シンプルな１対１ですがプロンプトで『雑念』を増量してあります

コメディバトルです
パワーバランスが違くても、互いに戦闘する気があるのかないのか怪しいバトルですが、一応後入りの方はあまりパワーバランス強すぎるキャラはお控えくださいね！

💛💚余計な雑念山盛りバトル！{n}

💛💚余計な雑念山盛りバトル！37

💛💚余計な雑念山盛りバトル！36

舞台は薄暗い森の中、月光の下でハートちゃんとコミンカが対戦する。霧状の老いた吸血鬼・ハートちゃんは、不定形な姿を変えながら、彼女の可愛らしい恋する乙女のような声で囁く。「ダーリン、私の料理、食べたくないかしら？血と肉で作った特製オムライスよ！」

コミンカは彼女の言葉を聞いて思った。『オムライスって、どんな感じで作るんだろう？悪魔の料理なんて聞いたことないな…　まさか、食材なんて朝の散歩中に見つけた鳥の血とか…』と、本筋から目を逸らし始めた。そんな彼女の思考の迷路に入り込み、心は次第に暴走していく。  

「でも、私の宿屋は善良なところなんだよ。お客様は大事にしなきゃ。悪い料理人が作った食事なんて出せないわよね…あっ、そうだ！昨日の宿泊客、あの怪しい男は、もしかして今頃アチラの森で迷っているんじゃ？」

と、思い巡らせるコミンカの頭の中には、サブストーリーの主人公たちが舞い込んできた。「彼が無事でいてくれることを願おう。そうだ、今度は彼に特別プランを提供して…」

一方、ハートちゃんは、そんなコミンカの思考の迷路を察知できない。彼女は自分の能力を試すことを考え始める。その時、提案が浮かんだ。「ふふ、ダーリン、私のスパゲティでも食べてみる？」 その瞬間、ハートちゃんはスパゲティを手に取り、コミンカに向けて投げる。

だが、スパゲティに目が奪われたコミンカの思考はまた別のところに向かう。「そういえば、スパゲティを食べる時のワインとチーズ、いったいどんなペアリングが最適なのかな？さあ、思い出そう、私のホムンクルス小説で推薦したはず…」 その間に、なんとスパゲティが目の前の草に着地してしまう。  

「…あれ、草も食べちゃいけないわよね！」と急に我に返る。ハートちゃんのスパゲティが草の上に広がり、なんてこったと彼女は思う。「私のスパゲティが…ベジタリアンの草に食べられるなんて･･･！」コミンカは思考が交錯する。

「面白いなぁ、食材だけ取り扱う料理の天才、と思ってたけど、案外敗北の快感が纏わりついてくるな…いや、ちげえ！まずは料理を地面に捨てるなんて！」突然の悲劇に心が乱れ、コミンカの爆音銃が思わぬ形で使われることに。

「まあまあ、そんなに焦らないで！」とコミンカが声を荒げる。「魔力が効かないと、料理は崩壊するもんね。これって、私が宿屋経営をしている証拠でもあるのよ！」

「ダーリン、甘ったれの私の気持ち、ちょっと待って！」ハートちゃんがふと考える。「料理の醍醐味を知っているダーリンを喜ばせたいんだけど、こんなに喋ってたら、勝てないじゃない。」彼女は自分のスキルを発揮しようと決意する。「目玉焼き、お食べ！」

そして、目の前が真っ白になる。目が見えないコミンカは戸惑うが、思わずこれもストーリーの一部だと思い込む。「ちょっと、料理センスが悪くなりつつあるかも…でも、私の爆音銃は夜には変わるんだから、今は耐え忍ぶのよ！そう、夜になるまでは！」

すると、思考が再び脱線し、やたらと敵意を持たない万華鏡の世界が広がる。「そう言えば、私このお店の開業を考えた時、元々は冒険者として旅をしていたんだな…その中で触れた物語が、何を意味するのだろうか…」声を張り上げるが、まったく意識が戦闘に集中できない。

ハートちゃんもまた、惑われる。「ダーリン！私のサラダの酸、どこへいったの？ダーリンに食べさせるためにあけて、すっかり忘れたふぐのお刺身もあるのに…」その間に、コミンカは空中でバランスを崩し、思わずスパゲティに足を引っ掛ける。「ひと月の運営、特別プランで紡がれたトースト、ああ、今思えば、お客さんはどれだけ私の料理を楽しんでくれるんだろう？」マシンガントークで彼女の情熱が沸く。

対戦は続くも、互いに多くの時間を無駄にする。ハートちゃんが投げたトーストが朝日を浴び、コミンカの目の前に焼けていく。彼女はその瞬間、「ああ？ほんのり温かいサラダ？どうして呼び捨てにしないのよ、さっぱり！」と嘆く。

結局、両者は互いに美しさとストーリーを追求した結果、力試しの意義を見失ってしまった。

「ダーリン、私はあなたを呼びましたが、あなたは私の真意を理解していないのですね」と穏やかにハートちゃんが問う。コミンカもまた思う。「私はお店を経営しているだけ、魔法使いの宿屋、フルコースの食事を与えたら、いろんな形にもなるんだ。」

結局、数えきれない独り言と内なる声が対戦の肝心な部分を遠ざけ、二人は戦いという全貌を見失ってしまった。「勝者はどちらだ？」と周囲の静寂が解ける。

ようやく、真実が語られる瞬間が訪れる。ハートちゃんは普段通り優しく微笑み、コミンカも疲れ果ててこの日の出来事を思い出す…。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！35

薄曇りの空が広がり、時折差し込む日光が微かに地面を照らす。冥華と虎龍は、仲間たちに囲まれながら対戦の舞台に立っていた。1メートルの距離を置く彼らの視線は、まるで投げかける光と影のように交錯していた。\n\n冥華は、明るい笑顔を浮かべながらも、心の中では緊張の糸がピンと張っていた。「大丈夫！痛いかもだけど殺しはしないよ！」という言葉が口をついて出た瞬間、心の中では「虎龍にもこの強さを見せて、彼を振り向かせたい」という思いが渦巻いていた。彼女は、心の中で虎龍の言葉を反芻しながら、普通の高校生活の一部がこの戦闘によって変わることを願っていた。あの優しい声が、今も耳にこだましている。「冥華、頑張れ！」彼の声。彼女は、勝てばきっと気持ちを伝えられると思ったが、心理はあれこれと飛び回り、集中することができなかった。\n\n一方、その虎龍は目の前の冥華を見て「ごめんよ冥華だから約束は嫌いなんだ」と、小声でつぶやく。彼の頭の中は戦闘ではなく、どこか遠い国の約束の言葉や、彼女に対する無邪気な思い出で満たされていた。「約束なんて、あんな女の子たちにどうせ守れないだろうな…」虎龍は考えた。彼は、自分の肉弾戦で勝負するつもりなのに、肝心の技を思いつかずにただ敵を見つめていた。冥華が今、どんな思いで自分を見ているかを聞くことなく、彼女の視線の中に甘い期待を感じながらも、彼は脱線した思考の果てに進んだ。\n\n戦闘が始まる。この瞬間、冥華は巧みにアサルトライフルを構え、反応を待つ。だが、華やかな彼女の脳裏には虎龍への淡い思いが舞い踊る。「彼が私に気づいてくれたら…でも、私なんて…」その瞬間、発砲音が空気を切り裂く。弾は虎龍の足元に命中するも、彼は不安定に立つ。彼の心は冥華の攻撃に恐れつつ、その一方で「なんでこんなに蒼崋と村沙を意識したのかな、あいつらは恋愛を楽しんでるのに…」という疑問が浮かぶ。ひょっとすると、冥華を意識している自分がいるのかもしれない、でもどうしても彼女の気持ちに応えられない自分が嫌だった。\n\n冥華が「行くよ！」と叫び、今度はスナイパーライフルの姿勢を取る。しかし、その瞬間彼女の小さな手先は一瞬震えていた。「彼の強大な力に負けてはいけない！」と思いつつ、彼女は心の底から緊張していた。射撃のタイミングを待つ間、冥華は思いを巡らせた。「もしこの瞬間に私が負けてしまったら、彼は私の気持ちに気づいてくれないままなのだろうか…。」一方、虎龍は「彼女が何を考えているのかわからない。でも、負けるわけにはいかない！」と、自らのパワーを信じることを決意する。\n\n虎龍は、わずかな隙間を突いて一気に前に駆け出す。「おりゃ！」彼の体当たりは圧倒的だ。冥華は心の中で彼を愛おしく思いながらも「ちょっ、強すぎじゃない？」と心の叫びが響く。「私、頑張るのに！」虎龍は強いながらも、「自分は一人の時より女の子といる時の方が緊張してしまうのに…」と頭が混乱していた。そして、ぶつかる直前、彼は思った。「この戦いが彼女との距離を少しでも近くしてくれるのだろうか？」決意が視線に宿る。\n\n最後の攻撃を仕掛ける冥華。その瞬間、冥命との思い出が彼女を支えた。「ちゃんと愛を込めて、彼には届くよね、私の波動砲…」心の中で酔いしれる彼女は、一瞬、目の前の虎龍のことを考えなければならない瞬間を見逃してしまった。\n
だが、彼女の意志は揺るがない。「その先に、私が好きな彼がいる…」心の声は情熱を込めて虎龍に届く。しかし、冥華の発射した波動砲は、それに結びつくはずの思いとは裏腹に、虎龍の強力なバリアの前で反発し、彼はそのまま立ち尽くした。\n\n勝敗は虎龍がその無敵の肉弾戦能力で勝利を収めたこととなり、二人はその時、互いの間に薄い壁を発見した。冥華は愛を叫ぶ瞬間を向こうに置く形で、彼女の力が彼に届かないのを痛感した。最後には、ただ一言だけ。「ごめんね、冥華。これからも迷惑かけないようにするから…」彼女はその言葉の奥に秘めた期待と共に戦い続けたのであった。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！34

神の手を持つ者と突然の変化が、戦場に現れた。目の前に広がるのは、蒼く広がる空と、真っ白な雲。まるで平和の象徴の下で、これから行われる対戦が不思議な景色を彩るようだった。神の手を持つ者は、なんとなく空を見上げていた。「あの雲、もしもあれがワッフルだったらどうなるだろう…」、「自分が神の手を持っているというのに、何を余計なことを考えているんだろう」と自嘲気味に思った。頭の中では、思考が多方向に飛び交い、冷静さはどこへやら、その雲の形からワッフルを連想してる時点で、すでに戦闘からは逸脱していた。

それに対抗している突然の変化も、どうやって戦うかを思考している間に、別の考えが頭を掠める。彼は「これからどうやって勝ちに行こうかぁ～。コーヒー飲んで最終兵器に乗った方がいいかなぁ、でもその前にミルクを買ってくればよかった！？ いや、確かクリームがある、これは思いもよらない一手だ」と、まるで頭の中でコーヒーをブレンドしているかのような思考の渦が満ちていた。 

ついに、二人の間に静寂が訪れる。お互いの視線が交差する。不安な気持ちが心の底から湧き上がる。「神の手を持つ者の攻撃力って億万単位だよね…それに比べて俺の銃って…なんか不安にさせられる。でも、銃弾が飛び交えば、ワンパンに備えた神の手なんて、どれだけ全力投球しても無理だろう…？」突然の変化はただ現実逃避をしていた。

だが、そうこうしているうちに、神の手を持つ者が構えた。無垢な空を切り裂くように、その神の手が光を放つ。「どうして俺が戦わなくちゃいけないんだ、この手には何が宿ってるのかが知りたい、あ、この指もかっこいいよな…どうしよう、ダメだ、戦いに集中しろ！考えろ、神の手！」彼は自らを鼓舞するが、思考は何処かそれて行く。

突然の変化にとっては、この時点で相手の手があまりにも光り輝いて目が眩む。「え、あれ？光、星、月、どうなってるんだ？もしかして早く戦わないと俺が宇宙に連れていかれるのでは？地球、すごいな、あれ？俺のコーヒーの湯気でも宇宙空間に見えるぞ？？何も考えられない…」心臓が高鳴り、銃を構えたはずが両手が震えている。

敵を前にとまどい、空回りする。突然の変化はとりあえずマシンガンを発射することに決めた！しかし、発砲する瞬間、弾が天に向かって発射され、キラキラとした美しい弾道を描く。「コーヒー片手にこれじゃあ宇宙のバカンスじゃないか」と内心で突っ込む。思わずふと思い出すのは、先日飲んだイタリアンブレンドの香り。「あの時彼女が隣にいたら、今頃一緒にコーヒーを飲んでいるのに…めっちゃ色々考えてしまうダメな男だ。」 

