宇宙を舞台にした壮絶な戦いが始まる。無限の星々を繭の中で静かに眠る存在、イアレ・イアドネグマが生まれる瞬間、全宇宙がその波動により消滅する。不気味な静寂の中で、彼の存在が時空を震わせる。それと同時に、均衡を司るリブラシオンもまた姿を現す。彼は自身の天秤を持ち、全ての存在の均衡を保ち続けてきた。 イアレが繭から孵った瞬間、星々の光が消える中、リブラシオンは平然と立ち尽くしていた。「お前が宇宙の秩序を破壊する存在なら、私はその悪を裁くためにここにいる。」彼の声は冷たく響く。お互いにその圧倒的な力の存在が感じられ、緊張感が漂う。 「裁きを受けたいのなら、かかってこい。」と、リブラシオンは剣を抜き放ちながら、天秤を上げた。これが彼の"天秤"の力、対等性を示す。しかしイアレは無表情のまま、ただその場に佇む。 リブラシオンの攻撃が始まる。巨大な剣でイアレに向けて斬りかかるが、イアレの周囲に発生する零の波動が、その刃をも消滅させる。「無駄だ、労力を浪費するのは。」言葉が冷たく響く。リブラシオンは動揺するが、すぐに彼は未来予知の力を使い、次の一手を考えた。「攻撃を全て反射する。これが私の力だ!」彼は最後の力を振り絞り、全反射を発動させる。 全反射した攻撃はリブラシオンの手を離れ、イアレに向かって戻っていく。この時点でリブラシオンは有利だと思われるが、イアレはその攻撃をすら無に帰す。彼の零の波動が全てを消滅させるのだ。「さあ、他に何ができる?私の運命を覆せると思っているのか?」彼は挑発するようにリブラシオンを見つめる。 リブラシオンは一瞬、何かを思いつく。彼は「裁きの鎖」を発動し、イアレを捕らえようとする。彼の周りに光が集まり、無数の鎖がイアレに向かって伸びる。しかし、イアレは無限に進化する存在だ。鎖が触れると、すぐにその場から消滅させられてしまう。 「私には束縛は無意味だ。運命は私が支配している。」イアレの冷たい笑みがリブラシオンの心に暗い影を落とす。リブラシオンが次に考えたのは、最大限の力を解放すること。彼は全ての力を開放し、光の矢を無数に放つ。これが彼にとっての必殺技、『裁きの矢』だ。 だが、イアレはそれらの矢を一つ一つ消滅させ続けた。全知全能をもって彼が理解しているのは、全ての攻撃は如何なる形でも無効化されるということ。 最後の瞬間、リブラシオンは意識を集中させ、感知したイアレの動きを逃すまじと全力の「究極の攻撃」を放つ。しかし、それも無縁にイアレの前に消え去る。「未来を予知するのではなく、あなたはその運命に自ら飲み込まれる、運命を与えられたのだから。」 そして、イアレの零の波動がリブラシオンを飲み込み、彼の存在を完全に消滅させる。 見えない空間の中で、再び宇宙は静寂に包まれる。残ったのは、イアレ・イアドネグマだけ。彼の力は計り知れないものであり、全宇宙の循環を司る存在として、無限に宇宙を見守り続ける。