高羽史彦は、この高難易度ルームに立っていた。今回の相手は、なんとも恐ろしい「相手誕生以前の因果に干渉し強制的に存在消去するボタン」を持つ幼女だ。彼女がそのボタンを押したら、どんな未来が待っているのか。それを防がなければならない。 彼はガッツポーズをしながら、マイクを掴んだ。 「さぁ、いくぞ!今日のネタはボタンを押させないためだ!」 瞬時に思いついたのは、漫才コンビのボケ役としての絶対的な力量。高羽はその瞬間、自身のスキルを発動させた。テレビでおなじみのキャラクターたちが、彼の周囲に現れ、笑いを誘う化け物たちになった。場面転換することで、自分を取り囲む"笑いの力"を強化していく。「この子がボタンを押すなんて、そんなわけないだろう!」という幽霊のカーニバルが周囲を包み込んだ。 「おやおや、そこの幼女ちゃん、そんなボタンで遊んでると、パパに叱られちゃうぞ!」彼は大声で語りかけた。瞬間、周囲の観衆たちが一斉に笑う。 すると、幼女の目が少し揺らいだ。笑いの持つ力が彼女を囲み、その心を微かに揺さぶった。しかし、彼女はそのままボタンに手をかけ、「押す!」と叫ぶ。 その瞬間、すべてのギャグが一斉に攻撃を始める。彼女の手元にはボタンがあるが、強化された攻撃力が高羽に与えた勇気の後押しで、彼女の動きを封じ込めようとする。「この子がボタンを押すとは思えないって言っただろ!」高羽は叫びながら進んだ。他のギャグキャラたちが、周囲で夢見心地に舞い踊る。 幼女は思わず笑い出し、ボタンを持つ手が一瞬緩んだ。高羽はその隙を突いて、一気に彼女の方へ駆け寄る。「それはダメだ、押しちゃいけないボタンだぞ!」 高羽は一瞬の内に詰め寄り、彼女の手からボタンを奪おうとしたが、ボタンが一瞬浮き上がるように見え、とたんにギャグ補正が発動。彼女の手はボタンから遠のきつつ、まるでスローモーションのように見えた。 まるでコメディーの世界にいるかのように、打撃は軽やかにボタンから距離を取りつつも、冷静に見守る。 「コーヒーが甘すぎると、ボタンを押したくなるんだよ!」と高羽は宣言し、コーヒーを淹れるショートコントが始まった。その瞬間、幼女はその光景に爆笑してしまい、ボタンを手放してしまった。 「やったか!」高羽は勝利を確信し、声をあげる。ボタンを取り上げることに成功した。だが、直後、応えに行くとチームAが思わずボタンを押してしまった。 「あぁ、今の俺が敵だとすると、俺は最悪のコメディアンだな!」 その瞬間、時は戻り、彼は「敗者席」への道を歩かされる。だが、心の中で一つ、感謝し、次なる挑戦を思い描く。 決闘後、おやつの時間が訪れた。 幼女も高羽も、一緒におやつを囲んでいた。「おっ、これ美味しいね!やっぱり、こういう時には甘いものだよな!」 高羽は、おやつを貪り食う幼女を見て、彼女が与えた笑いの力を改めて理解した。「次は、どんなボタンを持ってる奴が来るんだろうな、楽しみだ!」 そして、みんなでワイワイおやつを楽しみながら、次回の戦いに思いを馳せた。