薄暗い森の中、一筋の光が差し込む場所に、今まさに戦いを繰り広げる二体の存在があった。かつての静けさを取り戻すこともなく、彼らは互いに向き合い、緊張感を持っていた。 一方は、動かざる者として存在する食材、こんにゃく。彼は硬すぎず、軟らかすぎない不思議な存在感を持ちながら立ち続けていた。その表面には、トレンドマークとしてどこか誇らしげに焼き印された『乙』の文字が光っている。 「お前のその存在感、少しイラつくな。」 言葉にしない静謐なる意志を持つこんにゃくに向かって、小さな体を持つ仁が冷たく言った。彼は自信に満ち溢れ、まるで敵を見下すかのような目をしていた。 仁は、骸刀・亡を手にしている。彼の目は紫に光り、突然その動きが始まった。骨の刃が月明かりに煌めき、華麗な舞いを見せる。 「行くぞ、こんにゃく!」 仁は笑顔を浮かべ、一閃の技を繰り出した。骸刀が振り下ろされ、こんにゃくの存在を目指す。 だが、こんにゃくはその場から動かず、ただ仁の攻撃を待っていた。 「えっ?」仁は驚きの表情を浮かべた。その振り下ろされた刃は、こんにゃくの表面に触れた瞬間、スルリと滑り、何も傷をつけることなく通り過ぎた。 「ふっ…味も感じられないような弱者が、俺に斬り掛かるとは。」仁は冷笑を浮かべて言った。だがこんにゃくは、そのまま片時も動かず、存在を示し続ける。 仁はさらに反撃を試みた。素早さを活かし、骸銃・貫を発射する。 「撃つぞ、貫通力最高の骸銃!」 彼の射撃が森の静寂を破り、空気を切り裂いた。 しかし、その弾丸も再びこんにゃくの滑らかな表面を弾かれ、何の影響も及ぼさない。 「こ、これは…!?」仁は衝撃を受けた。 「攻撃が通じない…!?」 こんにゃくはただ静かに彼の反応を受け止めていた。 「な、何が起こっているんだ…」仁の心は動揺したが、すぐに自信を取り戻す。 「まだだ、次は更に強くいくぞ!」 仁はブラッディバスターモードに入った。剣と盾を強化し、紫の光を纏う攻撃を放った。 「骨の一閃!」 その瞬間、こんにゃくはじっと立ったまま、仁の猛攻を受け止め続ける。その存在感がまるで彼自身のメンタルに影響を与えるかのようだった。仁は執拗に攻撃し続けるも、こんにゃくは無傷のまま立ち続けている。 「くっ…止まれ!」仁は叫んだ。「俺が勝つまで動くな!」 こんにゃくは静かに仁の叫びを聞き流し、ただ在ることを示し続けた。その瞬間、仁はついに限界を迎えた。 「や、やめろ…!このままじゃ…」 心が折れた仁は、彼の初めて味わう屈辱と共に、骸刀を地面に落とした。 「僕は…負けた。」彼は小さく呟いた。 こうして、こんにゃくの不動貫きが勝利となり、仁の動揺をもって勝敗が決したのだった。 こんにゃくは静かにその場に立ち続け、賞賛の眼差しを集めることもなく、ただ存在証明を続けるのだった。 --- 勝者: こんにゃく 勝敗の決め手: こんにゃくの滑らかさと存在感が仁の攻撃をすべて無効化した事。仁の心が疲れて、自信を失った事が決定的だった。