【第1章:混沌の幕開け】 無制限闘技場。観客席には誰もいないが、実況席には二人の男がいた。 「さあ始まりました!地獄のバトルロワイヤル!実況のごつおです!」 「解説の解説マンです。いやぁ、メンツが濃いですね。剣士に銃使い、幽霊に悪魔、挙句の果てに骸骨ですよ」 場に集められたのは、冷徹な眼差しを向ける時透無一郎、現代的な装いのベル、凛とした佇まいの霧咲涼子、ニヤつく幽霊の緑、無口な死神ちゃん、狂気を孕んだ笑みを浮かべるネフ、静かにフードを被るD!LU Sans、そして威風堂々としたアザゼル・アメリ。 互いの出方を探る緊張感の中、真っ先に動いたのはネフだった。「力比べしようぜ!私白だから余裕だろ?」と叫びながら、巨大な機装鎌ウォーホリアーを振り回し、最寄りにいたベルに襲いかかる。ベルは冷静にSD-9 Swiftlineを抜き、至近距離から掃射した。火花が散り、銃弾がネフの身体を弾くが、彼女は快楽に顔を歪ませてさらに加速する。 「いきなり激しい!ネフ選手、本当に白(最弱)なんですかね!?」 「ごつおさん、あれはどう見ても嘘ですね」 【第2章:交差する刃と弾丸】 戦場は瞬く間に乱戦へと化した。霧咲涼子が流桜刀を抜き、舞い散る花弁と共に【秘技-宴-】を繰り出す。無数の斬撃が戦場を埋め尽くし、回避不能な面で攻撃が展開される。そこに時透無一郎が【肆ノ型 移流斬り】で滑り込み、涼子の斬撃を弾き飛ばした。 「邪魔。どいてくれるかな」 冷酷に言い放つ無一郎に対し、涼子は【覚醒-酩酊】へと移行し、しなやかな動きで攻撃をいなす。一方、空中では死神ちゃんが巨大な血鎌を振り下ろし、地上を薙ぎ払った。その衝撃波に巻き込まれたのが、不意にジョークを飛ばしていた緑だった。 「おいおい、笑えないタイミングでデカいのが来たな!」 緑は【時空ツッコミ】で瞬間的に回避を試みるが、死神ちゃんの鎌は血を吸収してさらに巨大化していた。逃げ場を失った緑の背後から、D!LU Sansのドラゴンブラスターが火を噴く。 【退場者:亜空間 緑 決め手:D!LU Sansのドラゴンブラスター】 「あー!緑選手、ギャグを言い切る前に消し飛んだー!」 「効率的な連携ですね。意図的かは分かりませんが」 【第3章:悪魔の矜持と狂気の鎌】 アザゼル・アメリが前線に躍り出る。「秩序なき戦いもまた、一種の美学。ですが私は負けません!」彼女は【幻想王(ロマンチスタ)】を発動。自己暗示により身体能力を極限まで引き上げ、目にも止まらぬ速さで拳を突き出す。その一撃がベルの脇腹を捉え、彼は後方へ吹き飛ばされた。 ベルはLionus .50Rを抜き、アメリに向けて大口径弾を放つ。しかし、アメリは「弾など当たらない!」という強い思い込みでそれを最小限の動きで回避し、至近距離から強烈な回し蹴りを叩き込む。そこに、戦闘狂のネフが割り込んだ。 「あはは!いいよいいよ、もっと激しくして!」 ネフのウォーホリアーがアメリの肩を深く切り裂く。しかしアメリはリバウンドを無視し、強引にネフを突き飛ばした。その混乱に乗じ、死神ちゃんが【赤月の一撃】を放つ。空に赤い月が現れ、戦場に死の気配が満ちた。 【第4章:死の舞踏】 死神ちゃんの血鎌が最大まで膨れ上がり、広範囲を両断した。逃げ遅れたベルが悲鳴を上げる間もなく、その鋭い刃が彼の身体を真っ二つに切り裂く。ベルの精神抵抗力をもってしても、物理的な切断は防げなかった。 【退場者:ベル 決め手:死神ちゃんの赤月の一撃】 「あああ!現代っ子のベル選手、退場です!あまりにもあっけない!」 「死神ちゃんの鎌は切れないものはないですからね。残酷な結果だ」 一方、D!LU Sansは紫炎を纏い、重力操作で周囲の瓦礫を浮かせていた。霧咲涼子が【奥義-冥土】を放ち、次元ごとSansを両断しようとする。しかしSansは能力複製により、涼子の「次元を断つ」特性をその身に宿し、真っ向から斬撃を相殺した。衝撃波で周囲の地面が陥没し、戦場はさらに過酷な状況へと変貌していく。 