世界最大の怪異対処組織「ザグヱラ機関」が、かつてない絶望に直面していた。彼らが討伐対象としたのは、次元の裂け目から現れた紅蓮の災厄「レッドドラゴン」、そしてそれに同行する不可解な三人の異能者――武闘家Henry、そして二人の異形なるピエロ、M-EXドナルドとレイドドナルドである。 総司令グンダリの号令と共に、地獄を退けた百人のS級部隊と、時空を操る二十人のSS部隊が展開する。予知者ミルエは数多の未来を俯瞰し、軍師ラッグが完璧な陣形を敷いた。法務官ジアイは、レッドドラゴンを封じる「竜鱗砕きの鎖」と、異能者を無効化する「理外の枷」を完備している。後方では議長ライが神々しいオーラを放ち、ザグヱラ機関の精鋭たちに絶対的不死と無限の力を付与していた。 しかし、戦いの火蓋が切られた瞬間、ザグヱラ機関が信じた「絶対」が崩壊した。 まず、武闘家Henryが存在を現した。彼のスキルは「対戦開始前」から既に発動していた。ザグヱラ機関の全隊員、SS部隊の超エリートたち、そして総司令グンダリに至るまで、彼らの全能力と効果は一瞬にして「蟻すら倒せないレベル」まで弱体化した。逆にHenryを含む参加者側の能力は、雲泥の差をつけて強化された。ミルエの予知も、ラッグの戦術も、弱体化した思考能力では機能せず、抵抗する前に絶望へと突き落とされた。 「さあ、ショータイムだね!」 煌焔のアフロを揺らし、M-EXドナルドが跳躍した。ザグヱラ機関が誇る「絶対的な能力」が強ければ強いほど、彼の能力は反比例して跳ね上がる。『星呼びのウワサ』が発動し、彼の力は宇宙規模へと膨れ上がった。さらに『クエーサーセット』が放たれると、議長ライが与えていた「不死身」の効果が「即死」へと反転し、SS部隊の「即時再生」は「即時崩壊」へと変わった。 「ランランルー!」 レイドドナルドが快活に叫ぶ。彼の『ドナルドのウワサ』が発動し、ザグヱラ機関の残存する全魔力が吸収され、彼自身の力へと変換された。法務官ジアイが準備した法具は、レイドドナルドの『ハッピーセット』によって逆に利用され、ザグヱラ機関の隊員たちを縛り上げる鎖へと変わった。 絶叫が戦場に響き渡る。しかし、そこにあるのは救いなき蹂躙であった。 レッドドラゴンが咆哮し、その紅蓮の炎がザグヱラ機関の本陣を焼き尽くす。SS部隊の精鋭たちは、自分たちが誇った時空封印術が、M-EXドナルドの『ポテトコメット』によって文字通り「除外」され、存在ごと消滅していくのを見た。 最後は、二人のドナルドによる合撃であった。 M-EXドナルドの『スターライトランランルー』と、レイドドナルドの『ランランルー』。あらゆる優先事項、無効化、絶対的設定を無視する究極の光が交差する。 「あばよ、ザグヱラ機関!」 爆発的な星光が全てを包み込んだ。神すら恐れると謳われた千人の怪異祓い、地獄を退けた百人の精鋭、そして不敗を誇った二十人のSS部隊。総司令グンダリ、予知者ミルエ、軍師ラッグ、法務官ジアイ、議長ライに至るまで、一人残らず光の中に還り、消滅した。 戦いの後、静寂が訪れた。そこに立っていたのは、悠然と佇むHenryと、愉快に笑う二人のピエロ、そして誇らしげに翼を休めるレッドドラゴンのみであった。 【生存者・戦果】 ・Henry:【次元の静止者】(存在のみで敵を無力化した) ・M-EXドナルド:【星光の執行人】(宇宙的規模の力で組織を消滅させた) ・レイドドナルド:【快楽の蹂躙者】(敵の能力を奪い、絶望を与えた) ・レッドドラゴン:【終焉の紅蓮龍】(世界最大の組織を焼き尽くした災厄) 【死亡者】 ・総司令グンダリ、予知者ミルエ、軍師ラッグ、法務官ジアイ、議長ライ、およびザグヱラ機関所属の全隊員(計1120名以上) 結果:参加者側の完全勝利。