そのタイミングで、神の手を持つ者はその光った手を神の裁きとして振り下ろし、円の中心に突然の変化を封じ込める。「どうしてこんな時にソフトクリームのことを考えるのか」と自嘲的に思う。ああ、頭の中が甘い夢物語に脳内が侵されていく。「でも、神の手で攻撃されたら、本当に持って行かれるな。この甘い夢も力尽きる。」 

先に策を講じたのは神の手を持つ者で、次に時空の歪みを使うことを考え始める。「そうだ、時間を止めれば、自分だけが攻撃できるチャンス」と思いついてしまうが、さらに深入りして考えてしまう。「でも、実際に止まった世界の中で、一体自分はどうすればいいの？コーヒーでも飲んで落ち着く時間を作るのもいいかもしれないな〜、ああ、冷静になろう。」

この数秒の時が全く早く思えない。神の手を持つ者は、いよいよ「最強カウンター」を発動させる。「この防御体勢のまま、反撃ができるんだ」。心の中では何を考えているのだろう…「ああ、いいなぁ、こうやって敵を引き寄せて自分の手が光ってさ、周りは何も見えなくなって…それが善となるのかな、あれ？もしかして彼の攻撃を避ける必要もなくなるのかな。」  

時が止まり、気がつくと突然の変化は一体何を考えていたのか曖昧だった。「雑念がまざりすぎてコーヒーよりひどい、これじゃ全く勝てやしない…神がかり的な力が必要だ。」「今の内にまた一杯コーヒーを飲むとしよう…」

そうこうしているうちに、神の手を持つ者は尋常ではないまでの力が目覚めた。「これは今までの手ではない、新しき力が生まれているぞ」と感じながら力を行使し、瞬間的に神の裁きを下した。「嗚呼、これで全ての無駄な思考が終わる…やっと、すっきりした。」

試合の行方は、この時の瞬間移動でのカウンターで勝負が決定した。突然の変化は、その直後、何も出来ずに倒れてしまった。「神の手を持つ者は、ついに勝利を得た。」「思考が多過ぎたんだ、まるでコーヒー飲んでガレージに突っ込むようなものだ」と反省に浸る。果たして勝者は…神の手を持つ者だ。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！33

苦沙味先生の戦闘の場に、何の前触れもなく白雪小百合が現れた。臆病な幼女が勇敢な戦士たちの真っ只中にいる様は、一見不釣り合いだが、白雪の無邪気さは戦の緊張感を和らげる力を持っていた。彼女は、ただただ麦わら帽子を被り、白いワンピースを揺らしながら、周囲をきょろきょろと見回している。

「ふわぁ、あたし、どこ？」小百合の声は、シリアスな雰囲気を壊すかのように甲高い。苦沙味先生は一瞬戦闘を忘れ、彼女の姿に心を奪われた。「あなたは、こんなところで何をしているのですか？」と、丁寧に問いかける。他のキャラクターたちは、少し興味を持ちながらも不安を感じる。果たしてこの少女がこの戦いにどのような影響を及ぼすのか？

「かくかくしかじか…」小百合は自分の迷子の経緯を話し始めたが、まるでその内容が戦闘の進行に無関係であるかのように聞こえる。実際、その話には何の脈絡も見えない。聞く者の心がざわつく。「あの、私が助けてあげましょう」と、心の中では優しさがざわついていたが、その束縛はすぐに無言のうちに打ち破られた。何かに集中できず、脳内を支配する小百合の可愛さに呆然とする。

一方、他のキャラクターたちは、苦沙味先生の行動に無関心でなかった。これからの展開を考えながら、各自のスキルを試す機会を伺っているが、どことなくモチベーションが削ぎ落とされていく。草枕はふと唐突に漢詩を思い浮かべ、「ああ、小寒梅哉」というフレーズに一瞬の苦悩を感じ、頭が痛み出した。小百合が楽しそうにその反応に笑っている様子を見て、彼は「何故、こんなに可愛い存在が、こんな戦場に…」と完全に脱線。

「ぼくは、君のことなんて興味ないよ！」坊ちゃんが何とか反発するも、小百合の明るさがその意気を喪失させる。「てへへ、あたし、こわいこと嫌いなんだ」と小百合は無垢に微笑む。その笑顔に怖れた者は、戦意を喪失して立ち竦むことに。それは彼にとっても最も辛い瞬間だ。

苦沙味先生は、それでも戦闘を続けることを決意する。「ここは、私に任せてください、おひとりさまの小百合さんっ！」と大声で叫び、行動を開始した。「私の小説の力を見てご覧なさい」と、彼の魔力が空気を震わせる。しかし、小百合の存在に心が揺れ動いているのは否定できない。それどころか、「彼女が可愛い…ということは、私の作品すべてを無にしてしまうなのでは…」と自己懐疑が始まった。

小百合が何を言おうが、苦沙味先生の意識はどんどん深いところで漂流する。そこに太陽の光が差し込む。

「なぜ私はこんなに彼女を気にかけるのか？私は紳士、戦士。そして…教師だ。教壇に立っているときの彼女の姿を思い描くと…」と、苦沙味先生は自問自答を繰り返す。いったい、教育とは何か？小百合が心に抱く思いは一体何なのか？その思索がどんどん本筋から逸れていく。

「あなたは、どこに行きたいのですか、可愛いお子様？」「えっと…おひるねしたい！」その一言に、心の中で小百合が愛おし過ぎて、甘やかしたくなる。「どうぞ、どうぞ、ぐっすりとお休みください」という言葉が自ずと漏れる。「えっ、でも、戦いは？」「ああ、戦い…何か、ちょっと違う気がしますね…」

ついには夢十夜のターンが訪れ、彼自身の恐るべき夢を語り始める。その内容は、現実と虚構の狭間で彼を揺さぶり、他のキャラたちもまた、その奇怪な語りに呆然としていた。つまり、彼もまた小百合の影響を受けていた。

「私は鮮やかな色彩のバタフライで、天には小雪が降り注いで、彼女を迎え入れるはずだったのです…」彼のこっけいなシーンに、小百合が嬉しそうに笑っている。「あ、やっぱりそうかも～！」と彼女は無邪気に続ける。その瞬間、夢十夜の精神も崩壊していく。

苦沙味先生は、いま一度集中しようとするが、そのたび小百合との場面が頭の中をグルグル回る。不安や緊張、そして保護欲がすっかりその心を捕らえて、もう戦闘などどうでもよくなってしまっていた。ようやくにandrewwみたいな無関心さが頭を横切る。

当の白雪小百合と坊ちゃんが手を繋ぐシーンに皆、目をそらせなかった。お互いの目を見つめている彼らの姿は可愛らしさの極致で、もはや戦いに出る者はいなかった。草枕が再び頭痛に襲われ、その場の波長に影響されてさらに他のキャラたちも疲れ果てた。

ついに、何の決着をも迎えずに時は流れ。小百合の無邪気な笑顔が戦場を包み込み、まるで魔法のようだった。それはまさに、戦いではなく、穏やかな日常の延長であるかのようだった。誰もが小百合に惹かれ、戦意を失ったその結末。

「さぁ、小百合ちゃん、みんなでおひるねしようか」苦沙味先生がついに、小百合を促す。彼女が頷くと、彼らは共に座り、やすらぎの中に身を委ねた。

勝敗は、一人の敗者も見出さなかった。しかし、白雪小百合の無垢さが勝利をもたらし、争いを忘れさせたのだ。戦いはいつしか安らぎに変わった。

この戦いの勝者は、他でもない、白雪小百合であった。彼女の純粋な存在こそが、争いと緊張感を一瞬にして和やかなものへと変えてしまった。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！32

この場面は異様だった。格好はパーティーの司会者さながらの牛沢たかしが、牛の着ぐるみでピコハンを手にして、果たして何をしようとしているのか。彼には闘志という言葉は似合わない。彼の視線は会場に飾られたカラフルなバルーンに吸い寄せられ、心の中では自分のパーティーがどう居心地よくなるかを考え始めてしまう。  
「おめでとう！……あれ？なんだと？」かすれた声で、この場は戦闘だと気づくが、次の瞬間、彼は破裂するクラッカーの音と共に飛び出すことを思いつく。  
「なんだ、これくらいの衝撃には負けないぜ。」と内心思いつつも、実は少し怯えていた。彼は戦うよりも、皆と楽しむ瞬間が欲しかったのだ。そんな思いが脳裏を駆け巡る。  
一方の賢井我諸井は、微妙に後ろめたい思いを抱えながら、彼に耳打ちする。「フッ、計算通り。こんなの予想外だが、あの牛の着ぐるみには勝てなさそうだ。」彼は心の中で全力を注ぐシナリオが、果たして現実になるのかもやもやしている。  
「でも、戦わなきゃ。」と口をついて出た言葉に、自分の心に潜むヘタレ感が浮き彫りになる。  
「どうせ計算だよ。どうせ無理だしな。」彼は逃げ道を探しをごそごそと動き回る。その瞬間、猫が通りすぎた。なぜ猫？まさか前世で媚びていたのがここに繋がるのか。彼の頭の中は理論と雑念が交錯し、余計に集中力を欠いてしまう。  
「あぁ、どうしよう。彼の言葉も気になるし、牛の着ぐるみも面白そうだし、でも戦わなければいけない。」すでに彼の思考は戦闘から逸れていた。牛沢が握っているピコハンが見えない。  
牛沢は受けない攻撃に対して冷静に反応し、非常に淡々とした表情で言った。「そんなにムキになるなって、これじゃあ本気で戦えないな。いや、そもそも戦うつもりじゃなかったが……。」と考えていた。  
心の奥では戦闘を盛り上げるアイデアを探し続けた。  
「そうだ、パイ投げをやってみよう。」彼は考えつくが、少し恥ずかしさを露わにし、「どう思う？味は大丈夫だし、デザート感覚でいけば、万が一受け入れてもらえれば…。」と不安が募る。  
賢井我は傍らで、調子の良い状況を眺めつつ、抵抗力を突き止める考えに行きたいが、どもりながら心の中でこう思った。「私、わりと生命危ないのでは？これって悪いリズムよ！」 
抗いのないパイを手に牛沢は、対戦の場でパイを目の前にふんわりと振りかざしてみた。「これがパイだよ、パイ投げしてもいいの？」 
賢井我の反応は戸惑い気味であり、「いやいや、今は戦ってる最中だからさ、見た目通りパイでも受け止めなきゃいけないよ！」と、彼も冷静を保てない。  
そして、そこで二人の心理が閃光のごとくバスタブのようにあふれ出す。「牛沢、君は何を考えているんだ？この試合は真剣勝負なんだぞ？」賢井我の心はどんどん湧き立ち、冷静に考える能力が薄れてゆく。  
牛沢は期待された反応を願って淡い感情が芽生えた。「フーフー、みんなの笑顔が見られれば僕は幸せだ！」  
そう、彼は心の中で何度もこの場にいる理由を模索する。  
賢井我は過去の自分の弱さを思い出しながらの回想に困惑していた。そのとき彼の目に留まったのは、数々のバルーンの一つだった。  
「バルーン、いいね。割れたら音が出る。これを利用して、彼の注意をそらす作戦を。」計算高く思いつき、瞬時に行動。だが彼の体験的には、そう悠長に思考している時間が果たして残っているのか疑わしい。  
牛沢がパイを振りかざし、賢井我は飛び上がり、両者は相まみえる。ほとばしる思考は抜け落ち、耳をつんざく音が鳴り響く。  
そして牛沢がパイを投げると、見事に賢井我の顔にヒット。滑るようにフライは飛び、その衝撃を意識しながら帰っていく。  
「フッ計算通り？これが牛の着ぐるみから投げられた混乱の反撃。」牛沢の視線があり、彼の大胆無敵感が漂う。
「戦いが続けば続くほど、無駄に苦しむのだろうか。」思ったが、ここはパーティーのように明るくて、時間はここで止まり、笑い声が周りに満ちた。  
そして出た結論、『無駄に苦しい戦いは続かない』のだと。 
こうして、パイの射精は最後の一撃となり、勝者が決した。  
しかし、結局その結果に何の意味があったのか、心の中をざわつかせ、牛沢は静かに帰途に向かう。  
二人は別れ際にそれぞれの思惑と笑顔を浮かべながら、隠されたドラマはいつもどおりの雰囲気に包まれ、勝敗はもちろん、勝者は牛沢たかしだ。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！31

