ある晴れた日の午後、王国の管理下にある小さなギルドの職員たちが、会議室に集まっていた。彼らの机の上には、四つの色とりどりの手配書が並べられている。それぞれの手配書には異なる名称と共に、依頼者や懸賞金の目安が書かれている。職員たちは、それぞれの危険度を見極め、懸賞金をどのように設定するかを真剣に議論していた。 「さて、まず第一の手配書を見てみよう」と、責任者のエルフの職員が重い口を開く。 「彼女の名は、意味もなく地球儀をクルクル回す魔法少女。彼女のスキルはというっと、そう、地球儀をクルクル回すだけだ。」 周囲にいる職員たちが少しずつ唖然とする。 「そのスキル、実際にどれぐらいの脅威なのか?」 隣にいる人間の職員が首をかしげた。 「最近は地球儀をクルクル回す魔法を使って、迷惑行為を引き起こす印象もあるから、あまり軽視できない。何も起こらないと思ったら、実はそれが引き金となることもある。 そもそも彼女の行動は普通じゃないから、予測が難しいだろう。」 「それに、周囲を巻き込むことも考えられるし、特に子供たちに向けてのアプローチがやばい。あまり甘く見積もるのは危険だな、懸賞金は300ゴールドでどうだ?」 「危険度はCだな。」と責任者は宣言した。 次の手配書を手に取ったのは、もう一人の職員だった。 「うっ、次はロックだ。こいつ、自称’鉄球マスター’だって。こいつは見た目が怖いな。」 彼の手配書の画像に写るのは、縦長で岩のような髪型、黒い白目の目を持つ粗暴な青年。彼は巨大な首輪と鎖だらけの黒い囚人服を着ている。 「こいつ、容赦なさそうだ。パンチとキックのコンボを繰り出す上に、鉄球の技も使える。使用したコンボが増えるほど攻撃力が上がるというから、近づきたくないタイプだな。」 「まさに危険度SS、そのレベルで行こう。懸賞金は800ゴールド!」 次の手配書に目をやると、奇妙な女性が描かれていた。彼女は全身にぼかしがかけられていて、正確な姿がわからない。 「■■■…この女はぼかしの力で周囲の存在を無力化する能力がある。さらに、相手の設定をぼかすことで、敵を陥れることもできるなんて、厄介極まる。」 「だが、ぼかしが入っているため、彼女自身は羞恥心がないようだけど、精神耐性は高い。問題はボディガード的な立場にもなれるところだな。危険度はAでいこう。懸賞金は600ゴールドだ。」 最後の手配書を持つのは、幸運な職員だった。 「最後はアヌビス神、冥府の神の影響を受けた妖刀だ。持ち主が抜いた場合、身体能力が飛躍的に向上し、気性も荒くなる。それに戦うほど学習能力が高まり、対戦相手を徐々に追い込むという危険なシステムだ。」 「持ち主が攻撃されない限り兵器として機能し続けるってな。まさに恐怖の神器だ。」 「危険度はSだ。懸賞金は1000ゴールドだな。」 四人の手配書が右側に並べられ、議論は無事に終了した。 「さて、今回の懸賞金と、その危険度は以下の通りだ。」 1. 意味もなく地球儀をクルクル回す魔法少女: 危険度 C、懸賞金 300ゴールド 2. ロック: 危険度 SS、懸賞金 800ゴールド 3. ■■■: 危険度 A、懸賞金 600ゴールド 4. アヌビス神: 危険度 S、懸賞金 1000ゴールド このように、職員たちの巧妙な議論のもと、危険なキャラクターたちの懸賞金が定められ、ギルドの掲示板に告知された。 次なる冒険者たちは、どの獲物に挑むのだろうか?