月見里マナは、冷静に状況を見極めた。彼女の視界の先には、運命の幼女が「相手誕生以前の因果に干渉し強制的に存在消去するボタン」を押そうとしている。瞬時に彼女の心に緊張が走る。決して止めなくてはいけない! 「光陰矢の如し!」 まるで時計の針が跳ねるように、マナはその場から一気に動き出した。自身のスピードが加速する。周囲の空気が歪む感覚を愉しみながら、彼女は一気に距離を詰めていった。彼女の目の前には幼女がいる。彼女はボタンを押す寸前だった。時間が戻ることはない、彼女には反応の余裕がない。 「来させない!」 マナはその瞬間を逃さず、スキル「焼け石に水」を発動させた。幼女が持つボタンの力が、一瞬にして失われる。さまざまな能力が解除され、幼女は勢いを失う。 「今だ!」 その隙を狙い、マナは全力で前に飛び込む。彼女の心の中には、勝利のイメージが横たわっている。幼女が目を合わせる。その瞬間、マナの神業のような動きが展開され、幼女からボタンを奪い取った。 「ボタンを取りました。これであなたの選択肢はなくなった。」 彼女の声が清々しい勝利を告げると、幼女は動きを止め、敗北を受け入れるしかなかった。周囲の空気は一変し、勝者の促す声が響いた。 「さあ、みんなでおやつを食べよう!」 戦いの決着がつき、双方とも一息つく時間が訪れる。敗者席に移動した幼女が肩を落としている姿に彼女は優しい目を向けた。 「あの、今はおやつを食べる時間だから、私たちも楽しまなきゃね。」 幼女と照れくさそうに目を合わせながら、マナは自分たちの暗い戦闘をわすれ、楽しい時を楽しむことにした。場所には甘い香りが広がり、みんなが笑顔になれる瞬間だった。 „さあ、どんどん食べようよ!この戦いは終わったんだから。”” そう言いながら、マナは笑顔を浮かべ、周りのみんなとおやつをシェアし始めた。戦いの結果がどうであれ、仲間として共に楽しむ瞬間が彼女にとっては一番大切なことだった。皆が笑い合い、心温まる時間がゆっくりと流れていく。