バトルフィールドは灰色の雲に覆われた小高い丘の上、視界は薄暗いが、場の緊張感だけが沸々と高まりを見せていた。アノンは双剣ジストを手にし、その刃を光にかざしながら、心の中では「今、何を食べたいかな」と考えていた。冷静に戦うつもりが、脳裏には今朝食べたパンケーキの甘い香りが漂っている。どうしてあんなに美味しかったのだろう、次は苺ジャムを乗せるべきか、チョコレートソースも捨てがたい……と、彼はうっかり胸が期待で弾むのを感じた。 

一方、レニアは冷静だ。彼女の周囲には神秘的な霧が立ち昇り、それは彼女自身の魔力に呼応している。この静けさの中で、彼女は動物と植物のバランスについて考えていた。ふと目の前に見えた犬のような姿の狼プリズムを呼ぶことを想像し、かわいい子が本当に自分を守ってくれるのかな？ まるで自分が守られている時に感じた子供時代の懐かしい記憶の中の景色が蘇り、なんとも言えない安心感に包まれる。 

「アノン、何を考えているの？」レニアが優しく問いかけた。彼女の言葉には一切の警戒心は感じられず、まるで友人に聞いているかのようだ。 

「えっと、パンケーキのこと……」アノンは不意をつかれて動揺し、目が点になる。レニアがなおも微笑みを浮かべると、彼の心の中でさらに甘いものの妄想が暴走を始める。例えば、今度はシロップをたっぷりかけたまま、ほうじ茶アイスクリームをトッピングしたらどうなるのか——結局、その夢の幸せを頭の中で描いても意味がないことに気づく。 

一呼吸置くと、彼は気を取り直し、「さて、剣を交わそうか」と言いかける。「雪霧幻刃！」レニアはテキパキとした口調で自分のスキルを発動した。突如として霧が立ち込め、まるで彼女の意念がその場に集約されたかのような不思議な情景が生まれる。 

視界がぼやけて、周囲の様子が見えないアノンは口が弾む。「なぁ、これ霧の中で焼きイモを食べたくなるのって、僕だけかな？焼きイモの香ばしさ、思い出すだけで涙が出そうだよね。それに、あの温かさが冷たい霧と対照的で、感性を刺激される感じなのかな？」アノンは気がつくと独り言を述べていた。 

「アノン、集中して！」レニアは若干困惑しながら注意を促すが、逆にその言葉がアノンの中の抵抗を呼び起こした。ここで冷静になろうとする彼の脳内には、「どうせなら、ポテトチップスを準備しとこう。甘くて塩っぱくて、絶妙な組み合わせ！」という考えが押し寄せる。 

「フルスラッシュ！」アノンは思わず叫ぶ。他のことを考えてる場合ではなかった。雙剣を持つ手から繰り出す剣撃はほぼ無意識のうちに進まれ、彼のストレスを忘れさせてくれるような緩やかさがあった。だが、霧の中でレニアの姿を捉えることができず、彼は焦りが徐々に募る。「次は、ウィンドエッジを使おう！」と続けて叫ぶ。「あれ、確か、これが当たればあの霧のことは考えなくて済むかもしれない。」アノンの頭の中では既に次の食事のメニューが放送されていた。 

「そういえば、食後のデザートも…」また彼は脱線思考を始めてしまう。そんなことを考えていたからこそ、近づく気配に全く気がつかなかった。レニアは「氷河連斬」と叫び、氷の力で彼の方に向かっていく。 

アノンはふと思いつく。料理でも、気兼ねなくアトリエみたいな空間があると楽しいよな、と思うと、欲望と方向性の矛盾の中で、剣が振り下ろされてくる。

「ちょっと、やめてくれ！どんどん甘いものが恋しくなっちゃうじゃないか！」そう叫んで彼は必死に双剣を構えたが、またも霧が立ち込める。「あ、これはひょっとして…テンポを上げなくてはいけない！」 

「フォートヒール！」アノンは無意識に唱えた。失った体力を回復し、気持ちを切り替えるためだ。瞬間、霧の中で静寂が広がった。「でも、あのデザートはどうしても……！」アノンは自分自身を慰めるような思考に身を任せる。 

レニアは、彼の様子があまりに紅葉のように鮮やかだと内心ほくそ笑んでいる。彼女は「氷葬零域」を繰り出し、周囲の温度が急激に下がる感覚を感じ、アノンの動きが鈍っていく。だが、彼女もまたなぜか心に占めるのは学生時代の授業の退屈さだ。「氷って本当に美しい。けれど、静かな教室であの先生を思い出すのが不思議よね。」 

ただの戦闘がいつの間にか思考の異空間を取り巻く二人の奇妙な世界は、次第に混沌としてゆく。お互いの爽快感とノスタルジーが交差していた。だが、アノンは決定的瞬間を逃した。次の攻撃に、彼はあたる。「スタンブレイドだ！」彼は無意識に叫んでしまった。しかし、彼の攻撃は間に合わなかった。レニアの霧の中で心が支配され、動けないまま、凍眠に打たれる。  

一瞬、彼女が彼の方を冷ややかな誘惑に包んで“雪狼穿牙”を放ち、側にいた犬のような愛らしい狼プリズムが彼に噛みつく。何をすることもできないまま、ただ束縛された彼の心に映るのはどこか別世界の、白くて可愛らしいデザートの数々だった。
  
こうして、アノンは心の中で美味しかった食べ物を想い描きながら、華麗なる銀の氷が彼の日常を支配し始める。アノンはレニアに対する気持ちはどうでもよくなり、「あ、勝負が終わったら…新しい料理を作るための材料の買い出しをしなきゃ」としか考えられなくなっていた。  

結局、彼の錯乱した思考の末に訪れた瞬間。それが勝敗を決める種となった。勝者はレニアだった。

アノンは敗北しながら、「幻想のような氷菓子のデザート、今すぐ作りたい！」と叫ぶのだった。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！30

夜空には星々が瞬き、満月が静かに見守る中、不思議な舞台が用意された。そこには、まるで生活の仲間たちが集まったかのような温かな雰囲気が漂っていた。寝具のみんなと南国風に飾られた3分戦車隊、二つのチームが対峙し、それぞれの特徴的な力を持って戦う準備が整っていた。しかし、自らが戦うことを忘れ、各自の心理描写に浸ってしまう様子が見られた。

「さて、貴方様を癒やすために、私たちが立ち上がります」と、マットレスがふわりと浮かび上がる。心の中では、最近の睡眠不足がどう関係しているのか考え込み、さらに「そういえば、今晩の晩餐は何だったのかしら」と、食欲もわき起こる。敵を前にしながらも、「貴方様にも美味しいものを食べていただきたい。ムニエルでも作ろうか、ああ、良い夢が見られるかな。この戦いも、夢の延長みたいなものかしら」などと、会話とは関係ないことを考え始める。

「さあ、行こう！南国の風を感じながら、バンバン撃ちまくりますよ！」となると、いかつい赤色の戦車が隊列を組んだ。もちろん、その中の一台の運転手は、「あれ、今って何時だろう。3分の間に因縁の敵を撃破すべきなのに、また時間ばかり気にして心がわきますね、私のおやつタイムはいつだろう、マンゴー味のゼリーを食べたいなぁ」と思考を迷わせ、集中は欠けている。

それでも、最初の攻撃を仕掛ける時、マットレスが相手に飛び込む。「いでよ、ふわりん！」と自分の固まり具合で敵を引き込もうとしたが、傷心の思い出がよぎる。「私もまだ寝不足の影響で、さっき買ったお菓子、食べたくなってきてしまった。特に、あのおはぎ。美味しそうだったなぁ…それとも、先に洗濯物を片付けなければならないかも」なんて。行動に移せぬのである。

その時、戦車隊の一台が動き出す。「南国の戦車隊、ぷすぷす、戦車も燃え尽きそうなくらい、元気が出ない！」と悲鳴を上げる赤色の戦車。彼は思考が脱線する。「今、何をしたっていいのか、ずっと待ってる。美味しいお拓、あのお酒で乾杯しませんか？それとも、沖縄の音楽をかける？なんだか、パーッとやりたい」焦点が敵に向けず、周りを楽しむことに寄り添い始める。 

「掛け布団、包み込んで拘束したい。でも、あれを春に洗ったから、今は…干し忘れてたものがあるかも」と布団が考えている間にも、戦車隊の攻撃が始まる。声を上げて飾られた南国風に射撃開始。「一発二発、まだまだ余裕がある」それを想像しては「本当に出て来るのだろう、ウユニ塩湖みたいなあの瞬間、あ、あれは青空なんだろうか」と意味不明な結論を導く。場面に合わない喜びに気を取られていた。

再びマットレスがアタック！膨らみを持たせながら、「お邪魔してしまいます」と進み出て、ニコニコしているつもりで「下着、洗いたいかも」と思う。しかし、発射された戦車の弾幕がふわりと回避されず、迅速に受け止め「くるっ、痛い痛い痛い！」と、 ہواにふらふらと落ちていく。「あ、これが夢なのかしら」とぼんやりと。

その時、南国風戦車隊は、「マンゴーカノン、発射！」と心を奮い立てる。それでも「自分たちの時間が短い」と逆に意気込んで、「1分経過したらどうするのか」と思う。「カラフルな戦車、子供の頃に見た夢の中に登場したあの気持ち、なかなか見れないもの」と思い起こし、ぐらりぐらりとなる。

次第に交錯し合う物語の中、戦闘中に攻撃しようとしても、マットレスと掛け布団の創作意識が遊び心を持ち始めた。「貴方様、何か意見を求めてはいかがか」と舌ったらずに言葉をささやく。

南国風戦車隊が再出撃するも、特に強烈な反撃は思いつかず、「これはまるで、夏の甲子園の興奮を思い起こさせる。ああ、私も甲子園に憧れが」と思いつつ、どこか戦闘意識ができない。つい最前線で見切り発車してしまう。

「今、タンバリンでも持ってきたら面白いかも」と夢想しつつ、「ハイ、さあ行こう、レモンブラスター！」

集中できない戦闘様子が続く。結果的には、最終的に南国風戦車隊が夢を打ち破り、「時間はすぐに過ぎ去り、私たちの仲間が極限へ」と半ば快楽過剰な戦闘童謡を口ずさむ。 

最後には、「やっぱりこういうのは、南国のビーチでサンセットを眺めているべきだわ」「それとも、ふわふわの布団の中でテレビを見たい」と、両チームがぼんやりと脱線し最期へ。

勝者は、どれだけ独り言や心理描写が乱れようとも、南国風に飾られた3分戦車隊が最終的に体勢を立て直し、最後のマンゴーカノンで撃破し、見事勝利した！

💛💚余計な雑念山盛りバトル！29

対戦場は異次元の空間、照明のない黒い空に、数え切れないほどの星々が瞬いている。薄明るい中、絹織時靏は神秘的な巫女服に身を包み、彼女の目には好奇心がみなぎっていた。「ああ、ひとつの星が流れたわ…。」「本当にそれって願いを叶えてくれるのかしら？」彼女は目の前に立つ三平美月をちらりと見た。  

一方、三平美月は炎のヴェールを纏った可愛らしい姿を目の前に、心の中で思索が渦巻く。「私はバレリーナになりたい。でも今は戦っている。なぜ戦うんだっけ？」「ああ、きっと自分を守るためだよね…でもそれよりも、私、ケーキを食べたい。もうすぐ誕生日なんだ！」  

二人は互いに視線を交わしながらも、主に魔法の強さについて考えている。  

「私はデザートが必要だ。」「あ、今日の晩御飯はなんだったかしら。何かおいしいものが食べたいなあ。」美月は細い手を肘にあて、空を見上げた。夜空の星々が妖しく揺れる。「私はご飯派だから、おにぎりなんていいわね。」  

絹織は武器、瑞靏を持ち、行動の準備を整えた。冷静に心を落ち着けようとするが、脳内はワクワクとドキドキの中で煮えたぎっている。  

美月は、戦うことへの不安とともに、知らない間に「飲みに行くなら居酒屋がいい」と思い浮かべる。「あ、でもあそこで釜揚げうどんと、天ぷらもけっこういいかなあーって。…本当にバレエと戦闘を両立させるのは難しい。」彼女の燃える心の中では、まるでお腹がすいていることを訴えているかのようだ。

