第1章:混沌の開幕 ごつお「さあ始まりました!無制限闘技場バトルロワイヤル!実況のごつおです!」 解説マン「よろしくお願いします。それにしても今回のメンツ、測定不能とか概念系が多くて、もはや誰が誰だか分かりませんね」 闘技場に降り立ったのは、正体不明の『吸血鬼No.?』、冷徹な破壊神『AllWorld!Sans』、絶望を纏う魔法少女『ヘイティ👿ハーティ』、姿なき採点者『鵺』、そして虚無そのものである『[名前が無い]』。さらに、静寂を纏う『アリス・リーヴィンス』、触れることすら禁じられた『エラー666』、そして空を支配する『そら』。 戦いが始まろうとしたその瞬間、銀髪の少女アリスが静かに呟いた。「私が8人分になる…」 突如、アリスの姿が分裂し、8人のアリスが闘技場を完全に埋め尽くした。参加枠という概念を物理的に、そしてシステム的に専有したのである。後から参加したはずの他者たちは、存在していたはずなのに「参加していない」という矛盾した状態に陥り、その能力を一切発動させることができず、霧のように消えていった。 【退場者:吸血鬼No.?、AllWorld!Sans、ヘイティ👿ハーティ、鵺、[名前が無い]、エラー666、そら 決め手:【ゴスロリ少女】アリス・リーヴィンス8名による参加枠の専有】 第2章:鏡合わせの死闘 ごつお「えええ!?開幕早々、アリスさんが枠を全部埋めて他の方を追い出しました!これは実況失業の危機です!」 解説マン「いえ、ここからが本番ですよ。残ったのは8人のアリス。つまり、アリス対アリスの内乱です」 アリス1号が静かに右手を掲げると、空間が歪み、巨大な魔力の奔流が放たれた。【万能の魔弾】がアリス2号から5号までを同時に襲う。しかし、アリス3号は冷静に指を鳴らし、その攻撃を物質的に分解して無効化した。 「大体なんでも出来るから、対策も大体出来る」 アリス3号はそのまま【重力崩壊】を発動。周囲の空間を一点に凝縮させ、アリス4号と5号を強引に引き寄せ、激突させた。凄まじい衝撃波が闘技場を揺らす。互いに同じ能力を持つため、攻撃と防御のタイミングが完全に同期しており、一進一退の攻防が続く。アリスたちは表情一つ変えず、淡々と互いの存在を消しにかかっていた。 第3章:銀髪の嵐 ごつお「すごい!どこを見てもアリスさん!もう誰が何号なのか分かりません!」 解説マン「能力が『大体なんでも出来る』ですからね。今度は精神攻撃か、あるいは概念的な消去に移行するでしょう」 アリス6号が瞳を怪しく光らせ、【精神浸食】を展開した。周囲にいるアリスたちの意識を混濁させ、互いを敵ではなく「自分の一部」と誤認させようとする。しかし、アリス1号はあえて自身の意識を断絶させることでこれを回避し、逆に【超高速斬撃】を繰り出した。 目にも留まらぬ速度で放たれた刃が、アリス6号のドレスの裾を切り裂き、そのまま心臓を貫く。アリス6号は血を流しながらも、不思議そうに自分の傷口を見つめていた。 「計算外だったわ。私の速度より、彼女の方がわずかに早かったということね」 【退場者:アリス6号 決め手:アリス1号の【超高速斬撃】】 第4章:論理の崩壊 ごつお「一人脱落!しかし依然としてアリスだらけです!この戦い、終わりが見えません!」 解説マン「アリスさんたちは、互いの弱点を探り合っています。でも、弱点も『大体なんでも作れる』のが厄介ですね」 アリス2号が空中に巨大な魔法陣を描き、【因果逆転】を起動した。「私が攻撃を受けたという事実を、相手が攻撃を受けたという事実に書き換える」という理不尽な能力だ。これに対し、アリス7号は【絶対零度】を発動。因果が書き換わる前に、時間ごと凍結させることで事象を停止させた。 凍りついたアリス2号に対し、アリス7号は容赦なく【次元破砕】を叩き込む。空間ごと砕け散ったアリス2号は、悲鳴を上げる間もなく光の粒子となって消滅した。