――そして蝶は羽ばたいた。 断層は崩れ、可能性は閉じた。 その瞬間こそが、世界の終焉である。 説明 B-400は、蝶の形状をした存在でありながら、その実体は断層世界構造そのものの破壊機構とされる存在である。 羽ばたき一回ごとに断層レイヤーに重力波、空間歪曲、確率崩壊、歴史断裂など複合的な影響を及ぼすため、「世界の終わりを告げる蝶」として多くの記録群に共通して登場する。 本オブジェクトの特異性: 自身を「視認・認識」した知性体に即時の厄災的概念体(B-400-2)が発生 「死にゆく者」の前にのみ、幻視的幸福感と共に顕現 あらゆる規律、権威、神性構造を無効化する「秩序拒絶構造」を持つ 断層全層に並行して存在し、単一世界に縛られない“終層存在”として君臨する 特筆すべきは、B-400がただの災厄存在ではなく、「断層世界そのものが自壊の意思を持った結果、生み出された可能性の濃縮体」である点である。 関係性:赤屍リネとB-400 赤屍リネは、断層構造における「勇者系統の導師」であり、かつてB-400を視認した唯一の存在とされる。 リネはB-400が「勇者の断絶」によって発生した自己修復=終焉装置であると仮説を立てている。 リネが導いた複数の勇者系存在は、すべて何らかの形で本オブジェクトと接触し、“失敗”している。 よって、赤屍リネは「B-400が完全に終焉へ導いた世界における、唯一の希望」とされ、オブジェクトと対になる存在と見なされている。