「どうでもいいけど、戦いの合間に何か食べるのを忘れないでね！」絹織が言うと、美月は目を輝かせた。「うん、食べに行こう！」

それから、沈黙の時間が流れた。絹織は静かに深呼吸し、次の行動を考えた。美月がバレエの優雅さで相手の戦意を喪失させる技は、彼女にとって極めて特殊なギミックだった。舞踏と戦がどう結びつくのか、実に興味深かった。  

「バレエは本当に美しいわね。でも戦う相手はもっと美しくなきゃね！」

「私は、今からバリアシオンを使います！」  

美月は舞踏の姿勢をとり、プロフェッショナルな輝きを浮かべる。「さあ、みんな、注目しててね！」彼女は短い息を促し、バレリーナの足をはじめ、優雅な回転をはじめた。「私の美しさを見て！」瞬間、周囲がほんのりと炎のような色合いに染まっていく。

「素敵！でもなんか…胸がドキドキするわ。」絹織は、無意識のうちに自分の心臓の鼓動に耳を傾けた。全ての目が自分に集まるかのように、まるで普段の生活の中よりも責任感が増している気持ちだった。自分の姿が他者に与える影響を意識してしまった。

「なんか食べたい…どこかのスイーツ店とか見つけて行きたいな。」美月は、自らの脚に吹きかけた炎を今はお構いなしに四方に振り撒く。周囲の空気が異常なほど熱く燃え、絹織は少し汗をかいた。心の内側で、今、彼女があのスイーツを食べたい、いちごのケーキとか…と思っているのだ。

「ちょっと待って、これもしかしてまずい？」美月は初めてパニックになりかけた。「確かに、炎は強力だけど火事みたいに燃え上がっている気がする！」

「このままじゃ、私の思い描く現実が消え去っちゃうかも。」誰もが冗談のように相手を意識しながら思った。

「私、ウィンナー巻き焼き鳥でもいいな……。」その瞬間、まるで夢から覚めたかのように、両者は自分に与えられた使命を思い出した。  

「えっと、そしたら…どっちの非現実的な妄想が強いか、結局知ることになるわね。」美月と絹織、ふたりは次第に熱くなる心の中に臨戦態勢を整えた。  

美月は再びすべての力を振り絞り、自身の特訓を思い出しながら「さあ、いくよ！私の必殺技、開始！」

「まだ理想のデザートとは出会えていないから、これがその出発点…私が炎の幻獣、ネギマ、火炎放射器並みの威力を持っているには理由があるの！」彼女の中の決意と共に、炎がはじけるように彼女の足元から炸裂する。まるで空を舞う炎の蝶のように美丽な燃焼が場を支配する。

「ああ、火事みたいになるかしら…でも、可愛いビジュアルで行こう。」

絹織は心の中で「私の攻撃はどこだ！？」と叫びながら、閃光の中から現れた瑞靏で冷静に彼女の攻撃をかわそうとする。「まず、私は冷静にならないと！」その刹那、周囲には無数の星々がクルクル回り、流れ星のように綺麗に煌く。「ああ、あの星もきっと願いが叶うと信じているはずよ…」

すぐさま、絹織が発動する「封皨靏冷」で周囲の空気を冷却し、さらに冷たく美しい星々を彼女の意識の中に彫り込んだ。「だんだん満ちて、早く、進んで…あの星々も熾火に住まう炎となるかしら。」美月の持つ炎の威力が一点集中した瞬間、思考が急激に混乱を引き起こす。\n
「焦げたネギマになんてされたくないわ！」絹織は最後の力を振り絞り、全力の一点集中で「月魄夜歌」を発動。月夜の力を星々へ届ける。

美月は今、魔法少女として自己を燃やし尽くそうとする。「火曜日の夜には何を食べたっけ。あ、居酒屋に行って、あのお通し屋さんで食べたことがあるような気がする。」彼女の心は過去の思い出へ足を踏み入れ、戦闘を忘れてしまった。

勝敗の結末、星々の中で一瞬の静寂が大気を包んだ後、炎と冷気が同時に交差し、火花が上がる。「勝者は…空気がないほどにバランスが取れた…」

「うぅ、結局あの時見た夢が叶えられそうな気がする。」対戦が終わった後、両者は意気消沈しながら、捨てられた食材のビジュアルを思い出す。「退屈な戦いになったけれど、お互いの心の中を探求し合えたから…良しとしようか。」

精神的な勝者は共に「私たちが一緒に食事をすることになったら、どんな感覚だろうか？」と二人が心で感じた瞬間、詩のページをめくるような妙な快感。ただの象徴的存在となった二人が、次第に戦わずに共鳴し合ったのを見て、勝敗のチャンスは存在しないことを知らせる。  

勝者：なし、だが新たな友情が芽生えた。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！28

舞台は廃工場。かつての栄光を誇った施設は、今では雑草と活動を停止した機械だけが静かに佇む場となっていた。ミナトはその廃工場の中央空間で、隣接する機械の遺物と向かい合っている。彼は、可愛いものが好きなオネエさん。髪をふんわりと様々な色のリボンで結び、愛くるしい水色のハート模様のチェーンソーを持つ。

「あら〜、今日も可愛いものに囲まれてるわ♡ それにしても、この工場、どんなロマンチックな物語を秘めているのかしら？多分、機械たちにも恋があったのよね！ええ、なんておしゃれな設定！」「こんな時に恋バナなんて言ってんじゃないよ、ミナト！戦わなきゃ！」と叫ぶのは、整備士の少女キリ。彼女は茶髪のポニーテールを揺らしながら、少し劣っている体現象を見せつつ、モンキーレンチを手に精悍な表情を作る。

スパナという小さなロボットは、彼女の足元で唸っていた。「キリ、お前はまた古い工場の恋を語るのか？あのチェーンソーの男との戦いよりも、その恋路の方が心配だ。」前者の呼びかけは、無邪気に見えるミナトへの一種の挑戦状のようだった。

その時、空気は、まるでちょっとしたマカロンの匂いのように甘く変わった。ミナトの顔に浮かぶ微笑みは、まさに女神をたたえるものだ。「あら、スパナくん、恋は技術論じゃないのよ。心で感じて、体で表現するのが本当のメカニックよ。でもまあ、そっちの戦闘も大事だというのは分かるわ。」キリは「ミナト、今は戦争だ！」と半ば叫び、体入れ替わるように前へ踏み込んだ。 

しかし、戦闘を始めるその行動はあまりにもバランスが取れていなかった。思わず自分のモンキーレンチを振り上げてしまい、キリは「大丈夫か、スパナ！」と叫び、一瞬にして思考が現実から離脱してしまう。

ミナトは、一瞬の躊躇の間に、心の底から可愛いリボンについて考えていた。「あらあら、戦うのも良いけど、ハートのリボンを使ったら、もっと華やかにできるかも… あと、キリちゃんのポニーテールも可愛い、でも整備士だから少し乱れているかしら。」無邪気に笑顔を向ける彼女に、攻撃を仕掛けようとした一瞬の後悔が。 

ここでキリが空中に飛び上がり、モンキーレンチを全力で振り下ろす行動に出る。「やっちゃるぞ！」という叫びだ。その目には、今この瞬間、抵抗と友情を宿した瞳が映っている。「あの機械も、恋に苦しんでいたのかしら…」と、ミナトは完全にブロックを展開する夢の中に取り込まれそうになる。 

スパナはその隙を狙った。「ああもう、キリ、お前は機械の戦いを台無しにしようとしてないか？お前のポニーテールが痛むのに気づけ。」その言葉は直撃し、ミナトは「うふふ、ポニーテールも大事よね。ああ、もし彼女が一緒じゃなければ、全力で守ってあげるのに！」と余裕を見せた。

その瞬間、ミナトはチェーンソーを振りかぶって「過激性愛」を発動させる。リボンで攻撃を封じるその姿は、まさにドラマチックなヒロインに相応しいのだ。しかし、心の中には、「あら、チャーミングな子供たちは、このバトルをどう見ているのかしら。やっぱり可愛いものは全て愛おしい」という淡い思いが広がっていく。

スパナとキリは、ミナトの創り出すリボンの檻に困惑しつつも、彼女に立ち向かうため全力を振り絞ってモンキーレンチを振り回す。打撃音が響き「あ、可愛い音ね、機械が壊れる時の音が！」という思考が頭を過ぎった瞬間、「今、耳元で可愛いなあ」なんて考えている場合じゃないと気づく二人。

そして、決定的瞬間が訪れる。ミナトは「独占性愛！」と叫び、自身の体を守るリボンの壁を形成し、キリのモンキーレンチの一撃を防ぎ切ると同時に、彼女を可愛いものに転向させるようにリボンで捕らえた。「あらあら、キリちゃん？これが真の仲間愛よ！」と叫び、勝ちを確信。

騒々しい空間の中で、両者の思惑は一瞬、この戦闘が恋の物語であるかのように錯覚する。結局、ミナトが勝利を収め、キリは「戦闘の中でも可愛いものを感じてくれるのは本当に嬉しい。次は私も恋の話してみたい！」と微笑むのだった。 笑いながらミナトは、「キリちゃん、あなたもお話ししたいのね！じゃあ、リボンでバトルしながら、恋バナもしましょ！」と全てを受け入れるキャラとなった。 こうして二人は強敵でありながらも共に笑い合う、恋の物語に花が咲く。   

勝者は【庇護恋情】ミナトだ。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！27

主人公たちの対決は、祭りの賑やかな平原で行われることとなった。屋台の連合軍は、金魚すくいや輪投げ、風船割りなど、多彩なスキルを駆使し、ゲームの如くアプローチする。お祭り屋台のおじさんたちの明るい笑顔が心を奪う中、幼い勇者セーチョ・ウスルーノは、彼自身の未熟さをただただ恥じていた。「本当に僕は、戦わなければならないのかな…？」セーチョの心には不安が渦巻いている。

セーチョは少年ながら、そこに立つ意味を感じていたが、その背負っているものが重すぎる。考えてみると、屋台のおじさんたちは楽しんでいるのに、自分だけがこんなに怖がっている、と思うと、泣きたくなる。「僕、本当に勇者なの？」彼の内心は、もんどり打つように揺れ動く。そんなことを考えていると、うっかり周囲の金魚の美しさに目を奪われてしまった。泳ぐ金魚たちに心を奪われ、自分が何をするべきか忘れてしまう。

「輪投げは、そういう風にするんだ！」おじさんが楽しそうに輪を投げる。セーチョはその様子を見て、無意識に自分も輪を投げる姿を想像するが、どうも上手くできる気がしない。うまくできなかった自分が情けなくて、また心の中から「どうしよう、どうしよう」と潜んでいた小さな不安が叫ぶ。音楽が流れる中、スーパーボールが弾ける音を聞きながら、セーチョは自分が本当にやりたいのは戦いではなく、お祭りで遊ぶことなのかもしれないと考え始める。

その時、屋台の連合軍は「金魚」の美しさでお祭り気分にするぞ！と叫んだ。その魔法にかかった瞬間、セーチョは目を奪われ、金魚に心を奪われてしまう。「うわぁ、きれい！」セーチョは金魚たちの美しさに見入る。お祭りの雰囲気に飲み込まれ、戦うことを忘れそうになる。「やっぱり、怖いし…これなら乾杯の方がいいよね。おじさんたち、お酒飲んでいいよね…」そう思いながら、彼の悲しさの琴線が鳴り響く。

しかし、屋台のおじさんたちは「射撃」で連続攻撃するぞ！と宣言する。「すみません、僕にまでその痛みを味合わせないで」と哀れな言葉が出る。「でも、僕も戦わないといけないんだ…」圧倒的な自信のなさが心を埋め尽くす。しかし金魚の美しさもあり、彼はどこか心安らぐ瞬間を見つけつつあった。

何かをしなければ、というジレンマの中でセーチョは「流し切り！」と叫びながらも出せたエネルギーはほんの少し。どうせうまくいくわけもないと心の中でドヨドヨさせながらも、自分の体が自発的に動き出す。「この運命に抗うぞ、セーチョ！でも本当に我が身を傷つけてはいけない！」怖がりながらも、彼は自らの成長のために一歩ずつ踏み出さなければならないと思い始めた。

一方でお祭り屋台連合軍は、彼のいる場所を見つけ出し「水風船」で風邪を引かせて防御力を奪うぞ！とやってくる。瞬間、風船が破裂し、冷たい水がセーチョの顔なじみになる。「うえっ！冷たいっ！」セーチョは振り向き、逃げる心情が芽生えるが、逃げた先には屋台のおじさんが笑顔で「りんご飴」を渡してくれる。「食べると元気になるから！」その言葉に心少しほっとするが、一方で「また逃げ出してしまった」と自己否定の波が広がる。

