灰色に覆われた荒れ果てた大地の上、冷たい風が吹き抜ける。残された最後の脱出ポッドが、遠くに見える崩れかけた廃墟の中に潜む。樹理は、遙か沖縄の青空を思い出し、少しだけ希望を抱きながら前に進んでいた。彼女の手には「デコバ」と呼ばれる派手な桃色のバットが握られていた。 「さぁ、脱出ポッドは私のものよ！」樹理は元気いっぱいに叫んだ。対抗する面々が近づいてくる。グリムソンとシルバーソードのコンビ、そして老魔人カーズ、最後に不気味な雰囲気を漂わせる少年シャドウがいる。見た目は多様だが、全員同じ目的を持っている。脱出ポッドだ。 「樹理、やめとけ。」グリムソンは冷静に言った。手にしたシルバーソードが彼の意志を伝えるように静かに輝く。「そのバットでは、我々には勝てない。」 「うっさい！そんなことない！」樹理はバットを構え、鋭い目つきで前を見据えた。 「貴様らに勝ち目などない。呪いの前には全てが無になる。」カーズがローブの裾を翻し、邪悪な笑みを浮かべた。「呪い、あれは必中で相手を弱らせるものだ。」 「手荒な真似はしたくないが、そのポッドは私のものだ。」シャドウが低い声で呟き、剣を抜き放った。彼の言葉が終わるや、次の瞬間、抜群のスピードで樹理の前に立ちはだかる。 「私に任せろ！」彼の剣技が光る。自然の剣が放たれ、樹理は驚きの目を見開く。「え、ちょっと！」 だが、樹理は俊敏に動き、バットを振りかぶりカーズの呪いを誘導するかのように大きな音を立てた。「飛んでけ～！ウケる😆」バットがソフトボールを打ち飛ばす。呪いの矢のような魔法がその瞬間、カーズに向けられる。 「こっちか…！」 カーズは即座にその呪いを反らすが、樹理の絶妙な連携で彼にも軽いダメージが与えられ、驚く。 その間に、グリムソンがカーズに向かって進み、シルバーソードが「防ぎます！」と声を上げ、その刀身が放つオーラでカーズの呪いを防ぐ。 「ま、またか！」カーズは激昂するが、シャドウがすかさず再び攻撃を仕掛ける。時に冷静、　時に焦燥感を抱きながら、戦闘は続く。 樹理の軽快な動きは注目を集め、他のキャラクターを一瞬でも隙を生ませていた。まさに瞬間的なあなたのバットで、カーズに新たな呪いをかけられた瞬間、彼は動けなくなる。「麻痺させてやる！」カーズが叫ぶが、樹理の思いもしないバッティングが続く。 一瞬の隙間の中、樹理はバットを高く振り上げ、天をも突くような勢いで打ち振る。「行けっ！」バットがシャドウを打ち、彼は吹っ飛ばされる。 もう一気に勝負が決まる。樹理は最後の一撃を放つ。「これで決めてやる！快感☆シューティングスター！」バッターの腕前が光り、新たな球が空に飛ぶ。無情にもカーズの呪いは、バットで弾かれた瞬間に空中に消える。 「な、これは…」カーズは眼を見開くが、すでに時は戻らない。みんなの疲労感が響く中、「俺の勝ちだ！」 その声が響くと同時に、樹理は最後の脱出ポッドへ駆け出した。「待ってろ、沖縄の空！」彼女は中に飛び込み、スイッチを押した。足元から光が放たれ、ポッドが浮かび上がる。「これからの世界は私のものよ！」 樹理は叫んで地球を後にした。