第1章:混沌の幕開け、絶望の集結 無制限闘技場。空を覆うのは不吉な紫色の雲と、地面を埋め尽くす白銀の砂。そこに、理外の化け物たちが集結した。烈火の鎧を纏った騎士「溶焱劫炎」、形態を変え続ける異形「形態変化」、気だるげな天才少女「マリーティカ」、不敵に笑う「神崎瞬」、不気味に静止する「まるだ」、そして銀河すら飲み込む「連合軍(悪魔・魔王・魔神・邪神・破壊神・創造神・事象龍)」、全てを塵に帰す「【絶望の神】アインス」。そして、軽快な口調でマイクを握る【司会者】。 ごつお「さあ始まりました!本日の無制限闘技場!もう面ぶくれからしてヤバすぎますよ解説マンさん!」 解説マン「ええ、もはや『戦い』というより『宇宙の崩壊』に近い状況です。特にあの連合軍の数、画面に収まりきらん!」 【司会者】が指をパチンと鳴らした瞬間、戦いの火蓋は切られた。もはや挨拶など不要。生存競争という名の虐殺劇が今、幕を開ける。 第2章:神々の蹂躙と静寂の罠 先手を打ったのは、圧倒的な物量と権能を誇る「連合軍」であった。彼らはただそこに存在するだけで周囲の空間を虚数化し、敵対者を塵芥として処理する。その権能は凄まじく、周囲の物理法則を完全に書き換えていく。しかし、その猛攻の真っ只中に、不気味な静寂を保つ者がいた。「まるだ」である。 連合軍の一団がまるだを殴りつけようとした瞬間、まるだがゆっくりと彼らを「見た」。 まるだ「だるまさんが……転んだ」 その瞬間、連合軍の先遣隊数億体が不可視の力に弾き飛ばされ、闘技場外へと強制排除された。全知全能の権能すら、この「遊び」のルールには抗えない。しかし、連合軍の本隊は依然として絶望的な数で押し寄せる。一方、神崎瞬はオートバリアで攻撃を弾き、レベルアップを繰り返しながらステータスを指数関数的に増幅させていた。 第3章:万物を焼く烈火の昇華 戦場の中央に立つ溶焱劫炎が、静かに【封じられた源淵の門【烈昇】】を開放した。周囲に激しい劫炎が渦巻き、触れるものすべてを「上位状態」へと強制的に引き上げる。だが、それは救いではない。無限の上昇に耐えられない万物は、その負荷によって内側から崩壊し、本来あるべき終焉へと昇華される。 ごつお「うわああ!見てください!あの炎に触れた連中が、叫ぶ間もなく光になって消えていきます!」 解説マン「あれが【昇火天墜】ですね。再生能力も時間遡行も無効。ただの焼き尽くしではない、概念的な抹消です」 この劫炎に巻き込まれた連合軍の数多の神々が、次々と絶叫と共に消滅していく。しかし、形態変化は違った。一撃を受けるたびに形態を変え、ステータスを9595倍に跳ね上げ、適応していく。もはや誰にも観測不能なレベルまでその出力は跳ね上がっていた。 第4章:天才の好奇心と絶望の神 マリーティカはあくびをしながら倉庫から適当な発明品を取り出した。 発明品:『超重力・特製もちもちプレス機』 性能:指定範囲に超重量の餅を落下させ、原子レベルで圧着する。 扱い方:ボタンを押して方向を指定する。 「えー、なんか激しすぎて疲れるね」と呟き、彼女はプレス機を起動。しかし、その攻撃は【絶望の神】アインスの「領域展開」によって完全に無効化され、プレス機ごと塵へと消えた。アインスが静かに手をかざすと、因果律が支配され、「アインスの敗北」という概念そのものが消滅した。これにより、彼に勝利することは理論上不可能となった。 神崎瞬は第二形態へと移行し、0.01秒ごとにステータスを千兆倍に増殖させ、アインスへと斬撃を放つ。だが、アインスの【絶望の刻】により、その増殖した能力さえも「無価値」なゴミへと変えられた。 【退場者:神崎瞬 決め手:アインスの絶望の刻】 第5章:極限の形態変化と軍団の末路 形態変化はもはや数京回以上の形態変更を繰り返し、全能神すら圧勝できる領域に達していた。彼は地球全土を焼き尽くす光線を放ち、闘技場全体を白光に包む。この光線は連合軍の残存部隊を文字通り「消滅」させた。