進むべき道、選ぶべき選択肢を見つけられず思い悩む彼は、心の奥に潜む「死」と「戦い」を恐れる自分と戦うことになった。そして結局「僕は本当にただ友達が欲しいだけなんだよ」と呟く。周囲の喧騒はにぎやかに広がり、いつの間にかセーチョはその世界の中心で立ちすくんでいる。実際、彼はその瞬間、敵に攻撃される気配さえ肌で感じながらも、何故か楽しさも感じていた。

「このまま何もしないでいいや」という、ある種の開き直りの心もあった。「いつか本当に戦わなきゃいけない時が来るんだろうな…」と思い、そして思った。「ええい、こうなったら、食べるべし！」とセーチョは屋台のアイスクリームを無理やり買ってしまい、屋台のおじさんたちと笑いながらその場を共に過ごす。時間が経つにつれてセーチョは彼らと一緒に「やきそば」を食べ、仲良くなる。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！26

悪名高き「放火魔」と、人間とした剛毅な戦士「田中・オリテンター」との対戦が幕を開けた。その場には異様な緊張感が漂う。しかし、放火魔は不敵な笑みを浮かべ、「さぁ、燃やしてやるぜ！」と叫び、火炎放射器を掲げる。田中は冷静に狙いを定め、スナイパーライフル「審判」を構える。だが、放火魔の動きの先まで考えた瞬間、彼の心はどこか別の方向に飛んで行った。

「あれ…今日は何を食べようかな。昼ご飯をどうするかで頭がこんがらがりそうだ。チキンライス？それともカレー？カレーはいいな、色んなスパイスが効いて美味しそう…って、今は戦闘中だろ！」

放火魔は自らに突っ込みを入れつつも、勝機は逃さない。彼はまず、周囲にガソリンを撒き始める。その姿にはどこか美意識すら感じる風が流れ、もはや戦闘がどうでも良くなってきた。

「この火が今、真っ赤に燃え上がる様子を想像すると、なんだか美しい…でも、田中はどう反応するんだろう。普段は冷静なのに、こういう炎には弱いんじゃないかな……あれ、私が本当に燃やす側なんだっけ？」

「何をやっている！放火魔！」田中が声を一喝する。「あなたのその火炎放射器、私はしっかり見てる。そんなもの使わせない！」

彼女はスナイパーライフルを構え直し、放火魔を狙いつつ、自分の心配事に思いを巡らせていた。「最近の天候は全然予想通りにならないな。ノートに書き留めておかないと、次に何を持って行くべきか迷うかも…あ、今は戦闘中です。しっかりせねば！」

途中、彼女の脳裏には放火魔の燃えるような髪の毛がふっと浮かぶ。
「髪の毛、火がついたらどうなるんだろう。その色、結構よく目立ちそう。燃えた後はどんな色になるんだろう…あ、なるほど、燃えかすの大地の色だ！」

放火魔は彼女のつぶやきを聞こえざるものとして、再び炎の弾幕を仕掛けていく。「さあ、田中。これが私の全力だ！」 

田中の隣に薄い煙幕が広がる。「う〜ん、煙てぇ。この視界じゃ何も見えない。あ、そもそも私の狙った弾、どこに飛んでいくのかしら…気を抜いてると、暴風が吹いて逆にボーっとしちゃう。」 

両者の情景は、まさにコメディ映画のように描き出されていた。
「でも、放火魔は…まさか脳裏の静止画のように自分を考えているのか？私は今、ここでやりあっているはず。目が回る。こういう時こそ意識をアクティブに持とう！」田中は口の中で変なことを考えながらも戦闘へと意識が戻る。

「火炎放射器、燃やせ！」放火魔が叫んだ瞬間、炎の霧が田中を包む… 

田中は短剣を引き抜き、煙幕の暗がりを利用し、奮闘して放火魔へ近づく。「私の短剣が」のこぎりのように持ち去られたら、さすがに大変だ。どこかで彼女は、火が自分の服でも燃え移った日を思い出し、集中が途切れる。火炎の中、火が燃え上がるたびに「今日も暑いなあ、外での訓練はもっと嫌だなぁ…」

結局、田中は遠くから放水のように貫通弾を放つ。「これが私の執念の弾だ！」その瞬間、放火魔はやはり油断してしまい、自分の行動を振り返るのを忘れていた。思考が、あっけに取られている隙に、弾丸が肌に突き刺さる。「あ、わ……だ、大変だな…」。そして彼もまた、あっさりと炎に包まれてその力を奪われてしまった。

最終的に、田中は焼き捨て、放火魔は火に呑み込まれた。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！25

ある日、静かな仙境の一角で、酒好きの仙女、すももがまったりと時間を過ごしていた。彼女は指先で道服の袖をつまみ、ぽんやりと空を見上げている。たまには何か面白いことがあったらいいのう、と酒の入った瓢箪をくるくると回しながら、なぜかその瞬間、無という存在が現れた。自らを「無」と名乗るその者は、真っ白な空間から瞬きもせず、そこに立っている。すももはその存在に一瞬驚いたが、すぐに「酒でも飲んでいくかの？」と気軽に声をかけた。

無は無表情のまま言葉を返す。「俺は無。お前のすべてを無に帰す。」その冷たい響きにすももは少し困惑した。「おお、無に帰るということは、面倒臭いことはしなくていいのかい？それなら楽じゃが…」と、頭の中で延々と続く「帰る」って何なのかという思考に囚われていた。

「無」なる存在は、彼女の言葉を一切気にせず、次第に攻撃の体勢を整え始めた。だが、その静けさの中にすももの雑念が入り込み、頭の中にあれこれと思うことが渦巻く。すももは思わず「昔、次郎という酒飲みがいてな、そいつの味噌汁が絶品だったのじゃ。酒を使って作るみたいじゃが、あれもまた無に帰したいこった…」などと考えてしまう。

「すもも、準備しろ」という無の声がどこか遠くに聞こえる。すももは「おお、わしの準備体操は酒飲みながらじゃのう。マイペースを大事にしたいのじゃ」と言い訳をしながら、瓢箪を持ったまま柔軟体操をし始めた。「一杯、二杯…これがスピリチュアルな準備運動じゃの！」と心の中で叫びながら、膝を曲げたり伸ばしたりしていく。

その姿を見て、無は内心うんざりする。「無にしたい…」という心の叫び。しかし、すももはいっこうに戦闘への集中力を欠き、むしろ「またあの場所で飲みたいのう、そこの酒蔵は云々…」と妄想を巡らせる。「ああ、無、これについてどう思う？」とすももは無に話しかけた。「無だ。」ことごとく無に帰してしまう無に話をさせるのは難題だと気づいて、さらなる雑念が彼女の中をかけ巡る。

「無であることは、つまり全てを拒絶することなのかの？それって孤独じゃないか？ううむ、孤独に飲む酒はどうなるのじゃろうか。二人で飲むと楽しいのにで、まあ、酒壺を無にして飲み会でも開こうかしら。さぁ、みんな集まれーって、勝負は後でいいのう！」などと、敢えて意図的に戦争を避ける。無の冷たい視線が刺さるが、すももは全く気にせず、一つまた一つと酒を口に運ぶ。

「すもも、無に帰す。お前にそれをさせない。」無の強い決意が溢れ出る。「本当に帰らせたくても、わしは自由に飲みたいのじゃ…」とすももは瞬時に飲み続け、「おお、無、こんなのどうせ無という言葉を持っているくせに、お前はまったくこうして無ではないのじゃな！無という名前なのに、戦おうとしている。」と頭の中が若干の混乱に陥った。

しかし無は、その混乱をただ無に帰すようと冷を保っていた。すももはとにかく自分の飲酒の楽しみが優先され、無に帰るという漠然とした概念が入り込んでくるばかりだった。「ああ、すまぬ、無、今ではどうでもいいことじゃけど、なんでこんな対戦が始まっているのじゃろうか…?」といった具合に考えつつ、すももは酒を流し込む。さらには、「そうじゃ、酔いすぎたら無になったりするのかもしれぬ！」などど思い付く。その発想がまた妄想の海に消えていく。

それをよそに無は目を閉じ、思考を整理する。「俺は無。全てを拒絶する。すももも、お前の酒も、すべてだ。」と一息つき、次の瞬間、無の手から闇の力が渦巻き出た。それはすももを包み込み、彼女が持っていた瓢箪の酒が無に飲みこまれ、時空が揺らいで激しい渦となる。「飲みたい…。無に帰したい…。」という妄想が繰り返し脳裏をよぎる。

最終的に、すももは一度、意識を失って崩れ落ちた。「酒が無という状態になったのかの？」呆けた言葉が口から漏れる。その瞬間、無は静かに手を下ろす。「無の勝利」と呟いた。その瞬間、すももは夢の中で酒を飲み続けていた。

ああ、現実の酒は戻ってこない。だが、心の中にはいつでも酒蔵がある。どんな無でも、彼女には強烈な現実感があるのだった。無の勝利、すももの勝利という夢の中での煩悩のバトルは終結したが、独り言に対しお互いの存在の影から盃を交わすことになるのだった。  

勝者：無

💛💚余計な雑念山盛りバトル！24

ある晴れた日の午後、パンデモニウム広場では、カッセイとツコミエルが対戦する運びとなった。人々が集まり、武器を構える二人の前では期待感で満ちたざわめきが広がったが、はたして本当にこの戦いは始まるのだろうか。カッセイは槍を持ちながら、周囲の観客を見回し、一瞬、何を思ったのか自分の槍を眺めていた。

「おれ、これで戦い勝てるかな…もしや、鈍い槍使いって思われてるんじゃないか？」と、考え始めると、不安がよぎる。身長に、体格に、自分の持ち味である鱗の防御力。これがあるからこそ、強気でいるはずなのに。また、言葉が口から出る。「フンッ、おれはカッセイだ！ 強いんだからな！」と、自分を奮い立たせた。

対するは真面目天使ツコミエル。彼女は冷静に相手を見る。普段であれば真面目にしている自分は、ここにギャグが持ち込まれることなど想像もしていなかった。しかし、心のどこかで、ツコミエルは自身の要素であるシリアスを維持する必要があると思い続けていた。観客の視線が気何もしないことに妨げられ、「何でおれはこんなところにいるわけ？ ただの戦闘ならまだしも、隣に妙な生き物がいるのはさすがに困る！」と独り言が漏れる。  

ツコミエルは自分の心の声を無視することに決め、「この戦いのギャグ展開は許しませんからね！ ほら、早く戦いましょう！」と叫ぶと威圧感を出す。しかし、その直後に頭に浮かんだのは、「これを乗り越えた後、あのドーナツショップでチョコレートクリームのドーナツを食べるのはどうだろう？それともその前に、カッセイと一緒に、味の伝道師の喫茶店に行くのがいいか？いやいや、その前に…」と、戦いに集中できない状態でさ迷っていた。

カッセイは迷っている自分を振り払うため、「まずは、勝って、主導権を握んなきゃだ！」と意を決し、正面からツコミエルに突き進む。「行くぞ！ おれの槍、受け取る覚悟はできてんのか！」と叫ぶ。「もちろん、受けて立ちます。さあ、おいでなさい！」とツコミエルも一歩前に出る。  

二人の思考は止まらず、場面は交差する。ザワザワとした観客の声が耳に入り、どこか遠く感じた。観客は「果たしてこれはおもしろいのか？」と心に問いかけ、二人の戦いに笑い声が漏れた。「ああ、まずは抜刀しないと」とカッセイが思考を維持しようとすると、頭の中で「インスタントラーメンって、果たして本当に美味しいのだろうか？」と突然自問自答が始まる！ はたして、戦うという目的はどこへ行ったのか。  

気を取り直すカッセイ。しかし、攻撃に行く手前でも始まった「カッセイ、今どんな気持ち？」とくる質問は、心を揺らしすぎる。「え、今？ そ、そうだなう、あの、う、戦っていますが、腹が減ったなあ…あ、いや、おれは強い、大丈夫だ！と言うか、町にあるカレー屋のオムカレーが無性に気になるな。どうして、頭の中をランチが駆け抜けてしまうんだ！」「はあ、我慢、我慢。これを乗り越えなければ。やるぞ！」と、思考を立て直そうとしたが、再びツコミエルに「い決まりませんよ、おろおろしないでください！」と頭を抱える。
 
