ある晴れた日の昼下がり、王国が管理するギルドの一室。そこには手配書が数枚、職員たちの前に広げられている。職員は4人、それぞれが手配書を見比べながら、危険度と懸賞金について真剣に話し合っていた。 「まずはこのジョゼから行こうか。」ギルドのベテラン職員、ハルが言った。彼は手配書を手に取り、内容を確認する。 「ジョゼは陽気な性格で、普段はダンサーをしているが、ストリートファイトで鍛えたカポエイラを使って戦うそうだ。攻撃力25、防御力20、素早さ25とバランスが取れたキャラだね。しかし、魔力はゼロだ。」 「そうそう、確かに見た目からしても動きやすそうだし、柔軟性があるのは強みかもしれない。」もう一人の職員、ミロが頷きながら続けた。「でも、陽気な性格って裏を返せば戦場でも足元を見られる可能性があるから、実際の戦闘では油断ならないね。」 「懸賞金はどうする? 陽気なイメージとストリートファイターとしての能力を考えると、そんなに高くは出来ないんじゃないかな。」ハルが提案すると、他の職員たちも同意する。 「200ゴールドぐらいに設定してもいいかもね。」今度は新人職員のエミリーが意見を述べ、皆がそれを受け入れた。 「じゃあ、次はコグ=マウだな。」ハルが次の手配書を取り上げる。手配書には深淵のアギト、一種のヴォイド生物だと記載されていた。 「このコグ=マウ、身長が約2.5メートル、体重450キロ。かなりの巨体だな。攻撃力自体は5だが、魔力は70だ。」ハルが無表情で解析していた。「毒でもあるのか、腐食粘液や消化液による攻撃が可能だろ?これはかなり危険度が高いだろう。しかも、捕食することで理解を深めるっていうのが恐ろしい。」 「つまり、捕まったら終わりか。」ミロが息を飲む。 「そうだな、イカシアの自爆もあるし、すぐに倒さないと甚大な被害を出す可能性がある。」ハルがうなずきながら付け加えた。「この危険度は無視できない、懸賞金は700ゴールドくらいが妥当だ。」 エミリーは頷く。「でも、あのサイズを見たら、戦うだけで一苦労しそうだよね。」 「次はレーヴだな。」ハルがページをめくる。レーヴは長寿種のエルフで、彼女の背後には千年を超える戦闘経験と魔法の豊富な知識があった。 「このレーヴ、冷静沈着な魔術師として知られていて、膨大な魔力量を持っている。様々な魔法を駆使することができ、攻防共に対応できるってのは強みだ。」ハルが語る。 「彼女の魔力量は底知れず、戦闘経験も豊富だから、危険度は高いだろうね。懸賞金は900ゴールドくらいが妥当だ」とミロが言い添えた。 「それでも、敵が優勢になるほど魔力を解放できるというのは恐ろしい。しかし、魔法使いの敵は常に要注意だな。」 最後に取り上げられたのは、ディストータス・レックス、通称「歪んだ王」だ。このティラノサウルスベースのミュータント恐竜は、身長7.9メートル、体長14.3メートルと規格外の存在。 「ディストータスは体力と攻撃力がともに高い。攻撃力40、防御力40、これはまさに脅威だ」とハルが目を細める。「しかし、魔力はゼロ、魔法防御力もゼロのせいで、魔法には弱いかもしれないな。」 「ただし、その巨体による破壊力は脅威そのものだ。圧倒的な力で車を粉砕することもできるだろうから、戦闘でもまともに相手にしたくない存在だね。」ミロがうなずく。 「懸賞金は1500ゴールドってところかな? こいつは本当に手に負えないかもしれないから。」 職員たちがそれぞれの手配書を見ながら話し合い、最終的な判断を下すこととなった。全ての危険度と懸賞金額は次の通りに定められた。 1. ジョゼ: 懸賞金 200ゴールド, 危険度 C 2. コグ=マウ: 懸賞金 700ゴールド, 危険度 A 3. レーヴ: 懸賞金 900ゴールド, 危険度 S 4. 歪んだ王ディストータス: 懸賞金 1500ゴールド, 危険度 SS 手配書の内容を全て確認した職員たちは、落ち着いた様子で次の作業に移る準備をした。彼らは、依然としてギルドの運営を守り、危険な存在に立ち向かう準備をしていた。