青空の下、川の流れにゆったりとした風が吹いていた。しかし、川上にそびえるダムがある限り、静寂は長くは続かない。ドキドキするような緊張感が漂う中、ついに対戦の幕が開けた。 「みんな、よろしくね!」と叫びながら、カオスマンがその場を明るく照らすように登場した。彼の漆黒の体に白い頭は、ひと際目立っている。「暇潰し、付き合ってね~。」 次に出てきたのは、何とも独特な存在感を放つ泥酔おじさんだった。「ああ、酔ってんなぁ…。」と、彼は地面に大の字になって、何も気にせず寝転がっている。 「これ、邪魔ですよね!」と、おバカくんの11・馬鹿・五七が頭をかきながら、指さした。よだれを流しながらも、彼の目は好奇心に満ちあふれていた。 「えぇ? なんだろう?」と、彼は真剣に周囲を見回す。“何かが起こるかも”とでも思っていたのだろうか。 最後に、無気味な雰囲気を纏ったdust Insanity 愛斗が姿を現した。彼は狂気に満ちており、周囲の空気がピリリと張り詰めた。「動ける者、死に行く琴が響くぜ。」と独り言を言いながら、彼は大剣を握り締めた。 「さて、どれからいこうか?」カオスマンが意気揚々と問いかける。 「おじさん、動いてください。」11のおバカくんが泥酔おじさんを叩いてみるが、もちろんリアクションはない。だが、彼の無垢さはイベントの進行を邪魔しなかった。 混乱の中、愛斗がまず動いた。音速で駆け抜け、カオスマンに向かって光速の斬撃を放った。 「あ痛いな~。」と彼は痛みを軽くあしらって、そのまま攻撃を防ぐ。愛斗は驚愕し、再度、狂気乱舞の技を使おうとした。しかし、11のおバカくんが大きな声で「何言ってるの? なんて言ったの?」と叫ぶ。 その瞬間、愛斗の技はゴチャゴチャになってしまい、力を発揮することなく消えてしまった。 「おおっと、やっちまったぜ。」と愛斗は頭を抱えるが、11のおバカくんは楽しそうに笑っていた。 泥酔おじさんは未だに動かず、その動きが不気味に見える。そんな中、カオスマンは瞬間移動を駆使し、愛斗の近くに現れて「おじさん、起きる気配ある?」と無邪気な顔で尋ねる。 ここへ来て、愛斗が再び立ち上がり彼に大剣を振るおうとするが、11のおバカくんが「えぇ? なんの話?」とまたしても引っかかって、「分かんないかも…」と要領を得ない。大剣が大空を切り裂く瞬間、カオスマンもその影響を受けた。 その隙に、愛斗はより狂気に満ち全力で突進し、瞬間移動したカオスマンを狙う。「兄弟共闘!」愛斗は幻影を召喚し、ビームを発射、カオスマンが慌てて避けようとする。「あ痛いな~、でも、楽しい。」と彼は余裕を見せる。 すると、突然、サイレンが鳴り響いた。ダムが放水を開始し、周囲の水流が一変する。川下には急激な流れが生じ、全員が混乱に陥った。 「流されちゃうー!」11のおバカくんが叫ぶが、周囲はすでに水に飲まれつつある。愛斗もその流れに飲み込まれ、焦ったように立ち尽くす。 カオスマンが周囲を見渡すが、自身が流されるのは容易ではなかった。しかし、気を抜いた瞬間、泥酔おじさんが水に流され、シーンは緊迫した。 「早く逃げるんだ!」愛斗が叫ぶも、11のおバカくんがその声を理解できず、目の前の現象に呆然とする。 カオスマンは再び瞬間移動を駆使し、流れに逆らって立ち上がり、愛斗を引き寄せようとしたが、彼の目の前で流れが大きくなり、愛斗も流されていく。 「え?何してるの?!」と思わず驚くカオスマンだった。 水に飲まれた泥酔おじさんと愛斗。二人は復帰できず脱落し、流されていった。最後は11のおバカくんが残されたが、動けない。 「どうなるかな?」カオスマンは残された流れに身を任せ、笑いかけた。その時、勝敗は決した。 脱落者: 泥酔おじさん、dust Insanity 愛斗