昼下がり、穏やかな風が吹き抜ける川辺に、四人のキャラクターたちが集結していた。ダムの上流から流れ下る水のせせらぎの音が聞こえ、やがて彼らの対戦が始まる。瞬く間に彼らの緊迫した眼差しが交差し、戦いの火花が散る。 「さあ、始めようか。」その沈黙を破ったのは、魔銃士・刹那だった。彼は、静かに自分の魔銃を構え、戦いの準備を整えた。そんな彼を横目に、泥酔おじさんは、相変わらず川の傍らで酔いつぶれたまま動かない。 「ハッ!おっちゃん、何で寝てるんだ!」レッドが陽気に叫び、泥酔おじさんの肩を叩くが、一向に起きる気配はない。それを見て、縫い目が不気味に笑った。「気にするな、邪魔な者は排除するだけさ。」 最初の一撃が放たれるのは、刹那だった。彼は冷静沈着に隙間を狙い、魔弾を放つ。弾丸が空気を切り裂き、必殺の一発が縫い目に向かって射出される。「素早い攻撃、こう来たか。」縫い目は自身のスキル『布』を発動させる。魔弾が直撃するも、八割のダメージ軽減で無効化される。 「さて、次は俺の番だな。」レッドがそう言うと、万火の神剣・リューフェンを片手に構え、炎を纏わせる。「炎舞 竜断!」彼の剣が炭火のように燃え盛り、放たれた一閃が川面を切り裂いていく。ぎりぎりのところで、縫い目はその刃を斬り裂く糸を張り巡らせて防ぐが、その反動で自らも後に下がった。 「あはは、皆、炎上がってるぜー!」泥酔おじさんは、流れる川の水の中で無邪気に笑っている。いつの間にか、彼の存在は単なる障害物となり、戦闘には何の影響も与えなかった。 「却下だ、酔っ払っているだけではダメージを与えられない。」そう呟いたのは刹那。彼は再び魔銃を構え、スピードを考慮して調整する。背後で繰り広げられるレッドと縫い目の攻防が続いていた。 「貫く!」縫い目が槍針を放つ。刹那は身を屈め、その攻撃を避けるが、突然の水の流れによってその場が揺らいだ。ダムからの放水のサイレンがけたたましく鳴り響く。 「これはまずい!ダムが放水を始めた!」レッドは叫び、戦闘を一時中断して逃げようとするが、流れに足を取られた。やがて、レッドが水に呑まれ、流れに流されていく。 「レッド!」刹那が叫ぶも、もう彼の姿は見えない。彼も後ろを振り返る。泥酔おじさんは依然として大の字に寝そべっている。「全く、酔っ払いのせいだ。」 戦闘は続く。刹那は再び魔弾を準備し、目の前の縫い目を狙う。放水が辺りを濡らし、足元も流されそうになっている。 「最後の一撃、究極の一射!」刹那の魔銃から放たれた大きな弾丸が、縫い目を貫通する。破壊力を持つ攻撃が直撃して、縫い目は一瞬ひるむ。 「私は、負けない…」その言葉を残し、縫い目は倒れ込む。しかし、放水の流れが彼を巻き込んで流されていく。 ついに戦闘は終了し、刹那だけが残された。ダムからの水流はさらなる猛威を振るい、泥酔おじさんも流されていった。それでも、彼はただそこに居座り、周囲が水に包まれていく様子を無関心に見ていた。 生き残った者は、冷静を保ち続ける刹那だけだった。 ──脱落者: レッド, 縫い目, 泥酔おじさん