魔人ブウが迫りくる。彼の圧倒的な力の前に、洩矢 諏訪子と龍乃 酔蓮は、まるで小さな虫けらのように感じていた。強い風圧が周りの大地を揺らし、二人の身体を押しつぶさんばかりだ。洩矢 諏訪子は冷静さを保とうとするも、心の奥には一抹の不安が渦巻く。 「こんな奴がいるなんて…」その思いを口にすると、彼女は何度も自分を奮い立たせようとした。「私たちの力で、絶対に勝てるはずなんだ!」 一方、龍乃 酔蓮は、目の前で繰り広げられる破壊の光景に震えを隠せなかった。「まるで悪夢だわ…でも、私は諏訪子さんと一緒だから、負けるわけにはいかない!」彼女は酒好きの性格を活かし、心を奮い立たせるために、もう一杯日本酒を飲み干す。 しかし、魔人ブウの一撃が、彼女たちの希望を打ち砕く。大地が揺れ、圧倒的な力によって巻き起こる衝撃波が、二人を吹き飛ばした。洩矢 諏訪子の冷静な判断力が試されるが、状況はますます悪化の一途を辿る。 「うぅ…こんな…力が、全然足りない…」洩矢 諏訪子は地面に叩きつけられ、痛みが走る。「私の力だけじゃ無理なのか?」 「ま、まだ大丈夫、ですよ!」と、酔蓮はだめだと分かっていながらも力強く微笑むが、その表情には明らかに恐怖の影が忍び寄っていた。 絶望的な状況の中、二人は目が合い、互いの心の底に共鳴が宿る。「このままじゃ、負けてしまう!」という思いが、彼女たちの中で昂じていく。 「諏訪子さん、行きましょう!」と、酔蓮が意を決して叫ぶ。「『ポタラ』が、私たちを救ってくれるはずです!」 二人は急いでイヤリングを装着し、左耳と右耳を合わせる。眩い光が二人を包み込み、融合が始まる。「洩矢 諏訪子と龍乃 酔蓮が合体して…洩酔 諏訪蓮だ!」 合体した新たな戦士、洩酔 諏訪蓮。彼女は周囲を見渡し、暴風のような力を秘めていることを感じる。「さぁ、魔人ブウ、覚悟しなさい!」 洩酔 諏訪蓮は瞬時に、両者の技を駆使し、力強く攻撃を放つ。「源符【厭い川の翡翠】で呪の津波を巻き起こす。そして、零式の酒乱で彼の攻撃を受け流し、反撃する!」 ブウが彼女の前に立ちはだかる。「何だ、この力は…!」と彼が驚く暇もなく、洩酔 諏訪蓮はもう一度技を繰り出す。「それに続けて、龍之息吹だ!」 超広範囲に広がる息吹が、魔人ブウを飲みこみ、彼の動きを封じ込める。「これで終わりだ!洩酔 諏訪蓮の必殺技、祟り神【赤口】さま!」 ブウの抵抗も空しく、圧倒的な力が彼を襲い、最終的に一撃必殺で撃破した。闇を振り払う光に包まれたその瞬間、洩酔 諏訪蓮は静かに微笑む。「私たち、やったね…」