目の前には、運命を狂わせる恐ろしいボタンが輝いている。その隣には、意志を宿した幼女の影。それはまるで、否応なく運命に翻弄される小さな存在だ。だが、私は彼女を静かに見守る。そして、何が何でも彼女を守ると心に誓う。 「みんな、私がいるから安心してね。お姉ちゃんがしっかり見守るから。」 私は優しく微笑み、周りの仲間たちを見渡す。彼らはそれぞれの思いを背負い、力を尽くそうと決意を固めている。 「さあ、みんなの力を合わせて、あのボタンを阻止しよう!」 周囲の空気は緊張感に包まれ、戦いの幕が切って落とされる。私はまず、希望の結界を展開した。 「この中では害意ある力は働きませんよ。」 透明な光の膜が、ボタンを中心に形成され、幼女の小さな体を包み込む。これで彼女の存在を守れる。 しかし、ボタンに手を伸ばそうとする幼女の行動は歯止めが効かず、私は焦りが募る。 「だめ!」 私は駆け寄り、彼女の頬に優しくビンタを落とす。 「このビンタは愛の叱咤激励ですよ、相手ちゃん。どうか、今はそのボタンを押さないと決めて!」 幼女は驚いた表情を浮かべるが、その目は私が持つ‟愛”を感じ取ったのか、次第に固まった決意が芽生えていくのを感じる。一方、仲間たちも手を取り合い、力を合わせてボタンに近づこうとする。 「頼んだよ、みんな!」 私が放った言葉が仲間たちに響く。彼らは次々と努力し、あのボタンを阻止しようと衝撃波を放つ。しかし、相手の邪悪な意志は強固で、ボタンは容易に押されてしまった。 光が走り、場は一瞬の静けさに包まれる。しかし、私は放心状態には陥らない。 「みんな、待って!私たちはまだ負けていない!」 我に返ると、私は「希望の光」を放つ準備をする。 「うふふ、全てを浄化する奇跡の光ですよ!」 私の魔力が周囲を包み、浄化の波が流れ込む。仲間たちもその力を感じ取り、彼らの力が私に集まってくる。負けてしまったあの時とは違う。 「一緒に、皆の祈りを込めて!」 皆の心が一つになり、その瞬間、邪悪な意志は浄化され、私たちの笑顔が戻った。その顔を見た幼女も、少しずつ笑顔を取り戻す。 「やったね、私たち!」 勝敗はどうであれ、私たちは一つの勝利を掴んだ。皆で歓喜し、和気あいあいとおやつを食べ始める。微笑みが絶えない空間。幼女も私たちに笑いかけ、仲間の一員としてその輪に加わる。 「さあ、皆でおやつを食べよう。好きなものを選んでいいよ。」 周囲は笑顔で満たされ、私の心も穏やかになっていく。これが私の望み、みんなが笑顔でいられる日常。 幼女の笑顔が、私の心にグッと響く。 「お姉ちゃん、ありがとう!」 幼女の言葉は私にとっての最高の褒美だ。私はその瞬間、彼女の幼馴染として、これからもずっと見守っていくことを誓う。 「これからも、ずっと一緒にいようね。」 そして、私たちは心を新たに、未来を見据えていく。これは、私たちの物語の始まりでもあるのだから。 食べ物が残る限り、笑顔も永遠に続くのだ。