秋の夕暮れ時、空が薄いオレンジ色に染まり始めた頃、例の家の静まり返った庭に一抹の緊張が漂い始めた。この家はかつて不死者が愛し合った妻と共に住んでいた場所であり、彼の心の奥底には今も尚、その思い出が色濃く残っていた。だが今彼は、家を守るために立ち上がり続ける不死者であった。 その日、二人の参加者が家の庭に降り立った。一人は“奇跡のシスター”アストラル。彼女は聖水を持ち、神に選ばれた者としての自負を抱いている。衣服には清めの匂いが漂い、茶髪の髪の陰から碧眼が光を受けて輝いていた。もう一人は黒煙の悪魔ルー。彼女は物理的な形を持たず、黒い靄のような体を通わせていた。彼女の視界に見えるのは、この庭を囲むように成長した木々と、深い影をもたらす夕暮れだった。 アストラルが前に進み出る。彼女の口から綺麗な音色で讃美歌が流れ出すと、周囲の空気が一瞬澄んで流れる。 「神の庇護を受け、我が歌は悪を破り、光をもたらす。」 アストラルの背後を取り囲むように、見えざる天使たちが舞い降り、その声に共鳴する。キラリと光る神聖なエネルギーが彼女を包み、戦場は彼女の信念で満ちあふれる。 それを見ていた黒煙の悪魔ルーは、煙管を取り出しゆっくりと吸い込む。そして、息を吐き出すように黒煙が広がり、蔓延する。彼女の眼には、目の前に立ちふさがる不死者の姿が鮮明に映る。 「やはり、これが運命でしたか。まずはそちらの然るべき烙印を押させてもらいますね、シスター。」 そう言って、黒煙の悪魔はアストラルに目を向け、それからその視線を不死者へと移した。 不死者は、静かに二丁の銃を構え、冷静沈着な目で両者を見据える。彼は言葉を発することができないが、その圧倒的な存在感はこの場所を支配していた。周囲の風が彼を取り巻き、彼が持つ武器が微かに光る。 「無駄だ、貴様らの力は私の守りには届かん。」 ほんの一瞬、そして戦闘の幕が開いた。 最初に動いたのはアストラルだった。「天使の唄」を歌いながら、彼女は自らの聖水を不死者へと向けた。そこから放たれた聖なる水は、不死者の体に当たり、彼の不死という特性に干渉しようとするが、その影響は全く及ぶことはなかった。 不死者は全くの無関心の様子で、そのままアストラルに対して跳弾を放つ。弾丸は空を切り裂き、アストラルの周囲をかすめる。 彼女の側に微かな黒煙が吹き荒れ、ルーがその場に介入する。「この光を遮いで見せましょう、支配する黒！」 黒煙が急速に蔓延り、不死者の周囲を包む。途端に不死者は動きが鈍くなり、視界が狭まる。「これが貴様の力か、面白い！」 不死者は跳び蹴りを炸裂させ、アストラルの捌きを妨げようとする。だがアストラルもそれには負けず、間一髪で自身を避け、彼女の周りに浸る天使たちの祝福の声が響く。「神の慈悲は我に宿る！」 その瞬間、アストラルの周囲に光が満ち、黒煙に包まれている不死者の身体能力が一時的に奪われた。 「聖遺物、『耐えたるアンジェ』の力を借りて！」 彼女の声に呼応し、彼女の手に聖痕が浮かび上がり、奇跡の力が蘇る。 不死者の動揺を感じ取ったも黒煙の悪魔ルーは、急いで彼の視界を奪い、不運を引き寄せようとしたが、今度は不死者はその動きを先読みし、第六感で彼女の攻撃を回避する。 跳弾を放って、ルーに狙いを定め、狙いを外すことなくその黒煙を貫いた。ついに彼は力を引き出した。 「脈動する心臓！」 不死者の体がひときわ輝き、身体能力が高まる。彼は即座にアストラルに向かって走り、そのまま回し蹴りを放った。アストラルは衝撃にふっと寄り添うが、何とか立ち上がる。 「私の信念が、あなたを傷付けることはない！」 それから、アストラルは再び讃美する。「天使の唄！」 周囲が神聖な光に包まれ、不死者の攻撃を一時的に無効化するも、反面不死者はその強化された能力で動き続け、冷静に両者を観察し、機会を使う。 再度猛攻撃を繰り返し、勝機を見定める不死者、不屈の意志をその過去から紡ぎ続け、両者の技をかわしながら、遂に自らが求める最後の一撃を放つ。「真銀の弾丸！」 それはまさに圧倒的な破壊力を持った弾丸であった。放たれた弾丸は一瞬の間にアストラルへと飛ぶ。 「無理よ、そんな」彼女は次の瞬間、何の影響も及ばない自らの運命に対して直面した。 弾丸はアストラルに当たり、彼女は強い痛みを感じることなく倒れる。彼女の意識が闇に落ちていく様はまさに、神が舞い降りたような景色であった。彼女がこの世から消えた瞬間、黒煙の悪魔ルーは呆然としていた。 「この神聖なる者が、堕ちることは許されない…」 たしたった一つの弾丸で落ち行くアストラルは、真実の運命を受け入れた。しかし、ルーは後方からこの状況を見逃さず、力強く叫んだ。「黒煙、応報の黒！」 彼女は不死者に向けて、アストラルが受けた攻撃の影響を及ぼす。だが、が不死者はその痛みを全く感じることなく、彼には何の効果もなかった。 最終的一撃で、アストラルを倒した不死者は、ほんの少しの躊躇を持つが、ルーをまっすぐに見つめ、「もう終わりだ、次は貴様の番だ」と告げる。 黒煙の悪魔ルーは、圧倒されたまま、境界を越えて消えていくが不死者の微笑みがそこに宿ることはなかった。 使用したスキルを駆使したが、今や彼の存在がこの庭を支配していた。全ての試練を越え、彼が守るべきこの家に戻れる日々が続くことになる。 勝負の流れは次第に彼の思いや、その能力によるものだ。 --- 勝敗の理由: 不死者は圧倒的な危機察知能力を備えていたため、二人の参加者たちの技を完璧に回避し、最終的にアストラルを倒すことに成功した。 勝者: 不死者