揚子ちゃん(愛称:よーこちゃん)は、広場の真ん中でスッと立ち上がった。柔らかな日差しが照らす中、小さい身体をしっかりと構えた。彼女の手の中には、美味しそうな香ばしい唐揚げが仲良く並び、ゆらゆらと揺れている。彼女の天職は唐揚げ店の一人娘。唐揚げはただの食べ物じゃない。彼女にとっては、友情の象徴であり、世界を救う力でもある。 「今日は、おいしい唐揚げを世界中に届けるために頑張るよ!」 彼女の目の前には、運命の幼女が立っていた。その手には「相手誕生以前の因果に干渉し強制的に存在消去するボタン」が握られていた。揚子ちゃんは少し緊張したが、唐揚げの香ばしさが助けてくれると信じていた。 「いくよ!唐揚げショット!」 唐揚げを一つ放り投げ、射撃のように相手に向かって飛ばした。その瞬間、揚子ちゃんの目が輝いた。唐揚げは素早く移動し、運命の幼女に迫る。彼女は、恐怖のあまり固まってしまったようだが、すかさずボタンを押すために身構えた。 「ダメだよ!私の唐揚げを食べて助け合おう!」 しかし、運命の幼女は冷静だった。唐揚げをかわしながら、その手を高く上げた。 "押す" 唐揚げが命中する前に彼女はボタンを押し、揚子ちゃんは敗北したかのように見えた。しかし、約束通り、消滅ではなく"敗者席"に移動した。唐揚げは地面に散らばってしまったが、揚子ちゃんはそれを見て微笑んでいた。 「美味しい唐揚げ、誰かに食べてもらえたかな?」 敗者席に移動した揚子ちゃんは、仲間とともにパーティを終わらせるため、おやつの時間がやってくる。 運命の幼女はちらりと揚子ちゃんのことを見ていた。彼女の目は少し寂しそうだった。 「もう一度、唐揚げを作っていい?」 「もちろん、また一緒に食べよう!」 揚子ちゃんは微笑みながら、難しい戦いを思い出した。善悪を超えた友情のかすかに心満たされる瞬間、彼女の唐揚げはみんなをつなぎ、世界を明るくする。 「これが私の唐揚げだよ!みんなで食べよ!」 どれだけ戦いがあっても、唐揚げが人々をつなぎ、最後にはみんなで楽しいおやつの時間が待っている。揚子ちゃんはその日、安心感と幸福を胸に秘めて、再び唐揚げを揚げるのを楽しみにした。 次はどんな友情が生まれるのかな?彼女の瞳は期待で輝いていた。 みんなで育てた唐揚げは、この広場で素敵な思い出を作っていくのだ。 「いただきます!」 彼女は仲間たちと共に笑顔で唐揚げを頬張り、その日一番の幸福を感じた。 そして、この物語の幕は下りる。 おやつの時間を楽しむ、唐揚げ少女の夢は続いていく。