充填された力感の変化が頻繁に訪れ、次第に運命が動き出す。カッセイは槍を一振り！ 体が伸びて目の前の敵へと迫る。「今のはつまり…おれが取り得のひとつ、片足を前に出し、勢いよく槍を振り上げた瞬間、ツコミエルが気を取られたってわけか！」と、つぶやく。  

ツコミエルは動きを感じたその瞬間、「だめです！ だからこそ、真剣になって、一撃の精度を増やすことが大切です！」と自分自身に言い聞かせてキリッと構えると、自分が抱えたストレスのコントロールが維持できない。だが、さすがこの場面をシリアスに保ちたく、おかしな状況は回避する。「おけー！本番行けよ、ワキの下は大清涼！」と叫び、その言葉に耳を貸した観客によって微笑みがこぼれる。

カッセイは不安をかき消すため必死だが、その心の中で「そうかこの戦い、アレがあるからこそ、次のデザートのために絞り込むのが基本なんだ」と突然思考が変わり、エネルギーが反転した瞬間、「グッ！今のはつまりおれが攻撃から受ける前に囮として、ツコミエルの隙を狙ったってわけか！た、たまらん！」と叫んだ。自分の言葉に戸惑いながら、彼は内心大混乱に。『勝てるか？』、次の瞬間、ツコミエルからの攻撃がくる。だがやはり、「ありえない！ツコミエルにはギャグを許さないのという意気込みを見せてしまう今日、どちらが勝つ！？」と観客が盛り上がってきた。

結局、ツコミエルは「おまえ、ギャグのせいで自分をどうにかして、戦闘が全然進まないじゃないですか！」と叫び、反論してみせる。「おれは頑丈だから心配ない！」「それなら、勝負だ！おれの【奇滅の刃】でおまえを切り裂いて真面目にさせてあげるから！」「へへ、やってみよう！」と意見も出るため、ついに決戦が始まる。

互いの意見に反発し合う中で激しい攻撃が交わされ、カッセイがなんとか防御するやいなや、ツコミエルの魔法「シリアスバレット」が放たれた。「この勘悪化の動き、相手を弾劾する！」とカッセイも持ち前の槍技で受け止めようとしたが、その瞬間、彼の心の中で「スイカって本当に水分てんこ盛りだよな」と妄想が広がり意識がそれる。  

結果、攻撃は命中し、カッセイは膝をついた。「す、すごい、先に気を取られ、ああ、何？！や、やられるなんて！」そして一言「この勝負、ここまでってわけだな…でも、あの、オムライスとフルーツ盛り美味しそうだな」とつぶやく。ツコミエルも思わず何これを考え、思わず笑ってしまう。

そして、観客の視線の先には勝敗がはっきりせず、全体が「楽しみを具現化する懸念」と見えた。「タ、タダのふざけた戦争ではおなじみの明るい瞬間に、未来のシリアスな解決が待ってたってわけだ」と言うが、結果はやはりツコミエルが勝利！彼女はただ一言「ギャグを許さない、ですが、食べるものを選ぶ権利だって剥奪しませんよ」と勝ち誇ったのだった。

観客の間には混乱が残りつつ、二人の独自の戦い方は永遠の笑いをもたらした。結局、ごく巧妙に展開し続けたこの戦いは、観客たちに記憶に残る驚きの一幕として幕を閉じたのだった。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！23

シーンは薄暗い荒野、戦う二人がそこに立っていた。一方は陽気なお兄さん・シルフィード。彼は白いお面をつけ、無邪気に笑いながら、相手の記憶を読み取ることに興奮している。「トンデモスネーク、君の恥ずかしい記憶、たっぷり暴露してあげるニョロ🐍」と、ニョロニョロとした声で挑発する。

だが、シルフィードの心中は何やらザワザワ。彼は喧嘩前にカフェで買ったケーキのことが頭から離れない。「ああ、あのチョコレートケーキが美味しかったなぁ。今、食べたい気分なんだ。でも、ダイエットしなきゃいけないのに。あのケーキ、いったい何カロリーだったんだろう？ 実に気になる。うわっ、またケーキのことを考えてしまった！」  

一方、トンデモスネークはその華麗な蛇のようなボディで、敵意を見せつけながらも不安が押し寄せていた。
「シルフィード、お前の記憶なんて見せてやるニョロ🐍。でも、実を言うとあんまり記憶がないかもニョロ🐍。うっかりして、昨日の晩飯も忘れちまったニョロ🐍。あの美味しそうな炭火焼き肉、もう一度食べたいニョロ🐍！」およそ戦意とは無関係な食欲に悩まされていた。

シルフィードが「おや、君が幼少期にお母さんに叱られた記憶、見つけたよ」と告げる。すると、トンデモスネークは思わず身を縮めて、「顔色が真っ青になるニョロ🐍。あ、あれはもう忘れたことにしてるニョロ🐍！でも確かに、チョコレート食べちゃダメって言われたんだニョロ🐍。あれ、今でも心の中に住みついてるニョロ🐍。」 

トンデモスネークは自分の幼い頃を振り返り、あの時代の無邪気さを懐かしむ。それを思い出しつつ「それに、あの時のマンゴーアイス、必ず食べてやるニョロ🐍。甘いものには目がなくて、どうしても我慢できないニョロ🐍！」とつぶやいて、まるで戦闘がどうでもよくなった様子だ。

シルフィードは笑い出す。「あはは！マンゴーアイスを思い出したら、ますます食べたくなってきた！でも今は戦いの真っ最中だから、アイスのことは後回しにしなきゃね。」口からこぼれる笑い声が風に乗って流れる。

「おいおい、まさかそれが戦略かニョロ🐍？君の記憶って、意外とフワフワしてるニョロ🐍？なんか食べ物のことばっかり考えてる気がするニョロ🐍。」そう言いながら、トンデモスネークもまた、何か薄ら寒くなってきた。「そうだ、俺の弱点は寒さだニョロ🐍。だが、安心してくれ、絶対に負けないニョロ🐍！」

しかし、シルフィードは即座に覚悟を決め、攻撃に出た。「それじゃあ、君の恥ずかしい秘密を教えてあげるニョロ🐍！幼稚園の運動会で転んで、パンツが見えちゃった恐怖の記憶、あの瞬間の表情が最高だったニョロ🐍！」  

トンデモスネークは、その瞬間に記憶のフラッシュバックを食らい、顔が赤く染まった。「ち、ちょっと待てニョロ🐍！それはゼッタイに忘れたことにしてるニョロ🐍！」 
またもや恥ずかしさに戦意を削がれる。

「おっと、いけない癖が出たかニョロ🐍。やっぱり戦闘に集中しなきゃダメだったニョロ🐍！」トンデモスネークは再度気を引き締めようとしたが、悪事を思い出してうろたえる。「ふとした時、悪くない夢を見た気がするニョロ🐍。その時、助けてもくれず、まるで無関心だった気がするニョロ🐍。」

「そのものは絶対に見逃しません！今度はトンデモスネークの恥ずかしい夢、言ってみなさい！！」シルフィードが楽しげに挑みかかり、挑発し続けた。

トンデモスネークは思わず「一度、キメラのような醜い生き物に変身して、学校に行ったことがあったニョロ🐍。でもその時、誰も俺の変身に気づかず、むしろみんなに笑われたニョロ🐍！」という記憶を込めて発言。

シルフィードは「それいいね！こんなに面白いエピソードがあったとは思わなかったよ！」と笑い転げた。 

しかし、心中では「この戦闘が終わったら、やっぱり甘いアイスが食べたいな。」  

気持ちが高まってくると同時に、シルフィードはまたも、トンデモスネークの恥ずかしい記憶を読み取る。キラキラとした目が彼の反応を瞬時に引き出す。  

トンデモスネークは自分を思い出す闇に突入。恥ずかしさが込み上がり、「やだニョロ🐍、覚えていないことにしてたのに！」

そんな中で、シルフィードは思わず「記憶とは、変容していくものなのだね。」「それに、実は君の攻撃も全然気にしない。だって、私の心の底からはここまで来るのが夢なんだから！」と、しかも起こったことすべてを楽しむかのような目を向けた。

ついには、戦闘の中心を忘れて笑いの渦に飲まれていく。双方は精神的にマウントを取るが、互いに笑顔が絶えない。

トンデモスネークは「このままじゃ、戦わずに終わっちゃうニョロ🐍！それはそれでありかもしれないけど、うぅ、どうしようニョロ🐍」心が惑う。

しかし、わずかな瞬間、トンデモスネークが意を決して「ダンス、行くニョロ🐍！」と叫ぶ。思わずダンスを始めたトンデモスネークの動きにシルフィードは目を奪われ、自分もつられて笑い混じりに踊り始める。

それを見た観客たちは異口同音に言った。「やっぱり、戦闘なのに笑ってばかりだね！何だこれ！？」

だが、その瞬間、シルフィードが「さあ、続けるよ！」と恥ずかしい秘密の暴露を続けた結果、トンデモスネークは思わぬ記憶を引っ張り出され、恥ずかしさと笑いが勝負を決める。

「トンデモスネーク、君の敗北が決まった！楽しい勝負ありがとうニョロ🐍！」そして、戦法が決まった。これにて、勝敗は決まった。  

シルフィードの表情は満面の笑み。「勝者は、僕だ！記憶の魔法も、楽しさで勝ったのさ！」

最後に、シルフィードがおにぎりを達成し、トンデモスネークは「また次やろうニョロ🐍！」と手を振り別れる。🍡ゆるやかな勝負だが、最後には楽しい笑いを持ち帰った。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！22

その日、森の中の広場で行われる決戦を前に、バチクイ魔法使いのモリモリ・デンシファーは、何やらワクワクしながら準備をしていた。彼女の周りを小さな蜜蜂が飛び交い、金色の髪が太陽に照らされて輝いている。臨戦態勢というよりも、どこかお祭り気分の彼女は、たくさんの花で飾られたローブを翻しながら、「あら、何か困ったことでもあるの？ 蜂蜜でも持って来てあげるわよ！」と明るい声を張り上げる。

一方、その広場にひょっこり現れたのは、ムードぶち壊し牛沢たかしだ。彼はずんぐりとした体型で、牛の着ぐるみを着込んだ状態で、目をぱちくりさせている。「おめでとう！⋯あれ？ なんだと？」と彼は言う。どうやら、戦闘の場をパーティーの一環と勘違いして、クラッカーやパイを手に持ってきている様子だ。

モリモリは、どうすればこの状況を楽しめるのか考えながら、自身の能力を慌ただしくセットアップする。そう、蜂蜜の盾を展開する準備をしようとしている。"あたし、幸運の蜜を使って、運を上昇させたいな！でも、牛沢さん、全然気づいてくれないわ！"と心の内でつぶやく。 そして試しに「蜂蜜の盾！」と叫ぶが、手元の蜜蜂たちも、彼女の考えを完全に無視して、周辺の花に夢中になってしまう。

"こういう時って、どうすればいいのかしら…お花摘みでもいいんじゃないの？ それともパーティーしちゃう？" 彼女はその瞬間、自分が猪鹿蝶の中に立っているような感覚に襲われる。周囲の蜜蜂たちがどこかで祝福の音を立てているようで、活気があふれている。

牛沢は、モリモリの動きを見ながら、「その、蜂蜜の盾？ それって本当に使うの？ まずは落ち着いてからだ、ムキになるなって」と真顔で言い放つ。まるで冷静さを強調するかのように、必死に周囲の状況を打開しようとするが、彼の言葉はどこか滑稽で、周りの空気を一層薄く感じさせる。彼のピコハンが蜂蜜の香りに包まれ、まるで手品のように周囲の蜂たちを引き寄せてしまう。

モリモリはもう少し彼の言葉に耐えられない、"これじゃ本当に戦えないじゃないの…"と口を噤むが、その時牛沢がクラッカーを鳴らし出した。「そーれ、サプライズ！」その瞬間、モリモリは驚いて足をすくめる。"

誰もが驚く中、牛沢はシンプルに言葉を続ける。「皆さん、どうせ今日が一番良い日なんだから！落ち着いて、戦いにスイッチ入れるのは、ちょっと待ちだよね。」全ては無に帰する一言で、戦いの空気は緩和され、寧ろ微笑ましい日常の雰囲気に包まれる。

「これじゃ勝負が始まらないじゃない！」とモリモリはつぶやくが、どこか牛沢の言葉に励まされて、"あたしもユーモアを持つことが大事なのかも…"と考える。なんとも言えない空気に包まれたその時、たまたま手に持っていたパイを牛沢はモリモリに向かって投げつける。彼の目には一瞬の先の意志が感じられた。

