薄暗い闘技場には、二人のキャラクターが立っていた。一方は、静かに佇むこんにゃく。そしてもう一方は、剣聖チョゲラケバブ。彼の目は鋭く、愛刀タチスジカミキリを構えて、戦う準備ができている。 「おい、こんにゃく。お前はただの食材だ。そんな存在で、俺に勝てると思っているのか?」チョゲラケバブは冷笑し、フラフラと動くこんにゃくを見下す。 「己の運命を静観し、受け入れ続ける。それが私の役目なのだ…」こんにゃくは口数少なく、淡々と答える。体がつるんと滑るように動き、彼の存在そのものが闘技場の中心に静止している。 空気が張り詰め、戦闘が始まると、チョゲラケバブは瞬時に彼の奥義、『富嶽百閃』を発動した。目にも止まらぬ速さで百方向からの斬撃が、こんにゃく目掛けて放たれる。 「瞬きより速く、回避不能だ!これが剣聖の力だ!」彼は高らかに叫ぶ。 だが、こんにゃくはただ静かに立ち続け、一切の動きをせず、ただ、その滑らかな表面を維持する。攻撃が彼の周囲を切り裂く音が鳴り響くが、物質であるこんにゃくの姿は変わらない。 「何?!」チョゲラケバブは愕然とする。 斬撃が過ぎ去ったとき、こんにゃくは何事もなかったかのようにそこに佇んでいた。攻撃すら受け流すその様子を目の当たりにしたチョゲラケバブの心は次第にゆらぎ始める。 「無駄だ!お前はただの食材に過ぎないんだから!」彼は自己を奮い立たせるように再度攻撃に移る。 今度は前方から一斉に放たれる斬撃。しかし、こんにゃくはそのつるりとした表面で、体を捕まえることすら許さない。まるで、水が手をすり抜けるように、すべての攻撃を淡々とかわしていくのだ。 「よくもこんな存在が…」チョゲラケバブは怒りを露にして、再度の突撃を試みるが、その攻撃も無駄に終わる。 「私はただ、存在するだけだ。それが私の意義だから…」こんにゃくは平静を失わずに呟く。 やがて、十分な時間が経過した後、チョゲラケバブは愚かさを悟ったように立ち尽くし、効果がないことを認識していた。「お前が、そんな存在である限り…俺は勝てないのか?」 こんにゃくは無言だったが、その動かない姿が、戦いの終焉を示しているかのように思えた。 戦闘の結果は明らかだった。剣聖チョゲラケバブは、己の力強さを誇っていたものの、その攻撃はすべて無に帰す結果となり、剣士としての誇りを打ち砕かれてしまったのだ。 勝者:こんにゃく