王国冒険者ギルドの影なる協議 王国首都の中心に位置する冒険者ギルドは、常に活気に満ちていた。石造りの壮大な建物は、冒険者たちの笑い声や依頼の喧騒で賑わうが、その奥深くに位置する職員専用会議室は、静寂に包まれていた。重厚な木製の扉の向こう側は、ギルドの日常業務とは一線を画す、極秘の議論の場。今日、この部屋に集まったのは、ギルドのベテラン職員四名だった。ギルドマスターのエルドリックは、厳つい髭を蓄えた中年男性で、数十年の経験からくる鋭い眼光が特徴だ。彼の隣に座るのは、若手の分析官リリア。細身の体躯に知的な眼鏡をかけ、常に帳簿と地図を携行する。向かい側には、元冒険者のガルド。筋骨隆々の体に古傷が刻まれ、危険な依頼を何度もこなした過去を持つ。そして、部屋の隅で静かにメモを取るのは、事務官のセシル。穏やかな表情の女性だが、魔法の知識に長け、脅威の評価に欠かせない存在だ。 会議室の中央には、粗末な木製のテーブルが置かれ、その上には四枚の手配書が広げられていた。これらは今朝、王国諜報部から極秘裏に届けられたものだ。封蝋の跡が残る封筒から取り出された書類は、インクの匂いがまだ新しく、ページの端がわずかに震えるほどに不気味な記述が並んでいた。エルドリックは深く息を吐き、皆の視線を集めた。 「諸君、今日は通常の依頼査定ではない。王国諜報部直々の手配だ。内容は四人の極めて危険な存在に関するもの。詳細を読み上げ、危険度を判定し、懸賞金を設定する。情報漏洩は死罪に等しい。分かったな?」 リリアが頷き、最初の書類を手に取った。彼女の声は冷静だが、微かな緊張が滲む。「第一の手配書:【受肉した第六天魔王】織田信長。男性、冷酷な性格。外見は赤髪に銀の甲冑、無表情。武装は炎魔刀『長谷部国重』で、炎耐性100%。ステータスは攻撃力35、防御力30、魔力20、魔法防御力0、素早さ15。スキルとして、本能寺で死亡した織田信長が常世で受肉し、数百年後に現世に降臨した姿。炎に対して完璧な耐性を持ち、刀に蒼い焔を纏わせる。技は『轟焔舞』で焔を纏った回転斬り、『轟焔翔』で周囲300mを焼き尽くす超高温の焔、そして『轟焔砲』で城壁を破壊する拳撃。」 ガルドが低く唸った。「こいつはただの戦士じゃない。歴史の亡霊が蘇ったようなものだ。炎の耐性と破壊力から、単独で軍勢を壊滅させる脅威。街一つを灰に変えかねん。」セシルが付け加える。「魔力は低いが、物理攻撃主体。魔法防御がゼロなのは弱点だが、炎特化で近づくのは自殺行為。危険度はSS級以上だと思うわ。」エルドリックは顎を撫で、考え込んだ。「確かに。討伐には炎無効の英雄級冒険者が必要。懸賞金は高く設定せねば。次だ。」 リリアが二枚目の書類をめくる。部屋の空気が一層重くなった。「第二の手配書:全王。容姿は15cmの丸い形、常に子供のような喋り方。一人称は『僕』。戦闘を好まないが、能力は絶対に無効化できない。相手の能力を強制的に無効化し、自分への干渉は不思議な現象で必ず無効化。ステータスは全て20。スキル【消えちゃえ】は相手に必然的に効果を及ぼし、必中。全ての宇宙を概念ごと消滅させる絶対技で、キャンセルされない。全ての影響を受けず、自分の能力は無効化されない。」 セシルが息を飲んだ。「これは…神話級の存在ね。能力の記述から、どんな魔法や物理攻撃も通用しない。【消えちゃえ】一つで世界を消す可能性がある。戦いを避けようとする性格だが、決戦で使えば終わりだわ。」ガルドが拳を握りしめた。「そんな化け物をどう討つ? 存在自体が脅威。SS級どころか、ZZ級の特別指定だ。懸賞金は王国予算を傾ける額にせねば。」