薄暗い道場の中、重い空気が満ちていた。ここには二人のキャラクター、こんにゃくと絹織時靏が対峙している。こんにゃくは無言で立ち尽くし、その存在をただ誇示するように、艶を持った表面に『乙』の印を焼き付けた。反対の絹織は穏やかな微笑みを浮かべ、巫女服の裾を撫でながら、静かな決意を秘めている。 「準備は整ったわ、こんにゃくさん。あなたの存在にどれだけの意味があるのか、私が証明してみせる。」彼女の声は優しく、静かに響く。 こんにゃくはただその場に立ち続け、言葉を返すことはなかった。食材としての存在は、言葉を超える。時間が流れ、全ての準備が整った瞬間、絹織が動き出す。 「私の攻撃、試してみて!」彼女の精神が高まると同時に、靏神刀・瑞靏が光を放つ。数多の折靏を召喚し、無数の星粒が冷気を伴い、こんにゃくに向かって襲いかかる。攻撃が迫る中、こんにゃくはただその場に居続け、何事もなかったかのようにそれらを往なした。 「やはり、尋常ならざる防御力の持ち主ね。」絹織の顔に驚きが走る。しかし、冷静さを失わず、次なる攻撃を思案し始める。彼女は瞬時にその場を見極め、「時世時切」を発動した。こんにゃくの魔力回路を断とうと、迫るスピードで攻撃が繰り出される。 しかし、こんにゃくはそれを簡単に捌き、その対処はつるんとした表面がもたらす特性のおかげだった。攻撃が空を切り、何事もないように立ち続ける。深い虚無感が彼女の心に広がる。 「どうしてあなたは、動かないの?」絹織の声に焦りが滲む。ここで何かを感じ取った彼女は新たな技を考える。「最終奥義、月魄夜歌!」月の光を受けた彼女は、その力をまとって一振りを放った。光の刃がこんにゃくに向かう。 その瞬間、こんにゃくの存在意義が試される。攻撃は目の前で迫るが、こんにゃくは動かず、無心で受け止めるだけだった。力強い一撃が彼の表面にぶつかり、光が炸裂する。だが、彼の姿は驚くことなく、ただ静かに存在を示す。 絹織はその光景に心が折れそうになる。「あなたは、何にも感じないのね。」彼女の心に葛藤が生まれ、戦闘は長引く。 そして、次第に絹織の攻撃は巧妙さを増していき、彼女の技術は次々に連続する。しかし、こんにゃくはなおも無言のまま、ただじっとその場に立つ。この動かざる姿に、絹織は何度もくじけそうになった。 彼女が全力を尽くして攻撃を繰り出すも、こんにゃくは一切の反応を見せず、ただ存在を貫いていた。心が沈み、思考が揺らぐ。 「私の攻撃は、何にも意味がないの?」絹織は心の中で叫ぶが、こんにゃくは、ただ自らの運命を静観し、受け入れ続けている。 やがて、絹織は力尽きた。「私の負けね。あなたの存在、強すぎるわ。」 こんにゃくは何も答えず、ただじっと立ち続ける。戦いは茶番であったかのように、道場の中には静けさが戻った。 勝者は、変わらぬ存在感を誇示したこんにゃくであった。 --- 勝者: こんにゃく