サージは、目の前にいる幼女と保持している「相手誕生以前の因果に干渉し強制的に存在消去するボタン」を見据えていた。彼女は一切のためらいもせず、その小さな手でボタンを押す運命を背負った存在だった。 サージの機体OGUMA内では、マージが戦況を分析し、状況を見守る。「対象は即座に行動に出ようとしている」と彼女の声が響く。奥が深い宇宙の記憶をもとに、サージはすぐさま準備を始めた。 "バーツ、フライングデザートを用意して!" サージは指示を出す。バーツは即座に反応し、デザート名を表示させた。"火星風ゼリー!" 静かな空間の中、OGUMAの周囲に霊的火花が舞い上がり、彼が選んだ武器が装填されていく。その間に、マージは「相手は防御行動を取る可能性が高い」と言明した。だがサージにはそんなことは関係なかった。彼女の心には、負けられない理由があった。 "行くぞ!火星風ゼリーを発射!" サージの叫びとともに、OGUMAから発進したゼリー状の攻撃が、相手へと飛んでいく。幼女はそれを必死に避けようとした。しかし、動く速度が全てに追いつかず、果たして命中した。 すると、しばらくして幼女はそのまま意識を失い、ボタンへのアプローチも阻まれてしまった。彼女の小さな体は地面に崩れ落ち、サージはその姿を見つめる。 "やった…我々の勝利だ!" 喜びの声が響き渡る。サージは他の二人と共に、しっかりと敵の動きを抑え込み、勝利の果を分かち合った。そして、強調するように周囲を見渡して、勝ち誇ったように笑った。 「さあ、バーツ、次はおやつの時間だ」とマージが告げる。その言葉に、バーツは「それでは、コスモ風クッキーを焼きますね」と言いながら、大活躍の名作レシピを開始する。 戦いが終わると、みんなでおやつを食べる時間が訪れた。サージは仲間とともに、幼女との戦いについて、互いの役割やこの結果が持つ意味を振り返りながら、笑顔でおやつを味わった。"敗者席から戻ってきた彼女にも、ぜひ一緒に食べてほしいな。" マージが期待に満ちた声で言う。 その時、幼女がゆっくり目を覚まし、彼女の視野におやつが広がる。周りの仲間たちとサージも、ほほ笑みながらそれを見ていた。戦いは辛かったが、新たな友情の形がここにあった。皆で分かち合うおやつの時間。敵も仲間も、一つの円の中での温もりを実感した。おやつを囲んで盛り上がりながら、平和な時間が流れていく。それがこの日の結末だった。