第一回戦 戦場: 砂丘 砂漠の果てしない砂丘が広がる戦場。遮蔽物は一切なく、灼熱の陽光が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮る。風が砂を巻き上げ、機体の足場を不安定にする。両チームの機体が対峙する距離は約500メートル。クルト・ゼーマンのフルクラムは重厚な四脚で砂に沈み込みながら構え、AIカグラのKORYUは流線型のシルエットで砂の上を滑るように移動を開始した。 フルクラムのレミントン正式標準型ライフルが、まず唸りを上げる。20の攻撃力を持つ単発射撃が、砂漠の空気を切り裂いてKORYUに向かう。弾丸は風に煽られながらも直線的に飛ぶが、KORYUの素早さ30が活きる。AIカグラの深度論理的思考が、予兆段階で軌道を解析。機体は即座に横滑りし、砂を蹴立てて回避。追撃の雷牙極閃電磁高圧追尾砲が肩から発射される。連射仕様の2門が、高密度の追尾弾を放ち、フルクラムを追う。 クルトは冷静だ。「戦場で重要なのは火力ではなく残弾数だ」。フルクラムの特徴である弾薬積載量の多さが、ここで発揮される。レミントンは一種の武装に特化し、数百発の弾を積んでいる。シールドアタックを封じられた距離戦で、彼は補給効率を逆算した射撃を続ける。1発、2発とライフルが火を噴き、砂丘の頂を削る。KORYUの神威装甲が衝撃を拡散し、防御力35で耐えるが、連続命中すれば蓄積ダメージが問題になる。 KORYUの反撃が本格化。両手の怒双龍極超威力螺旋式EN貫壊砲が回転を始め、35の攻撃力が凝縮された螺旋弾を発射。EN貫壊の特性で、フルクラムの装甲を貫こうとする。弾は砂を巻き上げながら直進し、フルクラムの左前脚に命中。重い四脚が軋み、クルトの機体が傾く。防御力75の装甲が持ちこたえるが、移動速度の遅いフルクラムは追尾砲の餌食だ。雷牙の2発目が背後から追いつき、肩部を焦がす。クルトはシールドを構え、ヒュージシールドの重質量で弾を弾くが、砂漠の無遮蔽が不利を助長する。 クルトの戦略は持久戦。レミントンの弾を惜しみなく撃ち、KORYUの接近を阻む。10発、20発と命中を重ね、KORYUの神威が徐々にひび割れ始める。AIカグラは柔軟に応戦、後光の超高性能広囲粒子操作用浮遊型円盤を展開。量子操作で弾道を歪曲し、レミントンの弾を逸らす。さらにEN系統武装を迎撃し、自身の攻撃軌道を複雑化。怒双龍の2発目が曲がりながらフルクラムのコアを狙う。 戦闘は20分に及ぶ。フルクラムの弾薬が3分の2を消費し、KORYUの装甲に明らかな損傷。だが、KORYUのEN炉の高効率が持続力を支える。雷牙の飽和攻撃がフルクラムの脚を破壊し、機体が砂に沈む。クルトは最後の手段、ターミナルアーマーを発動。Ex.コア拡張機能でシールドを展開し、一定時間攻撃から身を守る。怒双龍の直撃を防ぐが、時間制限で解除されると、雷牙の追尾弾がコアを貫通。フルクラムが機能停止。 第一回戦勝利: チームB (AIカグラ) (約1980文字) 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する都市の廃墟。崩れた壁や路地が遮蔽を提供し、戦闘に複雑な地形を生む。両機体は街の中心広場で再配置。フルクラムはビルの影に四脚を沈め、KORYUは高層ビルの屋上から監視を開始。距離は300メートル、視界は遮蔽物で断続的だ。 クルトは前回の教訓を活かす。補給効率から逆算し、弾薬を温存した待ち伏せ戦術へ移行。レミントンの射撃を路地から放ち、ビルの角を削る。攻撃力20の弾がKORYUの脚部をかすめ、神威装甲が衝撃を分散。