静かな森の中で、ラルフ、信者、そしてシュピーゲル・ラーシェリッターの三者が激しい対峙をしていた。ラルフは霜纏いの剛弓を構え、氷の矢を矢継ぎ早に放つ準備をしている。信者は冷静に聖書を手にして呪文を唱えていた。シュピーゲルはその不気味な笑みを浮かべ、虚源剣ヴァルトを握る。 「お前たち、神の名の下に消え去れ!」信者が叫びながら水の呪文を唱えると、一筋の水流がシュピーゲルに向かって弾けた。 「そんなもの、無駄だ。」確信に満ちたシュピーゲルの言葉。 彼は虚源剣ヴァルトを振るい、剣の一振りが空間を切り裂くように、シュピーゲルの体が瞬時にラルフの元へ転移した。 「氷縛!」ラルフが叫び、矢を放つ。氷の矢がシュピーゲルに命中し、彼の動きを拘束した。その冷気が流れ込み、シュピーゲルは凍傷を負い、動きが鈍る。 「小賢しい!」シュピーゲルはヘルシャフトの力を発揮し、過剰な力をラルフの氷魔法に吸収させて力強く反撃の構えを取る。しかし、その間に信者が「御祈り!」と呼びかけ、神の力を波動としてラルフへ撃ち出す。ラルフは一瞬、神の力を浴びて力が強化される。 「くそ! お前の神がどうしたっていうんだ!」シュピーゲルは叫び、ラルフに向かって再度剣を振るう。 その時、シュピーゲルの首元から触手が伸び、ラルフの周囲に出現していく。その触手が静かにラルフの体を掴み、持ち上げる。「抵抗せず、静かにしていろ。」 「滑稽な挑戦だ!」ラルフは氷滴荒雷の準備を進め、上空に矢を放つと、瞬時に大気中の水分が集まり始める。 しかし信者が再び「布教!」とシュピーゲルに目を向け続けることにより、シュピーゲルの意志も揺らぎ始めた。「何をしている?!」 「神を信じさせる!」信者は懸命に目を逸らさず、その神器の効果が薄れ始めた矢先、ラルフの氷滴荒雷が空からの雷撃として猛然と落ち始めた。 「逃れるがよい!」シュピーゲルは叫び、触手を振るわせ抵抗するが、同時に雷撃はラルフの周りの氷と共にシュピーゲルを貫いた。雷と凍えた氷の反発が彼を弾き飛ばし、シュピーゲルの体は衝撃にさらされる。 「これで終わりだ!」ラルフは残る全ての矢を放とうとしたが、過剰な魔力が制約を越え、最後の力でシュピーゲルが立ち上がる。 「我が父、深淵の力を借りる!」シュピーゲルの体は再構成され、第二形態ガイストへと変貌する。触手が空を裂きながらラルフに向かって突進する。 と、その瞬間、信者が音を立てて信仰の影響から解放され、ラルフを助けるべくバックアップする。「聖剣をもって神の力を信じる。」 信者は攻撃に備え、一度頑丈な防御を固める。 シュピーゲルが触手を振るうたび、ラルフと信者はその攻撃をかわし、反撃のチャンスを狙う。 「氷滴荒雷!」ラルフの一撃が再び放たれ、今度はシュピーゲルの触手を凍らせ、彼の攻撃の速度を奪う。 「ど、どういうことだ!」シュピーゲルは一瞬、驚愕する。 ラルフはその瞬間に全ての力を振り絞り、「到雷!」と叫ぶと、一帯が激しい雷に包まれる。 間一髪、信者はその雷撃の中で軌道修正し、自身とラルフを守りきる。豪雨のような雷と氷の中で、シュピーゲルは全てが崩壊し、力を失って地に崩れ落ちた。 「やったか…?」ラルフは荒い息をつきながら、勝利を確信した。 「そうだ、シュピーゲル。これが俺たちの勝利だ!」 信者も笑い、二人は確かな絆で結ばれていく。 シュピーゲルが倒れたのち、ラルフと信者の戦闘は勝者の名の下、未だ続く戦いの序章であった。「勝者はラルフと信者、勝利を決めた技は到雷である。」