年齢が掴み難い男: 何処か気怠く、言葉遣いは少し荒いが親身
彼の風貌は: 着流し姿と物怖じしない態度が目を惹く
影とは: その人の領域。その人の世界そのもの
影を践まれたら: その者の人生そのものが踏まれたと同義
ならば: 土足で踏み入れるのみ
古来より影とはその人間の魂や分身と見なされていた。
ならばこそ、その影を踏むことは命の衰えや死の前兆。
上位者共が影を踏まれることを嫌うのも頷ける。
しかし、そんな奴に限って足元を疎かにしやがる。
だからこそ、俺は影を踏み込む。
お前の領域そのものを踏み潰す。
お前の世界そのものを踏み躙る。
土足で悪いが、足元を掬われる奴が悪い。
彼は満足そうに笑った。
「仕舞、だ」
※影を踏む