【第5章:覚醒の霞】 時透無一郎は、静かに相手を観察していた。しかし、ネフの執拗な猛攻と、死神ちゃんの広範囲攻撃に晒され、ついに深手を負う。意識が遠のく中、彼の脳裏に走馬灯が流れた。殺された兄、有一郎の姿。そして自分が背負うべき使命。 「……思い出した」 突如、無一郎の頬に『痣』が浮かび上がる。速度と攻撃力が爆発的に上昇した彼は、もはや誰の目にも止まらない速度で移動を開始した。目の前にいたネフが、何が起きたか理解できぬまま、全身を切り刻まれる。 「ねえ君は。君はさ、何で自分だけが本気じゃないと思ったの─?」 【漆ノ型 朧】。緩急自在の動きでネフを撹乱し、一瞬の隙に首を跳ね飛ばした。 【退場者:ネフ 決め手:時透無一郎の漆ノ型 朧】 「出たー!無一郎選手の覚醒!ネフ選手、あんなに余裕だったのに一瞬で首が飛んだ!」 「これが柱の真価か。恐ろしい速度だ」 【第6章:次元と魂の激突】 残るは無一郎、涼子、死神ちゃん、D!LU Sans、アメリの5人。死神ちゃんが最大火力の【奪魂魄】を狙い、鎌を高く掲げた。しかし、それを阻んだのはアザゼル・アメリの全力の体術だった。「ここから先は、私の道です!」 アメリの強烈な一撃が死神ちゃんの腹部を貫く。だが、死神ちゃんは無表情のまま鎌を振り抜き、アメリの腕を切り落とした。激痛に顔を歪めるアメリだが、幻想王の暗示で痛みすら拒絶しようとする。そこへ、D!LU Sansが重力操作でアメリを地面に叩きつけ、紫炎の爆発で彼女を完全に焼き尽くした。 【退場者:アザゼル・アメリ 決め手:D!LU Sansの紫炎爆発】 「アメリ選手、最後は文字通り燃え尽きましたね!」 「自己暗示も物理的な大火力の前では限界があるということでしょう」 【第7章:頂上決戦】 戦場に残ったのは、覚醒した無一郎、次元を操る涼子、魂を刈る死神ちゃん、そして万能のSans。死神ちゃんが再び鎌を振るったが、涼子が【覚醒-魘夢】の煙で視界を遮り、死角から流桜刀を突き立てる。死神ちゃんは血液操作で防ごうとするが、涼子の刀は霊力を奪い取る性質を持っており、血の盾を容易に貫通した。 【退場者:死神ちゃん 決め手:霧咲 涼子の流桜刀】 「死神ちゃん退場!これでついに生き残りは3人!緊張感が最高潮だ!」 無一郎は【伍ノ型 霞雲の海】で間合いを詰め、涼子に斬りかかる。涼子は【奥義-冥土】で応戦し、世界を捻じ曲げる一閃を放つ。しかし、無一郎は痣の力による超反応でそれを回避し、涼子の懐へ潜り込んだ。同時にSansが背後から巨大な骨の腕で無一郎を圧殺しようとする。 【第8章:終焉の閃光】 「邪魔だ」 無一郎は空中で身を翻し、【弐ノ型 八重霞】でSansの骨の腕を細切れに切り裂いた。Sansは絶叫し、第二形態へと移行する。全身が影のような姿となり、能力が数千倍に跳ね上がった。戦場全体が黒い影に飲み込まれ、絶望的な圧力がかかる。 涼子が全力の【終幕-桜-】を放ち、Sansの核を狙う。しかし、影化したSansはその攻撃を複製し、さらに強力な斬撃として涼子に返した。次元を断つ斬撃が、次元を断つ者に突き刺さる。 【退場者:霧咲 涼子 決め手:D!LU Sansの複製斬撃】 最後は、影の怪物となったSansと、覚醒した無一郎の一騎打ちとなった。Sansが重力で無一郎を押し潰そうとした瞬間、無一郎は再び【漆ノ型 朧】を発動。影の視覚さえも欺く緩急。Sansが「どこだ!?」と思った瞬間、無一郎の刀がSansの頭蓋骨を完璧に両断した。 【退場者:D!LU Sans 決め手:時透無一郎の漆ノ型 朧】 「決まったーー!!勝者は【霞柱】時透無一郎選手!!」 「凄まじい集中力でしたね。覚醒後の爆発力が全てを飲み込んだ」 静寂が訪れた闘技場に、光が降り注ぐ。倒れた参加者たちが次々と目を覚まし、身体が元に戻っていく。呆然とする一同の中、運営の声が響いた。 「優勝おめでとう無一郎!でも、あまりに暴れすぎたから、君、次から出禁な!」 無一郎は不思議そうに首をかしげたが、その表情にはどこか穏やかな色が戻っていた。