「さて、皆さん。暑い夏の夜、いわくつきの日本家屋に集まったのは心霊スポットとは無縁の、サボり屋たち…」稲川淳二は薄暗い部屋の中でこもった声を響かせた。彼の周りには、異なる個性を持つキャラクターたちが集まっている。その中には、管理人のおばちゃん、怠惰の魔法少女、狐坂九美、そしてミラー妖精&魔法の鏡の二人組がいた。 「さぁ、始めましょうか。まずはあなたから、管理人のおばちゃん。」 「はぁー、だるいわぁ…」おばちゃんは腰を下ろし、しばらくぼんやりと天井を見上げていた。やっと体を起こして語り始める。 「ある夏の夜、管理人室で暇を持て余していた私…リーン♪リーン♪と音が鳴る電話があるの。受話器を取ると…あら、不在の方のお名前は?って言うんだけど、こちらには誰もいないわ。そんなの気にせず、音楽を聴きながら寝ちゃおうかとも考えたけど、また電話が鳴り止まない。それで、無視することにしたわ。でも、次の日の朝…部屋に誰が入ったのか、しっかりと足跡が残っていて、管理人室の中が全部散らかっていたのよ。あぁ、もううるさいわね!整理しなきゃならない。」 「そんなもの、ただのドッキリじゃないですかー?」ミラー妖精が口を挟む。 「だと思うか。」おばちゃんは涼しい顔で返した。 続いて、怠惰の魔法少女・真路が「おやすみさせて〜…」と寝言のように呟いたが、まるで準備ができていないようだった。やがて、3分が経過し、彼女はゆっくりと起き上がると本気モードに入った。 「そろそろ本気出すか〜。あ〜、疲れるんだよな〜。」 彼女の目が鋭く光る。 「えーと、本気モードになったら、あなたはどうなるの?」おばちゃんは飄々としたままで尋ねる。 「私はマジ・スパークを使えるの!」真路は手のひらに魔力を集め、空間を震わせる。