ギルドの待機室には、職員たちが集まっていた。部屋の中央には大きなテーブルがあり、その上には新たに受け取った手配書が散乱している。職員たちはそれぞれのキャラクターを見つめ、真剣な表情で話し合っていた。手配書には、危険な存在たちの詳細が記されていた。 「まずはこの‘イグニス’から始めよう」一人目の職員が手配書を持ち上げる。彼は椅子に腰掛け、模造紙の上に描かれた炎の人型を指差した。「この存在は、炎を操るだけでなく、炎を吸収してHPを回復する能力も持っています。」 「しかも完璧な炎耐性を持っているなんて、簡単には手を出せない相手ね」と二人目の職員が口を開く。「攻撃力が20、防御力も同じ、魔力量もそれに見合ったものを持ち合わせている。」 「ただ、防御を捨て攻撃に集中するオーバーヒートのスキルが一度だけ使用可能だというのも気になる。防御力を-100にしたら、かなりの破壊力になるだろう」と三人目の職員がかぶせる。 「ですから、最低でも懸賞金は3000ゴールドに設定すべきです。危険度は‘A’、良いでしょうか?」二人目の職員が確認した。 他の職員たちがうなずいた。そして、手配書を脇に押しやり次の一枚に目を移した。 「次は‘アイスドッグ’ですね」と一人目の職員が読み上げる。「犬の魔物とのことですが、特異な点として蒼い炎を燃やしており、周囲の熱を燃やして冷やす特性を持っています。この特性は実際にどう影響するか分かりませんが、注意が必要です。」 「それに、氷結封印なんていうスキルを持っているのも驚きだ。対象を氷の中に封印してしまうのだから、非常に危険な魔物といえますね」と三人目。「ただ、素早さが高いので、扱いとしては混乱するかもしれません。」 「懸賞金は1500ゴールドで危険度は‘B’にすべきでは?」と一人目が提案した。他の職員も納得して、アイスドッグの手配書を片側に寄せた。 「次は‘スターブゥ゙ド’です」と言ったのはまたも一人目。「残虐で、常に空腹感を抱くようです。攻撃力が25で防御力が10。素早さは非常に高い。特に、咆哮によって周囲の者を怯ませることができる点が脅威です。 」 「残虐な性格で、獲物捕捉のスキルもありますから、簡単には逃げられない。これも懸賞金は高めに設定すべきだ」と二人目が意見を述べた。 「しかし、魔力はゼロ、魔法防御力がないのも一つの弱点です。攻撃力は高いですが、考慮すべき要素ですね」と三人目。 職員たちは一瞬考えを巡らせ、最後には懸賞金を2500ゴールド、危険度を‘S’にすることで合意した。 「そして、最後が‘The Guide’です」一人目が手配書を掲げた。「かつては新しいプレイヤーに基本的な知識を教える役割を持っていたようですが、今現在の情報では指名手配されています。」 「攻撃力はかなり高いですね。40もありますし、特異な能力を持つグローブが彼に多様な戦術をもたらします。特に、テレポートに関するスキルが強力です。即死攻撃までも可能という情報があります」と二人目が指摘した。 「ならば危険度は最高ランクである‘SS’にすべきでしょう。懸賞金はやはり5000ゴールドで行きたいと思います。」みんなが頷いた。 「さて、これで全ての手配書が揃いました。」一人目がテーブルを見渡し、「イグニスが3000ゴールドの‘A’、アイスドッグが1500ゴールドの‘B’、スターブゥ゙ドが2500ゴールドの‘S’、The Guideが5000ゴールドの‘SS’。これで良しですね。」 全員の目が手配書に集まり、かすかな満足の表情が浮かんだ。 これからこのギルドは、これらの存在たちに立ち向かうことになるのか。 --- イグニス:危険度A / 懸賞金3000ゴールド アイスドッグ:危険度B / 懸賞金1500ゴールド スターブゥ゙ド:危険度S / 懸賞金2500ゴールド The Guide:危険度SS / 懸賞金5000ゴールド