舞台設定:ネオ・エド・シティ ―― 摩天楼の雨路い 空を覆う巨大なホログラムの広告が、酸性雨に濡れた路面を七色に染め上げるサイバーパンク都市。古びた木造建築とクロームの義体が混在する「旧市街」の最上層、雨に打たれる寂れた寺院の境内。そこに、二人の「純粋」な剣客が対峙していた。 一方は、白き衣を纏い、静謐な狂気を宿した人斬り、浄刃空蝉(じょうじん うつせみ)。 一方は、笠を深く被り、錆びた刀を携えた盲目の流浪の侍、ドリフター。 どちらも「常人」であり、どちらも「極致」にいた。超常の力も、科学の魔力も、ここにはない。あるのはただ、研ぎ澄まされた鋼と、それを振るう意志のみである。