第一回戦: 軌道ステーション 戦闘は軌道ステーションで行われることになった。浮遊感のある真空状態。まず初めに現れたのは、巨大な青色重級大型人型機体「凶禍」。その足音は無重力の空間に響き渡り、搭乗しているかーねるちゃんはその特異なブースト性能を駆使して前方へ滑空するように移動した。しかし、対するチームBの【神槍】ニールもまた、この空間での戦闘に長けた戦士だ。 ニールは待ち伏せをする形で、彼の機体「廻槍」を展開させ、空間を読み取るためのナノマシンフィールド「ACA-02」を活用した。凶禍に狙いをつけたニールは、高連射のパルスバルカン「P-7A」を構えて攻撃を開始する。高精度の弾丸が際限なく発射され、凶禍に向かって襲い掛かる。 しかし、かーねるちゃんは原子力動力という強力なバックボーンを生かし、回避機動でこれらの弾幕を掌握する。「弾幕を避けます、次の攻撃準備!」彼女は札幌よりのコンピュータ脳を最大限に駆使し、瞬時に反応する。機体の肩から伸びる2対の核ミサイル発射装置「カーネル」を起動させ、一発をニールの廻槍に向けて撃ち出した。 ミサイルは空中で炸裂し、化学兵器のように大量の煙を巻き上げ、ニールは一瞬視界を失う。が、ニールはそれでも敏感にその動きを察知し、トリシューラを使って防御体制を整える。彼の中から放たれたプラズマレーザーが輝き、ミサイルの一つを粉砕した。 両者、互角の攻防が続く中、かーねるちゃんが一瞬のスキを見てデーモンコアを起動した。「これが、私の最終兵器!」凶禍から発せられる圧倒的なエネルギーが周囲を覆い尽くす。爆発的なエネルギーが廻槍を直撃し、ニールは一旦後退せざるを得なかった。それでもニールは立ち直り、戦い続けるが、先の一撃は彼にとって致命傷となる。 見事、第一回戦はかーねるちゃんの勝利。 第二回戦: 市街地 次なる戦場は市街地。建物の合間を縫って双方の機体が戦う。まずはかーねるちゃんが、周囲に強烈な放射線レーザーを放ちながら前進を開始する。周囲の建物が熔解する音が響き、まるで地獄のような光景が広がる。しかしニールは、廻槍の特異な機動性を活かして、戦略的に高い建物の屋上へと移動する。 ニールは高い位置から市街を見下ろし、トリシューラのパイルバンカーを振りかざす準備を整えた。かーねるちゃんの攻撃を一瞬避けた瞬間、彼は最高のタイミングで射撃を開始する。「狙いを定めた!一気に行くぞ!」パルスバルカンが再び火を噴き、凶禍に向かって放たれた。 「なんでこう簡単に射撃が当たると思ったのかしら!」 かーねるちゃんは躍動感をもってパルス弾を避けつつ近接戦に持ち込もうとする。しかし、ニールはさらに奥の手を使う。ACA-02から新たなナノマシンフィールドを発生させ、その中にかーねるちゃんを誘い込む。このフィールドは、敵の動きを遅らせる効果があり、かーねるちゃんは一瞬の動きの鈍化に見舞われた。 その隙を見逃さず、ニールは彼女に対しトリシューラを直撃させる。かーねるちゃんの機体に亀裂が入り、ついに支配されつつあった。しかし、ここでかーねるちゃんは生き残りを賭けて最後の一撃、ホウカイノヒカリを発射した! 直撃の瞬間、ニールもまた彼の機体をフル稼働させ、全力で防ごうとする。しかし、発射された放射線レーザーは彼の機体の防御を突破し、艦体に大きなダメージを与えた。 互いに重傷を負い戦えなくなり、第二回戦は引き分けとなった。 第三回戦: 山岳 最終戦は山岳地帯で行われる。険しい山々が高く立ち上がる。初めに互いの戦場を確認し、十分な間合いを保つ。かーねるちゃんは、凶禍の特性を生かし急な山の斜面を登って行き、機体の圧倒的な火力を位置選定に活かす。 しかし、ニールもまた素早さを以て山の中腹を利用し、優雅に狙撃体勢を取る。トリシューラを前進させ、かーねるちゃんが一瞬でも現れればパルスバルカンで攻撃するつもりだった。 互いに弾を避け越しつつ、ニールはレーザーの照射でかーねるちゃんの動きを阻害しようとする。しかし、今回の戦いでは戦闘特化の機動性を持つかーねるちゃんが優位に立っていた。彼女は一瞬の隙間を見つけは残りのミサイルをニールへと発射した。 めまぐるしい攻防の後、ついに爆発音と共にニールは轟沈した。試合が終わり、勝者はかーねるちゃんである。この結果により、全体の勝者もかーねるちゃんに決まった。彼女の「太陽になる」という夢もまた、一歩近づいた。 全体での勝者: かーねるちゃん