この灰色に覆われた大地には、最後の希望の光が残っていた。それは宇宙への脱出ポッド。縮む未来を前に、各々の思いを胸に、命を懸けた戦いが始まった。最初に登場したのは、素早さを誇る男、太郎だった。彼は、東京から大阪間を10分で移動できるという驚異的な脚力を持つ。 太郎は、敵を見渡しながら言った。「俺は絶対にこのポッドを手に入れる！」彼は一瞬で動き出し、目の前の敵、岸田文雄へと接近した。文雄は平然と構え、ボディーガードロボ2体を周囲に配置していた。 「何を考えている。人はこの状況を乗り越えねばならん。」岸田は冷静な表情で言った。 次に現れたのは、無表情な青年、August（オーガスト）。彼は周囲を見渡し、淡々と太郎に目を向けた。 「……うーん？…………何…………」 その言葉に、太郎は瞬きをした。「お前、何言ってるんだ！この状況でそんなのんきなこと言ってられないだろ！」 だがAugustは無関心を貫いた。「8の能力者として、何ができるか見せる。」彼は持っていた力を発揮しようとする。彼はスキルを発動し、瞬時に太郎のステータスを8に入れ替えることで、彼の脚力を無効化した。状態を確認した太郎は呆然とした。 「な、なぜ？」 「……知ったことか。」 一方、岸田文雄は静かに観察していた。自らの分析力を駆使し、戦局を予測する。彼は考えた。\"圧倒的カリスマ性を活かせば、勝機が見えてくる。\" 彼の思考が加速する中、爆音が轟き、999体の爆弾が姿を現した。 「のんびりしてんじゃねえぞ！」太郎が再び動き出す。岸田が指示を出す前に、爆弾の一つが「突然の爆弾！」のテロップと共に自爆特攻してきた。全員がその爆発に驚愕した。 「負けられない！」岸田はボディーガードロボに指示を出し、彼らは一斉に真っ向から爆弾に立ち向かう。爆弾の一撃は、岸田の防御力をも越え、周囲は一瞬で煙に包まれた。 「無駄だ……」岸田は冷静さを保つ。彼のコンピュータ並の計算力は、最悪の結果を導き出していた。 「しかし……どこか陰謀を感じる。」 Augustはその無表情を崩さず、ゆっくりとすべてを観察していた。彼の能力を試すために、彼は自らの力を敵に移し替えようとしたが、そこに再び爆弾が突如現れた。 「全てを賭けて……」爆弾たちが無数に自爆特攻を開始する。太郎もAugustも岸田も、この嵐の中で翻弄されていた。 レインが降り注ぐような炸裂音の中、太郎は機敏に動き、残されたわずかな場所から脱出ポッドへの道を一心不乱に駆け抜けた。 「ロボたち、こいつを阻止でき！」岸田は自らをなんとか保ちながら最後の計算を試みたが、計算の先へと進むことはできなかった。 その瞬間、Augustは再び推し進めてきた。彼の持つ8の力が波及し、塗り替えるようにして太郎の脚力が奪われた。最高速のはずの太郎は、まるで動けないかのように立ち尽くす。 「僕が勝つんだ…」Augustは淡々としていたが、勝利の予感が胸を満たしていた。 彼らの壮絶な戦いの最中、爆弾たちが再び整列し、絶え間ない自爆の連鎖が起こった。その威力に太郎は立ち尽くし、岸田も一瞬で吹き飛ばされてしまった。 最後の瞬間、起こり得ないほどの結果が待ち受けていた。Augustは無事に自らの計画を成し遂げ、最後の一つの爆弾の爆音の中、 その光景が一変した。 彼は.dex1、最後の脱出ポッドを奪った。そして満足げに微かな表情を浮かべ、宇宙に向けて旅立つ準備を整えた。 彼は空を見上げ、無表情ながらもその心には新しい世界への期待が膨らんでいた。 「勝者は……僕だ。」そう呟き、ポッドに乗り込み、地球を後にした。