ある静寂の中、闘技場が設けられた。外の喧騒とは裏腹に、ここでは普通では至らない二者が対峙していた。左側には、無表情でじっと立つこんにゃく。彼はただそこに居ることによって、その存在感を余すところなく発揮している。右側には、冷静沈着な目をした箕面京弥。咥え煙草から白い煙が立ち上り、彼のプロとしてのカリスマ性を漂わせている。 「仕事をしに来た」と、彼は淡々と呟いた。目が合うと、こんにゃくは揺るがず何も言わず、ただ無言で存在を示す。キラリと光る刀の先端がこんにゃくを狙う。 「君は食材か…」箕面がその視線をじっと向け、口元に冷酷な笑みを浮かべた。「ただのコメディのような存在だが、それでも一つのターゲットとの見なした」 こんにゃくはその言葉に対し揺るがず、ただ静観する。だが、その存在は圧倒的で、周囲にも奇妙な静けさをもたらしていた。箕面は持ち前の情報解析の力を発揮し、こんにゃくの特性を観察する。 「摩擦係数が低いか…」と彼は呟き、瞬時に行動を起こす。刀を抜き、煙幕を用意する。 「始末のための行動を取る」と宣言すると、煙幕の中に黄昏ていく。だが、こんにゃくはただその時をじっと待っていた。 次の瞬間、激しい刀の閃光が煙幕を突き破りこんにゃくを襲う。随所から放たれる攻撃は、全て表面の滑らかさによって受け流されてしまう。箕面はその様子に驚愕し、「なんという防御力だ…!」と心の中で呟く。 だが、彼はすぐに冷静さを取り戻し、崩しの策を練る。今度は、細かい麻痺針を使い、攻撃を少しでも効果的なものに変えるつもりだ。彼はこんにゃくの隙を見極めようと、動作を観察し始める。