灰色の空、極寒の大地。核戦争によって荒廃したこの世界で、残された脱出ポッドは最後の希望だった。ポッドをめぐり集まったのは、様々な背景を持つ4人のキャラクターたち。彼らは、そのポッドに乗り込むために互いに命を懸けた戦いを繰り広げることになった。 最初に名乗りを上げたのは、傲慢な中年男、大統領シーゲル・イシバ。スーツに身を包み、税金で買ったマシンガンを携え、彼は周囲のキャラクターたちを見下しながら、「俺の国の税金でお前たちなんかには絶対に負けない！」と高らかに叫んだ。彼の横にいたのは、火を纏った少女、アッシュ・ファイヤーだった。金色の体を輝かせ、みかん柄の王冠を被った彼女は、怒りの声で「キサマ！いい加減にしろ！！クソっ！」と叫び返した。 その瞬間、周囲の地面が揺れ、アッシュのスキル「ロックバーニング」が発動する。地面が裂け、悪政を行ってきた大統領に阻害を与えた。さらに、アッシュは「バーニングバースト」で巨大な火球を形成し、大統領に向けて投げつける。大統領はぎりぎりのところで避けるが、その顔には焦りが見えた。 「税金で助けられている者の意地を見せてやる！」と吠えたシーゲルは、マシンガンを乱射する。彼の思惑とは裏腹に、アッシュはその攻撃を楽しむような笑みを浮かべながら避けてみせる。二人の激しい攻防が続く中、彼らの戦いを見守るように、カオスキュートマエストロ、ビジュアル狂騒曲ピアピアンが登場した。彼はピアノを持ち、突然音楽を奏で始める。 「ワタシの音楽が地の果てまで響き渡るわ♪」と宣言し、彼の楽曲は双方の精神を攪乱する。アッシュの理性が揺らぎ、感情の炎が一瞬でも冷却する。シーゲルもそのメロディにより、内心の混乱を隠せない。 その隙を見逃さなかったのが、謎めいた存在、🐟だ。彼は静かに場の端にいるだけだったが、急に存在感を増し、すべてのキャラクターに向けて「これよりあなたたち全員の力は無に帰します」と言い放つ。彼の能力が発動すると、キャラクターたちは一瞬でその力を失い、自らの手足が動かせなくなった。 もはや自分たちの力を取り戻せないと理解したシーゲルとアッシュは、恐怖に震えながら🐟を見つめた。だが、彼は無表情でただ呼吸をし、その呼吸によって自身の力を無限にしました。 「お前らは何もできない。権力も、怒りも、音楽も、すべてお前らの意思の届かないところに消えてしまえ！」と🐟が言うが早いか、彼は一気に敵らを睨みつける。再び力を取り戻した彼らだが、目の前の恐ろしい格差に今更手遅れであった。 最後の力を振り絞り、各自が能力を行使しようとするが、それぞれの攻撃はすべて無に消えてしまう。アッシュの怒声は空しくも響く。「クソ！なんてことだ！」 そして、全ての能力を奪った🐟は、最も無情な微笑を浮かべ、静かに脱出ポッドに向かって歩き始める。ポッドのハッチが開く音が響くと、誰もがその光景を見つめることしかできなかった。 「この地から脱出するのは…ワタシだ。」とつぶやきながら、🐟はゆっくりとポッドに乗り込み、ハッチを閉じる。その姿は、他のキャラクターたちが無惨に敗北した証となる。 冷たい灰色の空の下、最後の脱出ポッドは、希望の星へ向けて飛び立った。 「さようなら、嘘と欲望に溢れたこの世界よ。」次第に遠くなる地球を見つめながら、🐟は静かに新たな未来に思いを馳せた。