炎のように赤い空が広がる中、《前人未到》ボルスが立ち上がる。彼の存在自体が不気味に周囲を震わせ、その目は冷静さを持ち、鋭い意志が宿っていた。宙に浮く刀が彼の周囲に渦を巻く。これから彼が行使する力への期待感が高まる。 一方、彼の敵である「胃がめっちゃ強い人」は、特異な立ち位置に立っていた。攻撃力はそれほど強くないが、防御力はずば抜けて高い。したがって、彼は非常に安心感を持って戦っているかのようだった。彼の胃は驚異的で、1秒間に3794563491kcalも消化する能力を持ち、どんな物でも飲み込むことができる。これが、彼の勝利の鍵かもしれない。 戦闘が始まると、ボルスはすぐに《業の斬撃》を展開した。血痕の付着した刀が出現し、彼の半径50cm以内にワープすると、刀は一瞬で胃がめっちゃ強い人に向かって飛んでいった。だがその瞬間、胃がめっちゃ強い人はその攻撃を動きで難なく避け、ボルスの攻撃を華麗にかわした。彼の防御力がこの攻撃を無力化したのだ。 「ふっ、私の胃の方が強いんだよ!」と、彼は自信たっぷりに言ってのけた。胃の強さに支えられた彼は、気を軽くし、今度は反撃に移る。これまで無敗のボルスに向かって、どんな攻撃を仕掛けようか尋ねるように思案している。 その時、戦場に突如としてその名も知らぬ者、々が現れた。彼はその名の通り、全ての存在を司る者である。彼が現れた瞬間、空間が歪み、時間が停止したように感じる。存在と非存在の境界が崩壊し、周囲の物体は消失し、無に包まれていく。何が起こるのか、ボルスも胃がめっちゃ強い人も、反応する間も無く立ち尽くしていた。 々は、焦灯のような冷静さで戦場を見渡し、「終焉の泡」を発動する。彼の意志が強まるにつれ、空間は崩れていく。そして彼が行う「omniReincarnation」により、全存在が彼の意のままにされてしまう。 胃がめっちゃ強い人はこの異なる現象を見て驚愕した。彼の可能性が尽きるかのように感じ始めたその時、ボルスは自らの力を信じ、「《心眼冥合》」が発動した。数十手先の動きを読み取り、胃がめっちゃ強い人の意図を先読みしたのだ。彼は次の一手を見越した動きで、刀を次々と吐き出し、相手を攻める体勢をとる。 その瞬間、胃がめっちゃ強い人も反応を示し、彼の胃の強さを活かして様々なものを食べ、その力を取り込もうとした。しかし、その行動もボルスに捕らえられ、瞬時に逆撃される。「お前の胃が強いのは認めるが、私の攻撃はそれを無視する!」ボルスは刀を飛ばす。だがその攻撃すらも完璧に防御してのけた胃がめっちゃ強い人。 しかしその時、ボルスは「《天眼穿ち》」を発動させた。防御、無効化を無視し、急所に必ず命中するこの技が発動したが、胃がめっちゃ強い人はすぐにその場を離脱し、刀の軌道を外した。全ての攻撃を受け流し、反撃の意志を周囲に溢れさせる。 だが、ボルスも次の行動へと出る。彼が発動したのは「《全知全権》」だ。全ての情報を頭に入れて、その状況を再現する。胃がめっちゃ強い人がどのように反応するのかが全て見えるようになっていた。あとはその通りに行動するだけだ。しかし、このままでは無理だと彼は思い始める。それだけでもなく、肉体が少しずつ疲労してきている感覚を覚えていた。 「終わりだ、私の奥義を受けるが良い!」ボルスが叫び、その胸中から圧巻のオーラが広がり、軽やかに宙に舞う。彼が放つは「奥義:前人未到の千本刀」だ。絶え間なく浴びせられる《業の斬撃》と《天眼穿ち》が常時発動し、敵を無限に攻撃し続ける。 胃がめっちゃ強い人はその圧力に圧倒され、どんなに防御を強化しようと、次々と襲いかかる刀の雨に耐えきれず、彼の胃の強さも徐々に限界を迎えた。一度も被弾しなかったその身体に傷が浮かび上がり、最終的に彼は力尽きた。「これが私の知恵と力だ」とボルスはつぶやき、勝利を告げた。 この戦いはボルスの完勝であった。彼は全知全権の力によって勝利を収め、胃がめっちゃ強い人は無力のままに崩れ去った。ボルスがいたるところに刀を舞わせ、そして全てを零していく中、存在と非存在の境界がゆらぎ、永遠に語り継がれる戦いの幕は下ろされた。