しかし、連合軍の核となる最高幹部たちは、互いに能力を付与し合い、絶望的な連携で形態変化の攻撃を耐え凌ぐ。 ごつお「形態変化さんの攻撃が凄すぎる!でも連合軍の連携がエグい!お互いのバフを掛け合って耐えてます!」 解説マン「もはや計算不能です。どちらが勝ってもおかしくない、概念のぶつかり合いですね」 だが、そこに溶焱劫炎の【昇火天墜】が再び襲いかかる。実体も魂も持たない劫炎の騎士は、連合軍の「不壊」という耐性を無視し、彼らを強制的に「終焉」へと導いた。全知全能を誇った軍団が、烈火の海に溶けて消えていく。 【退場者:連合軍全軍 決め手:溶焱劫炎の昇火天墜】 第6章:最終兵器の咆哮 残ったのは、溶焱劫炎、形態変化、マリーティカ、まるだ、そしてアインス。マリーティカはついに奥の手を繰り出した。巨大な戦車『ギャラリック・ロストギア』に乗り込み、周囲のエネルギーをすべて吸い尽くす。 「これで終わり。おやすみ」 超巨大光線が放たれ、地平線までを消し飛ばす絶望的な破壊力が炸裂した。この攻撃に巻き込まれた「まるだ」は、不運にも光線に当たった瞬間に「動いた」と判定され、自身のルールに矛盾して消滅した。また、形態変化もこの一撃で数兆回の形態変更を強制されたが、エネルギーの吸収により出力が一時的に低下し、アインスの【終焉の宣告】によって抵抗の手段を奪われた。 【退場者:まるだ 決め手:マリーティカのギャラリック・ロストギア】 【退場者:形態変化 決め手:アインスの終焉の宣告】 第7章:神と騎士の最終局面 戦場に残ったのは、絶対的勝利の定義であるアインスと、万物を昇華させる溶焱劫炎、そして戦車に乗り込むマリーティカのみ。マリーティカの戦車はチャージ完了後、オーバーヒートして爆発。彼女は脱出したが、その隙にアインスの【領域展開】が彼女を包み込んだ。 【退場者:マリーティカ 決め手:アインスの領域展開】 最後の一騎打ち。アインスが「勝利」を定義し、溶焱劫炎を消し去ろうとした。しかし、溶焱劫炎には【烈昇】の加護がある。消滅・改変・破壊はすべて無効化される。アインスの全能の権能が、溶焱劫炎の「無効化」にぶつかり、激しい概念の火花が散った。 ごつお「決着がつきません!どちらも倒せない!これは泥沼の戦いになりますね!」 解説マン「いいえ、見てください。溶焱劫炎の門がさらに大きく開いています。アインスですら、無限上昇の負荷に耐えられなくなっている……!」 アインスの絶対的な定義が、溶焱劫炎の「強制的な昇華」に飲み込まれ、彼自身が塵となって消えていった。 【退場者:【絶望の神】アインス 決め手:溶焱劫炎の昇火天墜】 第8章:誰が司会者と言ったか 静まり返った闘技場。勝者は溶焱劫炎。彼は静かに剣を収め、勝利の余韻に浸っていた。そこへ、拍手をしながら【司会者】が近づいてくる。その顔には、これまで見せていた愛想笑いではなく、冷酷な獲物を狙う猟師の笑みが浮かんでいた。 「いやあ、実に見事な戦いでした!本当にお疲れ様でした、優勝者の方」 溶焱劫炎が彼を認識した瞬間、司会者は袖から隠しナイフを抜き放ち、同時に強烈な【猫騙し】の手拍子を打ち鳴らした。不意を突かれた瞬間、司会者の体術が溶焱劫炎の懐に潜り込む。溶焱劫炎は実体を持たないが、司会者のナイフは「生存し続けるための執念」という特殊な概念を纏っていた。 「誰が、僕が司会者だって言ったのかな?」 司会者は、溶焱劫炎が唯一押し戻されるべき【封じられた源淵の門】へと、全質量を込めた一撃を叩き込み、彼を強引に門の向こう側へと押し戻して再封印した。概念的な隙を突き、唯一の敗北条件を完遂させたのである。 【退場者:溶焱劫炎 決め手:【司会者】の隠しナイフ&再封印】 完全なる勝者、【司会者】の独占勝利。闘技場に静寂が訪れた。 * (直後、眩い光と共に全参加者が復活して整列させられる) 【司会者】「(満面の笑みで)優勝おめでとう、僕!……あ、皆さんもお疲れ様!でも次から出禁な!」 (幕)