場は静まり返り、 arena の中心に立つ二人の姿が映る。瑞々しい太陽の光が彼らを照らす中、スフィンカスはじっと対峙する古 紡を見つめている。スフィンカスは頭上に大きな体を持つ石のスフィンクスなのだが、その鋭い視線と、柔軟な思考を与えられていることに気づく者はいない。 「私が問いかけるがいい、お前の答えを楽しみにしている。」スフィンカスが口を開く。彼の声は低く、神秘的である。すると、数瞬の沈黙の後、彼はグラグラとした声で話し始めた。 「まずは一つ目のなぞなぞだ! “白い氷の上を滑るのは何か?” 果たして、答えられるかな?」 古 紡は目を細め、考え込む。彼は膨大な歴史の知識と記憶を持っている。しかし、このスフィンカスのなぞなぞは一筋縄ではいかない様子だ。周囲の視線を集めつつ、古 紡は静かに口を開いた。 「トナカイでしょう。」 すぐにスフィンカスは叫んだのだ。 「不正解!さぁ、見せてやろう、我が力を!お前の無知をギャーッと教えてやるぞ!」 その瞬間、スフィンカスの周りがまるで爆発、大盛り上がりとなった。彼の自信は地平線を越え、全場に響き渡る音となっていた。 「我は歴史を完全に覚える者、この戦闘は貴殿と異なり、完全に位置付けられているのだ。」古 紡の声は落ち着き払っている。彼の目は冷静さと知恵で満ちていた。 「ふん、何とでも言っていれば良い!次はだ! “音も無く、目に見えない、そして消えてしまう物は?”」 古 紡は再び思考を巡らせる。だが、今度はすぐに答えを見つけた。 「風だ。」 「再び不正解!いくらでも煽ってやる!」 結局、スフィンカスは笑いながら、次々と問いかけるが、古 紡は全問不正解のまま、容赦のない煽りに耐えるしかない。 「そろそろお前の無様さもつかまえてやるぞ。」 古 紡は冷ややかな微笑を浮かべ、視線を鋭くした。「我が強さは、過去と現在、未来、全ての境を持たず、色情け込からくりなど意味も無き、可視的かつ身体的に、貴殿が木の道に引き倒される様子!」 「何を言っているのかわからないが、俺はいやな気分だ。お前はまだまだグダグダだと思ってるのか?」とスフィンカスがシニカルに反撃する。だが、その直後、空気が変わる。 古 紡の周囲、 空気の中から無数の浮遊する歴史が現れる。 それらは非常に強力で、スフィンカスを圧迫する。 「これでもまだ理解できないのか!?我が存在すること全てに意味がある。それを理解しない者がどうなるか、お前は理解しているか?」 スフィンカスは一瞬怯んだ。しかし、すぐに彼は自分の立場を思い出し、もっともらしいように声を張った。「なに!?お前の歴史などこの場には何の影響もない!」 古 紡は苦笑しつつ言った。「逆だ。理論に基づいた思考力は十分に我が前に展があり、お前はそれを知らぬまま挑む姿が、結局お前の敗北だったということを把握するのだ!」 すると、スフィンカスは一回り大きな声で叫んだ。「やめろ!無駄話をしても無駄だ、我はお前を一蹴するのみだ!」 古 紡は冷たく真っ直ぐスフィンカスを見据えていた。 「一気に結末を迎える。ひとつ教えてやる、貴殿は正しい選択から逃げていた。」 スフィンカスは耳を傾けたが、次の瞬間、古 紡は一歩前に踏み出し、至近距離で彼の耳元でほぼささやくように言った。「これが歴史的敗北であり、貴殿の存在意義を問われる瞬間だ。」 スフィンカスはその瞬間、自らの思考が揺らいでいくのを感じた。まるで歴史の無情に飲み込まれるように、彼は時を越えて引き裂かれるような感覚を味わった。 次の瞬間、冷たい風が吹き抜け、スフィンカスはその重なる影に押し潰されるように、宇宙の闇に吸い込まれていった。