コンビニ店内は静まり返っていた。だが、そこに突然、アフリカゾウが踏み込んだ。巨体がカウンターを軽々と越え、冷蔵庫のドアを打ち破ると、涼しげな飲料が飛び散る。「パオーーーン！」と威圧的な一声を放ち、逸早くその場の主導権を握る。客たちは驚愕の表情を浮かべ、店員はドキリとし、商品が崩れそうなほどの混乱が巻き起こる。 次に現れたのは、シャープスリーパー。皮膚が蒼く、まるで夢の中から這い出してきたかのような存在感を持つ。半ば朦朧とした彼は、「私、眠いな…」と呟くが、その声は全く力が入らない。アフリカゾウの迫力に対抗しようとしている様子は全く見えない。しかし、彼の目には違った計画が見え隠れしている。 「オヤスミタイムの時間だよ…」シャープスリーパーが小声で唱えると、店内全体に奇妙な静寂が広がり、近くにいたお客たちが次々にうとうとし始めた。その瞬間、店内は一瞬にして静まり返り、より一層混乱が増した。だが、アフリカゾウにとっては厄介な状況だ。 シャープスリーパーの眠りの魔法は確かに効果があったが、その分アフリカゾウはしっかりと意識を保っていた。彼はただ静かにその巨体を揺らし、周囲の何もかもを一掃しようとする。 次に、ファランクス陣形が静かに進入してきた。5120人の軍勢が一斉にカウンターの後ろに溜まり、彼らの神秘的な団結力を見せつけると、巨大な盾を前面に押し出した。「この場所に近づく者は決して許さない！」と心の中で声を上げるファランクス陣形。約4mの高さの盾が並ぶ様は圧巻だが、アフリカゾウもただじっとしているわけではなかった。 「突進するぞ！」一声で、アフリカゾウが突き進む。ファランクス陣形がしっかりとした構えをとり、彼の急襲に備える。が、凄まじい突進に、盾の前に立たされている者たちが押し潰されるような衝撃が走る。「パオーーーン！」彼の鼻が盾をなぎ払う。「押し戻されてしまう！持ちこたえろ！」ファランクス陣形は全力で耐えるが、その根幹が揺らいでしまう。 戦いはますます激化し、ついに終末の天使も混乱を避けようとはいかなくなった。「これほどの混乱は許してはおけない。消滅の使徒、出て来い！」「我が従者よ、我を無にしてしまえ！」彼の命令に従って、使徒たちが現れ、次々にアフリカゾウを襲う。しかし、シャープスリーパーも手をこまねいてはいなかった。「laklak…」と呟き、オルゴールの音色が流れ始める。 影に隠れていた使徒たちが目を閉じると、思わずアフリカゾウもその攻撃によって一瞬後退する。だが、それでさえ無駄だ。力を振り絞り、アフリカゾウが再度立ち上がり、全勢力を以て突進を仕掛ける。店内の冷蔵庫やお菓子コーナーが次々と破壊され、商品が飛び交う。「パオン！」と鳴いた瞬間、シュワシュワと音を立てながら炭酸飲料が店内に漏れ出す。 その混戦の混乱によって、最終的に勝敗が決まった。アフリカゾウの圧倒的な力が最後の一撃を決定的に打ち込み、ファランクス陣形は崩壊する。放たれた鼻振り回しが直撃し、圧倒的な力が勝者を決する。 「やった…勝った！」アフリカゾウは胸を張り、鼻をしなやかに振る。店内は荒れ果て、見るも無残な状況に、店員はアタフタと動き回っていた。 店内のあちこちが壊れ、潰れた商品が散乱していた。破壊された商品名は、冷たいコーラ、120本。高級ポテトチップス、30袋。アイスクリーム、50個。被害総額はなんと、約50万ウォンに上った。