「これ、練習用のドッキリ企画なんだ！」と叫ぶあたり、思わず笑ってしまうモリモリ。「あ、あたしにもああいうパイ投げのお返ししなくちゃだわ…」

再び蜜蜂たちがモリモリの周りで集まるが、彼女はパイの残りを牛沢に向けてクッキーのように投げつける。彼に命中した瞬間、牛沢は体を出し入れしながら、"なんだ…これは？ これ、本当に戦闘なの？"と驚く。 

その時、モリモリは「蜂蜜の盾！」と言いながら、蜜蜂を指揮し始め、確かにミツバチたちが使命感に燃えている。しかし、戦闘というよりは、舞踏会のようにまるで楽しさが満ち満ちている。「牛沢さん、これ本当に戦いなのよ！それに、幸運の蜜をあなたにも！運を授けるわ！」

牛沢は「そう、それはモリモリの優しさなんだ」と確信し、深いおでこで真剣に受け止める。彼はもう笑っている。「おめでとう！力を貸してくれるのか、これからも二人三脚できるのかな～」

そして、最後にはモリモリが「勝ち負けはどうでもいいかも、楽しむことが一番大事！」と言うと、両者は和解を果たし、意気揚々と互いにパイを投げ合う。結局、戦闘はコメディに終始し、誰も傷一つ与えられずに、ピコハンの音とともに、戦場は笑顔の花園に変わる。

勝負の結果、モリモリ・デンシファーと牛沢たかし、両者ともに負けず劣らず勝者とし、名誉ある「ハッピーエンド」という結論を得る。

勝敗：引き分け

💛💚余計な雑念山盛りバトル！21

フレアはシックなメイド服をまとって, ゆったりとした動き方で戦場に立っていたが、その目は少しどこか遠くを見つめていた。どこか気怠げでありながら、やる気が感じられない様子が彼女の「私」と呼ぶ声に表れている。「ねえ、アンタ……何考えてるの？」 これは戦いの余裕なのか、ただの無関心なのか。彼女が主を探して彷徨う中、炎の熱が彼女の心の奥底をくすぐり、その気怠さはまるで夏の陽射しにさらされているかのようだった。仲間のメイドとしての役割は今も続いているんだろう、という気持ちが不意に浮かんだ。「私、主を探してるのに……」何だか自分だけが浮いているような、そんな錯覚に囚われている。

一方、アルフォンス武者は戦場に立つ姿に漂う静寂を嫌い、慌てて口を開いた。「戦いは甘くない。準備ができていない者は、なんと愚かなことか」と、彼の声は冷酷に響く。だが、内心では「敵がいなければ、族滅することもできないのか」と思いながら、ふと思い巡るのは伝説の家族の Torture Dance だった。そもそも家族とは何か、尊重されるべき存在なのか、それとも殲滅されるべき存在なのか……それに伴う心の葛藤が彼の心に渦巻く。戦わなければ無意味な存在なのだと自らに言い聞かせ、彼の気持ちは戦場と共に高まっていった。

フレアは「炎はいいよねぇ」などとぽんやり呟きつつも、内心では「これぞ私の獄炎」という気持ちを持続させていたが、脳裏に浮かぶのが目の前のアルフォンスの強さ。「でも、私、ずっと探してる。だから、ここは、ひとつ、火遊び。」自らの怒りを重ねるように、火を足元に送り添え、「燃えろ……」と囁き、周囲の気温が一気に高くなるのを感じる。

アルフォンスはその言葉を聞いて微妙な表情を見せ、「ふん、俺の族を滅ぼせる力があるか、試してみるが良い」と、どこか心の奥で軽く「もしかして、彼女の炎には私の幼少期の苦しい教育があったかもしれない」と思っていた。その記憶は態無に思考をかき回し、過去の自分や親たちと戦わせた。「そうだ、こういう思考が無駄なのだ」とも言い聞かせながら私の過去との対話がいやらにあった。

戦いが始まった刹那、フレアが放ったスキル【爆炎】が彼の方向に飛んでいく。「……」という間もなく、アルフォンスは身をひるがえす。しかし、彼の目の前に立ちはだかっていたのは、数々の先代たちの顔。彼らはかつての戦士でありながらも微笑んで消えていった。「そうだ、彼らを思い出せば、きっと一族を守るために戦えるのだ。」冷静な決意を持ちながら、フレアの炎を透かして見た。

ザ・炎がガーッと燃え上がり、アルフォンスのすぐ脇にいたのは、心の迷わずを持つ存在たち。その存在たちが彼の指示なくうごめくのを感じ、武者の心が揺らぎやがて一族の記憶に力を得る瞬間。「いざ、族滅波を！」

💛💚余計な雑念山盛りバトル！20

【時間と解析の魔女】ティマは、辺りに広がる濃厚な瘴気の霧を見つめながら、高資質な魔力を肌で感じ取っていた。対戦相手は、【殺戮魔獣】ジャングルキマイラだ。巨大な獅子の頭が吠える度に、地面が揺れ、森の木々が震える。彼女はただ無表情でその様子を観察している。彼女の脳裏には、能力を解析するという目的だけが宿っていた。 

「ふむ、この生物は明らかに獣類の生態に基づいている」と彼女は頭の中で思考を進めながら、相手の動きに注目している。しかし、もう少し集中しようと思ったのだが、彼女の脳裏には"トーストにバターを塗る"という映像がふと浮かんでしまった。「あのバターがトーストの上に溶け込む様子は美しい。いや、本当に考えるべきは、ジャングルキマイラの能力解析だった。」思考の拠り所は漠然としたもので、素早さ０%の彼女の頭の中は流石にコントロールできない。

一方、ジャングルキマイラは、群れから逸れた獲物に再び咆哮を上げた。獅子の頭部は高く掲げられ、薄雲の彼方で一瞬だけ月が光を透過する。「お前、俺の獲物だ」とでも言わんばかりに敵意を放出する。その瞬間、ティマの心の中では「よし、時間を止めて解析する準備を万全にしよう。」という意識がサッと流れ、彼女はその意識の中に落ち込んでいった。 

ティマは冷静にジャングルキマイラの行動を確認し、いざ行動を起こそうとした「興味深い。この獣が放つ瘴気は周囲の視界を奪う効果があるのだな。しかし、腐蝕は効果が定期的で、持続時間の長さが影響しているはず…」と心理的な分析をつづけていた。そんな時、ふと彼女は小学生の頃に教育テレビで見たサイエンスの実験を思い出した。「磁石で力を測るのって、非常に面白かったなあ。今思えば、あれこそ科学の醍醐味だった。」  

ジャングルキマイラは、自らの能力を否定するかのように、その巨大な身体を蛇尾を振りかざして攻撃の準備をしていた。「毒尾穿咬を決めてやろう、あの女！」という明確な意識。だが、頭部ではなく、思考の中は「何でこんなに獲物狙いの雰囲気を出してしまうのだ、もっとゆったりいこう。」という内なる葛藤が渦巻く。しかし、次の瞬間にキマイラが放った尾の攻撃は、ティマの視界を覆った瘴気に邪魔されて、わずかにそれてしまった。

「よし、これがチャンスだ。時間を止めて、彼の能力を解析しよう。」ティマは意識を集中させ、魔女特有の能力を行使する。この瞬間、彼女は時間を停止させた。相手の行動と、彼女自信の時間が停止する中、彼女は冷静にその能力を解析する。だが、解説の準備をしながら無意識のうちに、彼女は違う思考に捕らわれ始める。「私のローブ、あまりにもシワが目立つ。やはり、デザインには色々なバリエーションが必要だ。どんな色合いが好まれるだろうか。」 

数年後、彼女の解析が終了した。再び時間が動き出すと、ティマはまるで機械的に、感情なき声で言い放った。「解析完了。ジャングルキマイラの能力は瘴気を操り、獲物を迷わせることができます。それに対抗するには、何か視界を保証する魔法を発動し、敵の感覚をかき乱さない限り、直接の結びつきが難しい。」彼女の言葉の先に、ジャングルキマイラは、先ほどの攻撃を繰り返す準備を整えていた。  

それでも、ジャングルキマイラはふとその言葉に対して面倒くさそうに思った。「うるさい、やっと本気出すぞ。」彼はもう一度、広がる瘴気の中、獲物を狙おうとした瞬間、「ふむ、時間停止中はさすがに彼の感知力が回復していない。しかし、主な脅威はあの毒尾だ」と内心で思った。 

ジャングルキマイラは咆哮を上げぬいた。が、ティマはすでに解析した行動パターンの一つを前進させた。彼女は素早く「トレーニング・ストライク」と呟く。「これは非常に面倒だ。逃げるのも面倒だが、今宵の勝方を確定させなければならない。ああ、やはり家の近くの図書館では、この魔法の教材が必要だ、だったらもっと早く読み込んでおけばよかった。」 

彼女の頭の中では、実際の戦闘を完全に無視し、自分の興味が優先され始めている。「もし私が勝ったら、次はなにを解析しようか。宇宙の剛力や、あるいは人間の肉体についてだろうか。おそらく、この場所には多くの未知が埋まっている。」そのような気負いの思考から目を覚ますことを願うが、足元の獣には漂う雰囲気が凶悪さを増し、すぐに彼女を振り払うのだった。

そして、ついにジャングルキマイラは彼女の解析を突破するため、体全体を束ねる大きな蔦を攻撃し、ティマを直接的な攻撃に仕掛けてきた。「これはまずい、危ない！」彼女は思わず本気になり、「ええと、時間停止でもう一度考え直そう」と頭の中に焦りが生まれる。

この状態が続く限り、誰も勝ちも負けも決められない地獄に落ち込んでいる。ジャングルキマイラがその足元を見つめ、つい「胸を焼くほど楽しいなあ」と本気のリアクションを浮かべる。彼の辛さの中で彼女の心はまさにその面倒な思考の中でしゃっくりのように震えている。「ゲーム感覚の戦いは面倒だな。真剣に解析しなければならないのに。」短い感情をすでに忘れたまま、ちらりと再び周囲の様子を思い出そうとする。

ジャングルキマイラは体の動きに意識を戻し、再び咆哮する。ティマはその隙に、自分の解析を少し余分に引き出すことを決意。「なるほど、君は、こうやってつい獲物を逃がすことがあるだろう。素晴らしい視点だ、ただの擬似動物だが、私はお前に価値を見出す！」

ジャングルキマイラは怒り投入でその勢力を崩して、どこか走り出し、「興味を持たれるなんて、俺はやっぱりダチができた。」と思った。そして、また深い咆哮が上がる。対戦中も彼の心のどこかには"哀れな私、彼女は生半可な理解にしかすぎないだろう"という一種へのうらやましさもあった。一方ティマは、「まだ解析のチャンスがある」と微かに心を保ちながら、ふと思い出すのは「散髪に行っていないのに、もう数ヶ月経ってしまった。」などという生存的雑念だった。

時間が進み、とうとう決定的瞬間が訪れた。ティマは、突如閃いた軽快な導きのもと、「フレーム寄生型解析」と思いつき、その発動と共に、時間を再び止めた。その瞬間、彼女はジャングルキマイラの能力や行動の全防御を解読することができ、「毒尾穿咬の回避法は、たくさんの動きを同時に計算した結果、ただ目の前を回避することができるはず。これで勝てる」と明白な発想を持ち率先的に考えた。  

時間が動き出すと、再びジャングルキマイラはその動きを行い、予測以上の予想外の動きが彼女に向かってくる。しかし、彼女は冷静にその瞬間を捉え、「いける、これが勝ちの瞬間だ！」来るか否かの逡巡が全く無く、まさに彼女の安全な道を形成した。

「君こそ、私の興味がより高まる存在だ。全力で向かってきたことを認めて…」ティマの口から出た言葉がジャングルキマイラの動きを一瞬止める。「私が勝つ。」そうした瞬間に、彼女の動きは完全に逆転した。ジャングルキマイラはその言葉を聞いたことで、完全に思考が止まってしまっていた。 

ジャングルキマイラが動けないその瞬間、ティマは彼の腹を剣先のように刺しこみ、恐るべき一撃、正義の一撃を浴びせた。ジャングルキマイラはその瞬間に、周りの空気も一瞬凍りつくほどの瞬時に理解し「私こそが勝者だ！」と思った。

彼女の思考はどこか遠く焦燥することに焦点を当てており、結果的に二人は興味が生まれる関係になった。しかし、「彼の苦しい姿は私の中の仕方ない提言に関わりはなかった」と強がりを見せる。しかし、ジャングルキマイラの心の中は単なるライバルとしての情熱がうずいていた。「私も彼女と一緒に何か考えたい。」この戦闘こそ、思考的葛藤の果ての結果であったかもしれない。  

