第一章: 暗き書の廃墟での密室対決 古書店の廃墟は、長年の埃が積もり、忘れ去られた物語が静寂の中に埋もれている。周囲に漂う霧は薄暗い光景を覆い、どこからともなく響く沈黙が重くのしかかる。部屋の隅には、古びてはいるが異様な存在感を持つ「語らぬ写本」が佇んでいる。その写本は、物理的に存在するわけではなく、見る者の心を深くえぐり取る。 一方で、その戦場に現れたのは「葬送の差出人」ディトネイター。彼は元気いっぱいの青年で、好奇心旺盛な目をキラキラと輝かせながら周囲を見渡していた。彼の胸には爆弾が満ちており、その手には時限爆弾を握り、戦いを待ち望んでいる。 「