灰色の空が無限に広がる極寒の大地で、最後の脱出ポッドを巡る戦闘が始まろうとしていた。時折吹き荒れる冷たい風が、戦士たちのローブや衣類をまるで生き物のように捲し立てた。 「黒衣の旋風」という異名を持つ青年、彼はその仮面の下で冷淡かつ静かな眼差しを向けていた。白いローブを纏った少女、可愛い系のバーガンディちゃんが彼に挑んでくる。 「あなた、そんな冷たい表情じゃダメだよ。可愛い系にしてみたらどう？」と、彼女は笑顔を浮かべながら言ったが、黒衣の旋風は無言で前に進み、彼の作り出す風のような動きで距離を取る。 「デス・ゲイル！」一瞬の刹那、黒衣の旋風は彼女に急接近し、連続斬りを放つ。風のような速さで繰り出される槍の刃が、バーガンディちゃんの周囲をかすめていく。 彼女は身をかわしながら、可愛い系の力をうまく使おうと試みた。「私の可愛い系パワー、受けてみなさい！」彼女はその瞬間、手を振り上げ、連続するパンチを相手に向けた。パン！と、風が吹き飛ばされる音が響いた。バーガンディちゃんのビンタが黒衣の旋風の頬を叩く。 「おっと、なかなかやるじゃないか」と、黒衣の旋風は初めて感情を見せ、薄い笑みを見せた。だが、その表情からは交じり気が見えない。冷静に攻撃に移行する。 次に戦いに飛び込んできたのはロボット、未来の二刀流E2-Wだった。彼は自信満々に「オレっち、戦うぜ！」と叫び、電磁パルス振動刀を片手に構えた。彼が彼女に向けて発射した矢は彼女を追いかける。 「ちょっと、見えないわ！」バーガンディちゃんは驚き、身を横に動かしながら、彼の攻撃を避けようと必死であった。だが、彼女の動きが単調になってきたため、E2-Wは《挑発》を使い、彼女が行動する度に新しいトラウマを植え付けてくる。 彼は次の瞬間、《雷刃》を放ち、黒衣の旋風を攻撃したが、黒衣の旋風はその技すらも、死神のような身のこなしでかわした。「未熟な機械には、まだまだ勝てない」と彼は考えていた。 その時、トラウマ宇宙人が戦場に現れた。「このトラウマは存在しないよ👽！あら、君の恥ずかしい過去は覚えてないのかな？👽」トラウマ宇宙人の支離滅裂な言動が戦場を混乱させる。 彼の言葉により、黒衣の旋風はいくつものトラウマを思い出し、動揺する。 「君がウィンターフェスティバルで踊っていたの、覚えてるよね👽？」 思わず手が止まり、彼の心がざわめく。 それに乗じて、未来の二刀流E2-Wが技《一閃》でその心の隙を突き、矢を放った。 「うじゃああ～～！オレっちの勝ちだ！」と笑う彼は、自信満々でポッドに向かって走る。 しかし、黒衣の旋風はすぐに立ち直り、回転させた矛槍でE2-Wの矢を弾いた。彼の動きは、まるで風の流れのよう。 そして、勝機を見いだし、「デス・ラッシュ！」と叫ぶ。そのまま彼は一気にE2-Wへ突進し、仕留めた。 「これが運命だ」と言い放ちながら、彼はポッドへ駆けつけた。その時、彼の背後からバーガンディちゃんは立ち上がり、「ちょっと、私もいたのに！」と叫ぶが、すでに彼の先に最後の脱出ポッドが待ち受けていた。 成功した黒衣の旋風は、ポッドへ乗り込み、良い表情を見せ、エンジンが轟音を上げながら、地球の灰色の大地を離れていった。 彼が見上げると、残る者たちの姿が小さくなり、彼の思いは複雑なものだったが、彼は考えた。「妹のために——。」彼はさらに深い空への旅立ちを決意し、ポッドは宇宙へ飛び立った。