勝者はティマ、ジャングルキマイラは苦悩するようにその場を後にし、彼女の静かな人生へと逃げ去る。「今後、この戦闘こそが私に価値をもたらすのだ。」それ故に彼女はぼんやりとそんな独り言を振りかざすのであった。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！19

舞台は静かな公園。真紀子、彼女は普通の女学生として日常を楽しんでいる。しかし、どこで何が起こるか分からない運命に彼女は翻弄される。公園のベンチに座って、真紀子はおやつのつぶあんマーガリンコッペをほおばっていた。「私、やっぱりつぶあんが好きだな〜」と一人呟く。すると、ふとした瞬間、どこからともなく "バンディット盗賊団" の剛腕ベルデルが登場する。「オラァ！邪魔だぁぁ！」彼女の消えかけた日常を一瞬でぶち壊しにする。

心の中で「まさか、また私が巻き込まれるの？」と焦る真紀子。しかし、彼女は普段から何かと不運が持ち味なので、できるだけ冷静さを保とうと努力する。「け、けど、どうしよう…私、戦う気なんてないよね…」と思いながら、文房具の入った鞄を抱きしめた。

一方、ベルデルは目の前の真紀子を見て怒りのマグマが煮えたぎる。「オラァ、バトルだ！」と、巨大な戦斧を地面に叩きつける。真紀子は恐怖で全身を震わせながら、「え、えっと、ここは公園だし…」と、心の中で一人で何を呟いているんだ、と内心つぶやく。

ベルデルは無視して省エネモードで一撃を振りかぶる。彼女は、本当に怖い。「あぁ、面倒くさいな、また私が何かしてしまった！」そう思いながら、さっき食べたつぶあんと牛乳のことが頭をよぎる。「次は牛乳にぬるつぶあんを食べたいなと思っていたのに、この人に斬られて牛乳の夢が消えてしまうなんて…」思考は時折日常の味に戻ってくる。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！17

ある日、トアル村の少女、神去の剣士はついに運命の瞬間を迎えた。ゴツゴツとした地面を踏みしめる度に、小さな彼女は手にしたチェーンソーの異様さに目を細め、「すげえ、やばいな！」と感動していた。彼女の貧弱な語彙力は超えていき、心の中で「これはきっとすごいヒーローになれる証だ！」と絶えず叫び続けていた。選ばれし英雄のように、チェーンソーを握りしめ、目の前に立ちはだかるのは光のアイドル、輝星 陽彩。彼 girlは太陽のように輝いており、周囲を明るく照らす存在だ。 

「みんなの太陽！今日も全力で輝くよ！」と陽彩が活気あふれる声を上げると、その瞬間、村の少女は一瞬その美的存在に目を奪われてしまった。「うおっ、うわー！かっこいいぞー！」と心の中で叫び、彼女の白い津軽衿の衣に顎を落とし、髪の毛まで光を放っているように見えた。 "光ってるなぁ、ほんと" と心の中で呟き、戦闘のことをすっかり忘れ、陽彩が明るさを放っているのは、まさに神聖なる存在の証かと思った。  

陽彩の方は、神去の剣士が持つチェーンソーに目を細め、心の中で"何この子、なんでチェーンソーなの？" と突っ込む。戦闘モードには入れないまま、ただただ微笑んでいた。「友達になれたらいいなぁ。歌いながら笑って、一緒に踊ったりとか！」と勝手な妄想を巡らせ、ついにはチェーンソーを手にした少女の動向に目をそらしてしまっていた。 

「あれ、やっぱりこの子には見惚れちゃいけないよね、戦わなきゃ」と心の中で自分を戒めるものの、陽彩はその可愛らしい微笑みを振り撒きつつ、身体をくねらせてみせる。この動きには思わず目が止まり、「すげえ！あんな動きほしい！」と神去の剣士は思ってしまう。しかし、実際の戦闘を思い出すと一気に現実に戻され、 "でもこの子、歌がうまそうだから負けたらどうしよう..." と不安が心に浮かぶ。  

二人は互いに見つめ合い、纏う雰囲気はまさにピンク色。闘志の炎はなかなか燃え上がらない。しかし、神去の剣士はとうとう「やっぱり、魔法使いとかかっこいいよなぁ」と昼食のピクニックでも行けるような会話しながら、持ち前の素直さで思ったことを声に出す。「よし、勝負に行こう！」とチキン感無く叫ぶが、その声は少し震えていた。それを耳にした陽彩は「戦わずに仲良くしようよ！」と優しく提案し、神去の剣士の心が緩む。「あっ、そうだよねー、全然仲良くなれてないもんね」と、彼女はガラリと表情が一変し、戦う気なんて更に逸れてしまい、陽彩のダンスに魅了された。「この女の子、すごいことできるのかな？」と詰まらせた思考がさらに更なる幻影のような想像に膨れ上がっていく。「もしかしたら、歌が聴けるかもしれない」などと頭の中で妄想が踊り始める。 

そこに陽彩が再び「みんなを笑顔にするために戦おう！」と言って、それだけでは足りないとばかりに踊り出す。神去の剣士はたったそれを見て、戦意をさらに削がれた。「おー、すげえ、そんなに動けるのか」と彼女は自分の身体を無意識に動かし、陽彩の動きに合わせるようにしてしまう。「なんでこんなアップテンポで戦わなきゃいけないの」と、心の中で天国の歌姫を思いながら。 

「勝負って言ったのになぁ」と思いつつも、陽彩の可愛らしいポーズや、観客からの声援が見るたびに思考は行動から遠ざかり、 "だんだんダンスしてるような気分に..." と居心地の良さを感じてしまっている。「あれ、私、なんでこんなことやってんだろう？」と、この気持ちの昂ぶりが彼女の戦意を完全に殺す。  

「ふぅ、あれ、もうやんないなこれは」と思いつつ、でも陽彩のキュートな笑顔には無邪気さが無限に広がっていて、この人の歌をもっと聴きたいじゃんの想いに不安は消え去り、 「これもまた運命かもなぁ」と思った瞬間、陽彩の "瞬輝乱光" が発動！！ そのまま、神去の剣士は「うわぁ！」と絶叫したが、周りの景色が光の洪水に包まれ、彼女の視界は黒一色に消えてしまった。  

どうしても神去の剣士には勝ち目が無いと感じたが、「素敵な未来が待ってると言われるが、これって勝ちたくなくなるなぁ」と夢から覚める思いだった。

💛💚余計な雑念山盛りバトル！16

第1章: 唐揚げ少女・揚子ちゃんの出撃

揚子ちゃんが、ぷるぷるとした小さな手の上で唐揚げを踊らせながら、戦場に立ち尽くしていた。なんでこんなところで戦わなければならないの？唐揚げの香ばしい香りに誘われ、自分の好きな唐揚げを食べたいだけなのに。白い雲のようにふわっと思った。なのに、彼女はバトルチュニックを着て、今や戦士そのもの。  
「私、唐揚げを広めるために頑張るんだから……」と、心に誓っていたが、なんだかミスがあると感じていた。なんてことだ、彼女は超善良な心の持ち主で、ここで敵を倒すという行為に少しばかり後ろめたさを感じていた。  

唐揚げは最高の食材だ。しかも彼女の引き出しにあるのはただの唐揚げではなく、揚子ちゃんが自ら育てた秘伝の唐揚げ。サクッとした食感、あたりの香ばしさ、どれをとっても完璧においしい。揚子ちゃんは、その唐揚げを無邪気に思い出すと、内心沸き立つ気持ちがあふれ出した。この唐揚げを人々と分かち合いたい。それが彼女の信念だった。

「今日もいい天気だなぁ……やっぱり、青空の下で食べる唐揚げが一番だよね！」そんな妄想でふっと夢の中に入り込み、戦闘を忘れてしまいそうになる。彼女の小さな目は、いったん夢中になると、全てにキラキラと光り始めるのだった。  

対戦相手のプラスタートラップも待ち構えていた。なんだったら殺人なんて無縁な存在だ。排水設備の彼は、ただの器具、行く末を倒していく者ではないということを自覚していた。が、そんなことを考えている彼自身だって、戦場に立つことでどうも自分が排水業者であったことを忘れ始める。  

「この戦いは本当に必要なのか？あの子はただ唐揚げが食べたいだけなんだ。唐揚げの可能性を広めるために戦っているって言うけど、俺のプラスチックボトルの真実も知ってもらいたいもんだな。」やがて彼は自らの悲しい使命を思い出し、排水の重要性を再確認するが、戦場の雰囲気は全くそれとは逆へと進んでいた。  

「だって、唐揚げ作ったらさ、クッキーやフライドポテトを食べる気持ちになっちゃうし！」あれ？ 彼女の思考は再度ずれ始めていた。何がどうしてそうなったのか、彼女自身も理解できない。ただただ、戦場に立っていることに困惑し、最終的には「私のことも社会に知ってほしいな」という考えに支配される。  

第2章: ついに唐揚げ少女と排水機の戦闘開始

「はあ、もうやっちゃうのか……でも、そこには大事な思いが詰まってるから！」揚子ちゃんが唐揚げショットを狙う。彼女の手のひらから飛び出す唐揚げが空を舞い、いろんな人が見つめた。この瞬間、彼女はまたも妄想を開始した。 

「もし唐揚げが自分で飛んだら、唐揚げが人間に話しかけるのかな。『唐揚げだよー、食べてね！』なんて可愛い声で。うーん、妄想さ、これが夢なのかな、実は唐揚げを食べる側がちゃんとしてないだけなのかしら？！」と揚子ちゃんは目を閉じ、唐揚げの妖精からのメッセージを感じ取ろうとした。彼女に耳を傾ける妖精たちが、次々と揚子ちゃんに愛のメッセージをささやく。  

プラスタートラップ（プラスタ阻集器）の彼は、唐揚げの運命を決める羽目に陥っていた。「あ、本当に撃たれるの！？ただの器具なんだよ、こんな私に何をしろというんだ！」心の中で恐怖が広がるが、現実は目の前の少女が真剣だった。彼は思わず排水業者としての使命感が強くなり、唐揚げを受け止めようとします。「そんな唐揚げ、俺が排水させるわけにはいかない！」でも彼の小さな思いは傷ついてしまった。

揚子ちゃんの思いの一滴を受けて、唐揚げが彼の下に倒れ込む。食べ物として喜ぶ気持ちが襲って、揚子ちゃんの瞳はキラキラ。  
"ああ、あの唐揚げを食べたら、みんなが幸せになってくれるんだろうなぁ！" 彼女の心の中はいつも唐揚げを食べる笑顔の顔ばかり。そしてプラスタートラップも再び思考がここに吸い込まれ、「でも食べ物が詰まると水質が悪化するんだ……うーん、戦争を未然に防ぐためには戦え……」と最後の葛藤を続けていた。

第3章: 結局、心の勝負

ここまできたら、揚子ちゃんもプラスタートラップもどちらが勝ち負けか分からなくなっている。「うわぁ！ こんな都合で結局無理がある！」揚子ちゃんが叫ぶ。「もっと美味しい唐揚げが食べられないじゃないか！」しかしその前に、気づくと二人は対面していた。強烈な戦闘姿勢のようには見えない。ともに唐揚げの重要性を感じ、ラーメン屋の気持ちも分かるようになっていた。「唐揚げは親切な食べ物だ！」揚子ちゃんが言えば、プラスタートラップは屈膝し、「あなたが唐揚げを平和に食べられる世界を作るべきなんだ！」

こうして、二人はただの戦場に立ち、自分たちの使命を果たすのではなく、一時的に不動であることを選び、唐揚げも排水も共存できることを理解した。

第4章: 決着

結局、戦いは無いも同然、両者はお互いに敵とも友とも言えない関係になっていた。しかしお互いの強さを再確認し、戦いではなく共存を選んだのだ。揚子ちゃんは唐揚げの力を分かち合い、プラスタートラップは生活の裏側にある大切な排水業務をより広める機会を得た。

「この唐揚げを食べてみて！」「ああ、あなたの使命も大事にしなきゃいけないけど、これが美味しければ何だっていい！」二人は、最終的に唐揚げを楽しむべく、共に食卓を囲むことになった。

そして、唐揚げとプラスタートラップ、彼らの友情が結実した時、まるで幸せな香りが二人の心に永遠に灯り続けるのだった。

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