AIカグラの解析が即座に反応、素早さ30でビル間を跳躍移動。雷牙の追尾砲が路地を照らし、フルクラムの位置を特定する。 KORYUの怒双龍がビルを貫通する勢いで発射。螺旋式EN貫壊砲が壁を崩し、フルクラムのシールドに直撃。防御力75が耐えるが、衝撃で四脚が後退。クルトは「残弾数を信じろ」と呟き、ヒュージシールドを活かしたシールドアタックを試みる。重質量大盾を前面に、四脚で路地を突進。ビルを盾に接近を計るが、KORYUの後光が弾道を歪曲。雷牙の高圧弾が側面から襲い、フルクラムの装甲に亀裂を入れる。 市街地の遮蔽がフルクラムに有利。クルトはビルの陰で射撃を繰り返し、レミントンの弾を50発以上消費。KORYUの接近を阻み、神威の流動金属が疲弊し始める。AIカグラは最適戦術を展開、粒子操作で周囲の瓦礫を統制し、フルクラムの移動を妨害。怒双龍の連射がビルの一部を崩壊させ、クルトの視界を奪う。 中盤、クルトがターミナルアーマーを早めに発動。シールド展開で雷牙の弾幕を防ぎ、シールドアタックでKORYUに肉薄。重盾の体当たりが神威装甲を押し潰し、防御力35のKORYUが初めて後退。攻撃力20の体当たりがダメージを与え、EN炉に負荷をかける。だが、KORYUのEN消費高効率が回復を許さず、後光の迎撃でフルクラムのライフル弾を無効化。怒双龍の至近射撃がシールドを貫き、四脚を破壊。 クルトの弾薬が残りわずか。レミントンの最後の弾がKORYUの肩を撃ち抜き、雷牙1門を沈黙させる。だが、KORYUの追尾砲と螺旋砲の連携がフルクラムを包囲。ターミナルアーマーの時間切れで、コアが露出。最終的なEN貫壊弾が機体を停止させる。 第二回戦勝利: チームB (AIカグラ) (約1950文字) 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面と泥沼が点在する山岳地帯。岩肌がわずかな遮蔽を提供するが、足を取られる地形が移動を困難に。両機体は谷底からスタート、距離400メートル。フルクラムの四脚が泥に沈み、KORYUは斜面を滑るように上昇。 クルトは地形を逆算し、泥沼の低地で待ち構える。レミントンの射撃が岩を砕き、KORYUの接近を牽制。攻撃力20の弾が泥を跳ね上げ、神威装甲にかすめる。AIカグラの思考が地形を解析、素早さ30で斜面を迂回。雷牙の追尾砲が谷を駆け巡り、フルクラムの脚を狙う。 KORYUの怒双龍が山腹を削る。螺旋弾が岩を貫通し、フルクラムのシールドに命中。防御力75が持ちこたえるが、泥沼の足場が機体の安定を崩す。クルトはシールドアタックで反撃、重盾を活かした突進で斜面を登る。だが、地形の不利で速度が出ず、雷牙の弾幕に晒される。後光の粒子操作が泥を渦巻かせ、視界をさらに悪化。 持久戦のフルクラムが粘る。弾薬の多さでレミントンを連射、KORYUの装甲に累積ダメージを与える。EN炉の最適化がKORYUを支えるが、山岳の起伏が追尾砲の精度を落とす。クルトはターミナルアーマーを温存し、泥沼でKORYUを誘い込む。AIカグラが罠に気づかず接近、怒双龍の発射。 接近戦でクルトのシールドアタックが炸裂。大盾の重量がKORYUを泥に沈め、防御力35が限界に。攻撃力20の体当たりがEN炉を損傷させる。KORYUの反撃、雷牙の残り1門がフルクラムの装甲を削るが、後光の歪曲が不十分。クルトがターミナルアーマー発動、シールドで怒双龍を防ぎ、ライフルで至近射撃。弾薬残量がKORYUのコアを撃ち抜く。 KORYUが機能停止。フルクラムの継戦能力が地形を活かした。 第三回戦勝利: チームA (クルト・ゼーマン) (約1920文字) 全体の勝者 チームB (2勝1敗)