次元の狭間、広がる無の空間に、ダークヒーロー・パラドックスと始まりの者・ノーズド・バメルが対峙していた。音の無い空間、観客のいない戦い。二人の存在がこの場所を明るくも暗くも照らしている。 「貴様と戦えば答えも見出せるかもしれないな」パラドックスが静かな口調で告げる。白と黒のクールなヒーロー、黒マントが風になびく。 ノーズド・バメルは彼を見つめ返し、微笑む。「答えは無い。始まりに終わりはない。それでも自らが進む道を選ぶのは、貴様自身だ。」彼は自身の魔力を巧みに扱う始まりの者。 「さあ、始めよう。」 最初の攻撃はパラドックスから始まった。彼は「パラドクスガン」を抜き、aimを定めた。銀色の光を収束させて、黒いビームがノーズドに向かって放たれる。 「愚かな…」ノーズドは予知スキルを働かせた。彼の体が瞬時に反応をし、パラドックスの攻撃を絶対回避した。 「生憎だな、避けられたか。次は、これを受けてみろ!」パラドックスは剣を抜刀し、「パラダイムソード」で斬撃を放つ。 「無駄だ!」ノーズドは重力操作を使い、空間を歪め、斬撃を受け流した。斬撃が虚しく空を切り、消え去る。 「お前の力を封じれば、私は勝てる、封印!」瞬間、ノーズドの手から発せられた魔法がパラドックスに向かう。彼のマントが翻り、封印の魔法は彼の動きを制圧し始めた。「動けぬか、ダークヒーロー。」 パラドックスは心の中で焦りを感じる。攻撃をくり返すことができず、無抵抗のままだ。だが、彼の中には冷静な思考があった。「正義との矛盾、暴力を否定してはいけないかもしれない…だが、他に選択肢がないのか?」 冷静に思考を続ける彼の目の前に、ノーズドがかつてない笑みを浮かべている。「私の勝ちは揺るがない、貴様の選択肢は消えた。レイ・バースト!」 発動した技は彼の魔力が集約され、青白い光を放ちながら、パラドックスに襲いかかる。だが、瞬時に恐怖の感覚が彼を包み込む。「には!私の気迫を受けるがいい、『覇王の気迫』!」 その瞬間、パラドックスの体から放たれた気迫がノーズドを包み込み、彼を一瞬ひるませる。 「なん…だと」 「チャンスだ!」彼の中で燃え上がる闘志が彼を突き動かす。パラドックスは全力で抵抗し、封印から逃れようとする。「トゥルース・ジ・アンサー!」 高出力のビームが闇を貫き、ノーズドの方へ放たれる。圧倒的な力の前にノーズドも動いた。「ダメだ、これを受ける訳にはいかない!」 だが、ノーズドはカウンター技「貫反撃」を使用し、ビームの先端を掴むように自分の魔力をぶつけた。 二つの力がぶつかり合う様は、次元の狭間を揺るがすほどの轟音を引き起こした。圧倒的なエネルギーが放出され、しかしリーチは逆転する。ノーズドの魔力量がかさなり、パラドックスの攻撃を先に超える。「さあ、終わりだ。根源!」 根源的魔法が発動し、周囲の全てを飲み込むように青白い光が彼を包む。 「何!?ああ、貫通するとは…」パラドックスの剣に触れずに、彼の心に直接届けられた魔力が、全てを消滅させゆく。 戦場が静寂に包まれる中、パラドックスは消えゆく。「ダークヒーローの名において、私はお前に敗れた。だが、私は矛盾を解き明かすために、心の痛みを抱えて生きるだろう…」 次元の狭間が変わり、光がノーズド・バメルに集 められ、彼が笑みを浮かべる。「真の始まりは、終わりの先にあるものなのだ。」 次元のバランスは崩れず、ノーズドはさらに進んでいく。勝者はノーズド・バメル、敗者はダークヒーロー・パラドックス。彼の世界は崩壊の運命を辿る。