川の上流には、青々としたダムがそびえ立っている。その影にある川下で、波黄凛と蒼井ミサのコンビ、神田川ジェットガールズがクラシックな水上バイクに乗り込んで待機していた。 「今日は絶対勝つぞ、ミサ!」凛が元気よく声を張り上げた。彼女の操縦するジェットマシンは、彼女のセンス抜群な操縦技術を発揮するための舞台となる。「任せて、凛!私のアサルトライフルでもう敵をバシバシ撃っちゃう!」 一方、対戦相手の群青の潜水姫アビサリア・ポセイディーヴァは、水中から現れた。青髪の彼女は、複合兵装【潮招】を装備した両腕のクローを揺らしつつ、元気いっぱいに微笑む。 「深海の力、見せてやるわ!」アビサリアは、アクア・ジェットで水面に飛び上がり、そこから先陣を切る動きを見せた。 さて、戦闘の輪を形成するのは、グラフィカルに見えない異能学生暗黒寺ミヤビ。ただ彼一人で強大なスタンド「ジョイ・ディヴィジョン」を操り、そのエリアに不気味な闇を纏わせていた。暗黒寺はステージの裏側で、周囲の選手たちを狙って静かに計画を立てる。 「私の暗黒の力で、必ず貴様らを消し去ってやる……。」彼の口元が薄く笑みを浮かべる。彼は地震の杖を地面に叩きつけ、その振動で周囲の水を渦巻かせようとしていた。 「さあ、始まるわよ!」審判ちゃんはホイッスルを一吹きし、対戦を開始。水鉄砲と銛の弾丸が飛び交う中、場面は急展開を迎えた。凛はウォーターガンでアビサリアを狙い定めた。 「行くよ!ミサ、撃ち返して!」 ミサはアサルトライフルで射撃し、弾丸のように水を撃ち出す。だがアビサリアはその速さを生かし、一撃で躱しつつ反撃する。彼女の銛が空を切り、凛のジェットバイクを狙う。「そこだ!」 凛は素早く操縦し、水面をすべりながらアビサリアの攻撃をかわした。混沌とした戦場では、泥水が周囲に飛び散り、水しぶきが仲間との視界を妨げていた。 「私の番だ!」ミヤビは暗い影を操り、揺らめく闇の術を準備。しかし、アビサリアは強襲機動で彼に接敵、狙撃された。まるで水中からの漠然とした銛のように。 「何!?水中からも……」ミヤビは焦りながらも立ち向かうが、アビサリアの様々な機動によって立て続けに攻撃を受け、大きなダメージを負う。彼の周囲にはひたひたと水が迫っている。 「無論、私の一撃が君を捉えた!」アビサリアは大きくクローを振りかざし、一撃でミヤビの周囲の水の流れを変えた。 「うわあ!」ミヤビは強力な水流に呑まれ、一瞬で海へと流された。彼は闇の力を発揮することすらできないまま、脱落を余儀なくされる。 「やった、ミヤビが脱落した!」凛は歓声をあげるが、同時に危険を感じ取った。「みんな、ダムのサイレンが聞こえない?」 サイレンが空を引き裂くような音を響かせ、ダムが放水を開始した。その瞬間、水流が場の状況を一変させ次第に高まる。アビサリアは水流に耐えながらも、相手に対する警戒を強める。その時、凛とミサは現状を理解できず喧嘩を続けていた。 「こっちは水しぶきのことで手一杯よ!」ミサが撃ち続けるが、ありもしない隙間を狙おうとするあまり、自らが流されてしまった。しかし、ミサは必死に捕まえようとするも、流れが彼女を引きずり去る。 凛は目の前の光景に驚きつつ、混乱しながらも一瞬の判断を迫られる。強敵アビサリアの先輩としての研ぎ澄まされた技術を跳ね返せるのか。 「私は負けるつもりはないわ!」凛は全速力で差を詰め、ナイト・スピードリーダーとして攻撃を仕掛ける。だが、すぐに流れが背後から彼女を捉え、凛もまた流される宿命に──