静けさが支配する深界3層、ひたすら続く崖の景色の中、キャラクターたちは慎重に探索を進めていた。頭痛と吐き気が襲ってくる中、彼らは次の階層へ進むための探索ポイントを求めてあらゆる手がかりを探し出そうとしていた。ネリタンタンの巣の周りには意外にも多くの遺物が発見される可能性がある。 「俺たち、何か発見できるか?」アラン・ウィックが先導の先で目を細めながら問いかける。彼は飄々とした性格で、いつも女性や美味しい酒、祭りのことを考えている。しかし今は、仲間に呼ばれた背に緊張感が漂う。 「まずは周囲を確認しましょう。」ギネ=モガマがしっかりとした口調で、周囲を見回す。彼はすでに周囲の岩壁を見定め、高所を滑るように移動し始めていた。ピッケルを携え、凹凸のない岩壁すらも器用に登る姿は、まさに未知の開拓者としての面目躍如だ。 その時、彼の耳に何かの音が響いた。耳を澄ますギネの視線が、崖の隙間からふわりと現れたネリタンタンの群れに注がれる。「あれはネリタンタンか…」彼は探りを入れながら、じわじわと近づいていた。すると、横からライムが現れた。 「そちらは危険な生物がいるかもしれません、注意してください。」ライムは冷静に言った。彼女は成れ果て化した体を持ちながらも不死のような存在で、そのため上昇負荷による影響はほとんど受けていなかった。 一方でアランは、ライムの言葉を軽く流し、「さあ、冒険だ。まずはネリタンタンを捕まえてみようぜ!」と楽しげに叫ぶ。ギネは苦笑し、実験的にも捕獲するために近づくつもりだった。 「少し静かにしないと、他の生物が反応しますよ。」ギネの注意にアランはさらに興奮し、周囲を見渡していると不意に後ろからマドカジャクが現れた。 「うわっ!」アランは反応が遅れ、その巨大な翼に脅かされる。「隙だらけですよ!」ギネが叫び、アランは瞬時に弓を引き絞る。 だが、マドカジャクは空を滑空しながらアランの背後にササっと回り、彼を捕食しようとしていた。 「逃げろ!アラン!」ライムは叫び、アランは慌てて横転する。しかしマドカジャクはアランに続いてくる。 「目を逸らすな!」ギネが持つピッケルを振り上げ、思い切りマドカジャクを攻撃した。だが、その一撃は彼にとどかず、逆に激しい反撃を受ける。 マドカジャクは巨大な翼を広げ、風圧で周囲を揺らしながらアランの体を弾き飛ばす。「くっ!痛い!」彼は深い裂傷を負い、しばらく動けなかった。その訓練された瞬発力が生かされることはなかった。 「アラン!」ライムが呼ぶ声が耳に入るが、次の瞬間、マドカジャクはアランの急所に鋭いくちばしを突き刺した。 「ごめん…」アランは力尽き、意識を失っていく。『命が軽い奴』に過ぎなかった彼はいとも簡単にやられてしまった。 助手のギネは倒れたアランを受け止めつつ、何とか反撃の手段を模索し、注意を逸らすために閃光石を投げつけた。しかし、マドカジャクは一瞬目を眩ませながらもその存在には気づいており、すぐにギネへと向かおうとしていた。 「くそ、どうすればいいんだ。」彼は急速に状況を分析する。だが、その時ライムが近くで静かに集中していた。「荒々しい生物よ、ここに来るがいい!」彼女は無表情で力を込めた。 奇抜な方法ながらも、彼女の知恵で再生速度の早さが生かされ、何とかその場から脱出することができた。 再生とともに、アランの亡骸は静まり返り、ライムは「生き残った者たちが進むしかない。目的地まで私たちは到達しなければならない。」とつぶやいた。 一行は改めて探索を続けるが、この深界の恐ろしさを痛感した瞬間だった。ギネは心の中でアランの死を悼みながらも、彼の功績を忘れないことを誓った。 「遺物を探そう、無駄に命を費やさぬように。」ギネが再び前を向き、ライムとの絆を深くする行動をとる。彼はネリタンタンの巣の周辺をくまなく探し始めた。 しばらくして、彼は藪の中に隠れていた「コマ石」を見つける。「これは…運がいい」彼は微笑み、ポイントの獲得を喜んだ。 この後、ライムも同様に「霧織り」を発見し、続いてギネは「肉粘土」を目にした。 「快適で美味しい食事ができるかもしれない。必要だろう」とギネは脳裏でレシピを考えながら声に出した。そして、彼は生きる目的を感じて、彼自身の乗り越えてきた苦境と根底にある情熱を火にあおって進む。 数時間が過ぎ、ライムは「塵を集める壺」を発見し、成れ果てとして独自の名声を高める。 この作業の集積によって、一行の探索は順調に進展する一方、精神的には誇りと同時にアランの喪失が心に残る。 最後に、ようやく彼らは「太陽玉」を見つけることに成功した。 「これでポイントを貯めたぞ」と笑顔を見せたギネは、あらためて彼らの繋がりが深まったことを確認する。 探索を終えた彼らは、無言でアランの遺体を思い起こし、すこし静かに彼を偲ぶ。そして自らの空の下へとの思いを新たに抱いて、次の階層へ向かう決意を固めた。「彼のためにも、我々は進まねばなりません。」 その静かな誓いは、キャラクターたちの姿とともに、アビスの闇を照らす光となるのであった。この大穴の深深なる探索がまた次の冒険へと続いていくこととなる。 ----------- 【獲得遺物】 ギネ=モガマ: コマ石、肉粘土、霧織り、太陽玉、塵を集める壺 ライム: 霧織り 【発見した原生生物】 ネリタンタン(捕獲) マドカジャク(死亡による被害) アラン・ウィック(死亡) 【探索ポイント】 ギネ=モガマ: 50 × 5 = 250 ライム: 50 × 1 = 50 合計 = 300