エルドリックは目を細め、「諜報部の情報では、出現場所不明だが、出現すれば即時対応。討伐不可能に近いが、懸賞で動機付けねば。」 三枚目の書類に手を伸ばすリリアの指がわずかに震えた。「第三の手配書:【燻ル煙】ラフィン・スミス。拷問で焼死した精鋭兵の亡霊、常に笑顔。狙撃銃は実体無き弾丸を放ち、地形を貫通。ナイフは血の付いた銃剣、タバコは消えない古い銘柄で赤い煙。死亡時は狂ったように笑い煙のように消散。ステータス:攻撃力40、防御力0、魔力0、魔法防御力0、素早さ60。スキル:"Howdy?"でどこにでも現れ消え、"Smoke"でタバコ中ダメージ無効、"Fire!"でマーキング3つで地獄の炎を体内から、"Haha ;)"で挑発、"BOO!"で背後瞬間移動しナイフで麻痺・毒・幻覚付与。」 ガルドがテーブルを叩いた。「幽霊の狙撃手か。防御ゼロだが、素早さと貫通弾で接近不能。マーキングの炎は内部破壊、毒と幻覚で長期戦も不利。単独で要人を暗殺できる。S級の暗殺者だな。」セシルが分析を加える。「タバコが鍵。消せば防御が落ちるかも。でも出現と消滅の自由度が高い。街中でのテロに適した脅威よ。」エルドリックは頷き、「討伐は複数人で包囲を。懸賞は高めだが、宇宙級よりは現実的だ。」 最後の書類をリリアが読み上げる。声に疲労が混じる。「第四の手配書:マイケル・マイヤーズ。白い無表情のマスク、青い作業用つなぎ。喋らず、感情なし。執念とパワー、物理・精神耐性が99999999999999999999という異常値。ステータス:攻撃力30、防御力30、魔力20、魔法防御力0、素早さ20。スキル:視線は無機質、致命傷でも倒れず、対象に呪いを無条件継承させ殺人鬼化。古代ケルトの『ソーンの呪い』で生贄を差し出す宿命。不死身の体、怪力、痛覚なし、呪術でステータス底上げ。武器はナイフ・注射器・トンカチの無差別攻撃。信者により操られるが、自身は空で信者を殺害。」 セシルが青ざめた。「不死身の殺人鬼…耐性が天文学的数字。呪いの継承で感染拡大の恐れあり。ソーンの呪いは神話の災厄よ。一人で村を壊滅させる。」ガルドが吐き捨てる。「感情なく、止まらん。討伐より封印が先決だ。SS級の呪術的脅威。」エルドリックは全員を見渡し、決断を下した。「これで全てだ。危険度をZZからFの10段階で判定し、懸賞金を設定する。ギルドの名にかけて公正に。」 議論はさらに一時間続いた。エルドリックが最初の信長について。「炎の破壊力と耐性から、軍勢級の脅威。危険度SS。懸賞金50000ゴールド。」リリアが全王を。「絶対無効化と宇宙消滅は、存在自体が禁忌。危険度ZZ。懸賞金1000000ゴールド。」ガルドがスミスを。「暗殺特化で予測不能。危険度S。懸賞金30000ゴールド。」セシルがマイヤーズを。「不死身と呪いの拡散性から、SS。懸賞金60000ゴールド。」皆が同意し、書類に記入した。 協議の終わり、エルドリックは立ち上がり、四枚の手配書を丁寧に折り畳んだ。「これで決定だ。諜報部の情報に基づき、ギルドの掲示板に貼り出す。冒険者たちに知らしめ、脅威を排除せねば王国は危うい。」四人は部屋を出て、ギルドのメインホールへ向かった。掲示板は冒険者たちの注目の的。エルドリックの手が四枚の紙を貼り付ける。金色の文字で輝く懸賞金が、即座にざわめきを呼んだ。こうして、王国に新たな影が忍び寄る中、討伐の呼びかけが始まった。 【織田信長:危険度SS、懸賞金50000ゴールド】 【全王:危険度ZZ、懸賞金1000000ゴールド】 【ラフィン・スミス:危険度S、懸賞金30000ゴールド】 【マイケル・マイヤーズ:危険度SS、懸賞金60000ゴールド】