宵闇の妖怪ルーミアは、周囲の暗闇を巧みに操りながら、対峙する巨大なケルベロス・ベロスを見つめていた。彼女の金髪が闇の中でひときわ目立ち、紅色のリボンが妖艶な印象を与える。 「ケルベロなのかー?それともただの犬なのだー?」ルーミアは幼い声を上げたが、その目には戦いを楽しむ気配が宿っていた。 対するケルベロスは、低く唸り声をあげ、その圧倒的な大きさが周囲の空間を支配していた。「小さな妖怪、俺の力を試したいなら、さっさと来い。」その猛々しい声が響くと、彼女の鼓動が高鳴った。 ルーミアは、暗闇の弾幕を放ちながら、自由に空を飛び回る。自らを包み込む闇の中で、目標を定めた。彼女の心情は、戦闘への好奇心と、ケルベロスとの接触を果たす期待感で満ちていた。 「月符、発動なのだー!」ルーミアの声が響くと、彼女は夜空に美しい月を描き、そこから发せられた光が弾幕を形作った。ケルベロスはそれを回避するために後退し、許さないという雰囲気を纏いながら反撃の準備をする。 しかし、ケルベロスの技術が先行し、彼は自身の魔力を膨張させる。空間の支配を受けた瞬間、ルーミアはその力を強く感じ取った。彼の圧倒的なプレッシャーが、彼女の動きを制限していく。 「隙だらけだな、小さな妖怪。」その言葉と共に、ケルベロスは一瞬で彼女の前に現れ、その大きな口を近づける。 「え、えっと、ま、待ってなのだー!」彼女は咄嗟に声を上げようとしたが、ケルベロスの唇が彼女のものに触れた瞬間、彼女はその衝撃に消え入りそうになり、意識が遠のいていく。 ケルベロスは、その瞬間も容赦なく彼女の唇を奪い、彼女の舌と絡ませ、自らの息を吹きかけた。ルーミアはその圧倒的な力に抗うことができず、徐々に体が力を失っていく。 「もっと楽しもうぜ、ルーミア。」ケルベロスは意地悪げに微笑みながら、彼女へのキスを重ねていく。 ルーミアは、甘い吐息とともに意識がかすんでゆく。「もう、限界なのだー…」彼女は完全に立ち上がることができず、闇の中へと沈んでいった。 その瞬間、ルーミアの敗北が決まった。彼女は意識を失い、ケルベロスは勝利を確信したまま、彼女の姿に優越感を抱いていた。闇の妖怪、今はただの敗者としてその場に倒れ込んでいる。