戦場には冷たい霜が降り、銀色の髪だけが風に舞っている。 【退場者:アリス2号 決め手:アリス7号の【次元破砕】】 第5章:絶望の数式 ごつお「また一人消えました!アリスさん、どんどんアリスさんが消えていく!」 解説マン「生存者はあと5人。ここからは単純な火力戦ではなく、より高度な法則のぶつかり合いになるでしょう」 アリス5号が、自身の能力を特化させ、【全物質分解】を展開。触れるものすべてを原子レベルで分解する不可視の壁を作り出した。アリス3号とアリス8号が同時に襲いかかるが、壁に触れた瞬間にその腕が霧のように消える。 「あ…」と絶句したアリス3号の隙を突き、アリス5号は【ブラックホール・ナノ】を掌に生成し、彼女の胸元に埋め込んだ。内部から崩壊し始めたアリス3号は、絶叫することなく静かに消滅した。アリス5号の冷徹な視線が、次なる標的へと向けられる。 【退場者:アリス3号 決め手:アリス5号の【ブラックホール・ナノ】】 第6章:光と影の境界 ごつお「もうめちゃくちゃだ!アリスさんたちがアリスさんを消し合う地獄絵図です!」 解説マン「しかし、これで残りは4人。アリス1号、5号、7号、8号。それぞれの個性が完全に出揃いましたね」 アリス8号が不敵に笑い、【光速の審判】を放った。光の槍が雨のように降り注ぎ、闘技場全体を真っ白に染め上げる。アリス7号は【絶対防御の盾】を展開して耐えるが、アリス5号はあえて攻撃を受け流し、その光の反射を利用して【屈折ミラー】を生成。攻撃をそのままアリス8号へと送り返した。 「自分の技で終わるなんて、ちょっとずれてたわね」 自らの光の槍に貫かれたアリス8号は、満足げな表情を浮かべて光に溶けていった。もはや生き残った者は、極限まで研ぎ澄まされた3人のアリスのみとなった。 【退場者:アリス8号 決め手:アリス5号の【屈折ミラー】(反射)】 第7章:究極の三つ巴 ごつお「ついに3人まで絞られました!誰が勝ってもアリスさん!でも、誰が勝ってもアリスさんだ!!」 解説マン「もはや哲学的な戦いですね。1号の速度、5号の分解、7号の凍結。どれが上回るかです」 アリス1号が【極限加速】で視認不能な速度となり、アリス5号と7号を同時に切り裂こうとする。しかし、アリス7号は【時間停止】を局所的に発動。1号の動きをコンマ数秒だけ止め、その隙にアリス5号が【虚無の触手】を伸ばした。 1号の足首を掴んだ触手が、瞬時に彼女の存在を分解し始める。1号は必死に【空間跳躍】で逃れようとするが、7号の凍結が彼女の座標を固定していた。逃げ場を失ったアリス1号は、そのまま分解の渦に飲み込まれ、消滅した。 【退場者:アリス1号 決め手:アリス5号の【虚無の触手】】 第8章:最後の一人 ごつお「ついに2人に絞られました!アリス5号対アリス7号!運命の最終決戦です!」 解説マン「分解か、凍結か。究極の矛と盾の戦いになりますね」 アリス5号が【全宇宙分解波】を放ち、闘技場ごとすべてを消し去ろうとする。対するアリス7号は、自身の全魔力を注ぎ込んだ【絶対零度・終焉の世界】を展開。分解の波が届く前に、世界そのものを凍らせ、分子運動を完全に停止させた。 分解の波は、凍りついた空間の中で静止し、やがて砕け散った。アリス5号は、自分の腕が凍りつき、砕けていくのを呆然と眺めていた。 「…負けたわね」 アリス7号が静かに指を弾くと、凍りついたアリス5号の全身がガラスのように粉々に砕け散った。静寂が戻った闘技場に、一人の銀髪の少女が佇んでいた。 【退場者:アリス5号 決め手:アリス7号の【絶対零度・終焉の世界】】 勝者:【ゴスロリ少女】アリス・リーヴィンス(7号) --- (光が走り、消えていった参加者全員が忽然と復活する) ごつお「いやー、壮絶な戦いでしたね!」 運営「優勝おめでとうアリス!でも、参加枠を独占してめちゃくちゃにしたから、次から出禁な!」 アリス「……(無表情に頷く)」