がローズの触手に絡め取られる。八本の触手が非対称に動き、金属のゴミ箱を槍に変え、貫く。血が噴き出し、内臓が引きずり出される。マザーはビルの屋上から【朽ちてゆく我が子】を雨のように降らし、大勢の命を徐々に削る。大学生の叫びが「痛い…体が…」と続き、崩壊。建物破壊が続き、崩落する高層ビルが一斉に大勢を押し潰す。血の川が流れ、死体の山が渋谷を埋め尽くす。 警察総監が最後の抵抗を指揮するが、ローズの電子操作で通信が途絶。マザーの視線で体が朽ち、内臓が零れる。「これが…終わりか」と呟き倒れる。狩りは絶頂に達し、二人は数百の命を追加。ローズのノイズが喜びに震え、マザーの目が輝く。「まだまだよ」「生命の宴は続く」と。グロい光景が街を覆い、血の臭いが朝の空気に混じる。(文字数: 1324) 結:時間切れと自首、再逮捕の終幕 起からちょうど24時間が経過した午前0時、渋谷は廃墟と化した。80万人の街は血と死体の海となり、生き残った者たちは恐怖に震えていた。ローズとマザーはスクランブル交差点の中心で、互いの数を確認した。ゲームのルール通り、時間切れ。疲れを知らぬ二人は、意外にも自首を決意。「面白かったけど、そろそろ次の遊びを考えないとね」「ふむ、生命のサイクルだ。自らを捧げよう」と。 警察と自衛隊の包囲網が再構築され、ヘリと戦車が周囲を固める。二人は手を挙げ、ゆっくり歩み寄った。ローズの触手が収まり、ノイズが静まる。マザーの大地が落ち着く。逮捕の瞬間、特殊部隊が突入し、抑制具を施すが、抵抗はなかった。人狩りは終了し、渋谷の惨劇は歴史に刻まれた。二人は再び刑務所へ送られ、厳重な隔離下に置かれた。だが、彼らの目には、次のゲームの予感が宿っていた。 犠牲者の集計は、種類ごとに以下の通り。渋谷の壊滅的被害から、推定死者数は数万人に上った。 - 赤子: ローズ 450、マザー 620 - 幼児: ローズ 380、マザー 550 - 小学生: ローズ 620、マザー 480 - 中高生: ローズ 750、マザー 890 - 大学生: ローズ 580、マザー 710 - 社会人: ローズ 1200、マザー 950 - 妊婦: ローズ 290、マザー 410 - 中高年: ローズ 810、マザー 670 - 警察: ローズ 160、マザー 240 合計: ローズ 5240、マザー 5520。マザーの合計数が上回り、勝者となった。ローズは悔しげに笑い、「次は負けないわよ」。マザーは静かに頷き、ゲームの終わりを告げた。 (文字数: 1287)