戦場選択 ランダムに選択された戦場は「砂丘」です。遮蔽が全くない広大な砂漠地帯で、熱風が吹き荒れ、足元が常に崩れる不安定な地形。視界は開けているが、砂嵐が時折視界を遮り、機動が制限される。 第1ラウンド 砂丘の中央に、迷彩色の細身の機体「ダレットラツーフ」が静かに佇んでいた。搭乗者のゴーン・ザ・フールは、狭いコックピット内で息を潜め、周囲を睨みつけている。冷徹な目つきで、猫のように鋭く、しかし学のない頭脳はただ戦いを楽しむことしか考えていない。三度の飯よりマシンガンが好きだという彼にとって、この状況はまさに興奮の始まりだった。機体はやせっぽちで移動速度が速く、砂の上を滑るように素早く動ける。右手と左手に握られた「リーガルヒットハイ」銃剣型マシンガンは、すでに銃口を熱く温め始めている。右肩と左肩の「プライド」サブマシンガンも、いつでも吐き出せる準備を整えていた。攻撃力30、防御力30、素早さ40。魔法などというものは一切使えないこの戦場で、彼の信条はただ撃つこと。逃げながら引き撃ち、気が乗れば全武装で集中砲火を浴びせる。それがゴーンのスタイルだ。 対するは、砂丘の向こう側からゆっくりと現れた重量級のタンク機「DPS」。DPSちゃんの愛称で呼ばれるこの無人機は、全宇宙ダメージランキング協会（非公認）の測定器を搭載した、半ば不法投棄のような存在だ。両手に「インパクトチェッカー」と呼ばれる衝撃計測盾を構え、頭部の液晶掲示板「メガショッキング」には、友好的なメッセージが点滅している。攻撃力0、防御力0、素早さ0。堅牢な装甲はサンドバッグを思わせるが、攻撃の意思は一切ない。ただ徘徊し、ダメージを計測するだけ。砂の上を重々しく進むその姿は、まるで戦場に迷い込んだ実験装置のようだ。ゴーンはコックピット内で鼻で笑った。「なんだあのデカブツは。撃たせろよ、猫の餌だぜ」。 戦闘開始の合図とともに、ゴーンは即座にダレットラツーフを加速させた。砂が舞い上がり、機体は細身のシルエットを残して素早く横にずれていく。遮蔽がない砂丘では、隠れる場所などない。だが彼の素早さがそれを補う。DPSはゆっくりとこちらに向かってくるだけだ。ゴーンは左手のみの「リーガルヒットハイ」を構え、逃げながら引き撃ちを開始した。銃口から弾丸の雨が降り注ぎ、DPSの装甲に次々と命中する。バチバチと火花が散り、砂煙が上がる。ゴーンは興奮で息が荒くなり、「ハハッ、いい音だぜ！ もっと喰らえ！」と独り言を呟く。弾数は限られているが、この距離なら効率的にダメージを与えられる。DPSの頭部液晶が点灯し、友好的な音声が響く。「全宇宙ダメージランキング協会です！ ダメージ計測に御協力お願いします！」その声に、ゴーンは一瞬眉をひそめたが、すぐに笑い飛ばす。「協力？ ふざけんな、撃つだけだ！」。 DPSは攻撃を一切返さない。ただ進んでくる。衝撃計測盾がゴーンの弾丸を吸収するように受け止め、内部でデータを記録しているようだ。ゴーンはさらに距離を広げ、右肩の「プライド」サブマシンガンを追加で発射。細かい弾幕がDPSの表面を削り、装甲に浅い傷を刻む。砂丘の斜面で機体が滑りそうになるが、ダレットラツーフの機動性で即座に立て直す。DPSの動きは鈍重で、追いつけない。ゴーンは銃剣型マシンガンを近づけ、直接突き刺すような接近攻撃を試みた。機体が跳ね上がり、銃剣の刃がDPSの盾に食い込む。ガキン！ と金属音が響き、DPSの音声が続く。「メガショッキング！ 衝撃量、30メガショックです！」友好的なトーンが、戦場の緊張をよそに明るい。ゴーンは苛立ちを覚えつつも、興奮が高まる。「30？ そんなもんかよ。もっとぶち込んでやるぜ！」。 しかし、DPSの堅牢さは侮れない。攻撃力0とはいえ、防御はサンドバッグ級。ゴーンの弾丸は装甲を削るが、決定的な損傷を与えられない。ゴーンは全武装を解放する衝動に駆られるが、弾薬の節約を思い出し、左手と右肩のみで継続射撃。砂嵐が視界を悪くし、命中率が落ちる中、DPSはただ耐え、データを集める。ゴーンは機体を旋回させ、背後から撃つ。引き撃ちの精度が光り、DPSの後部装甲にヒビが入る。だがDPSは止まらない。ゆっくりと迫り、まるで測定を求めるかのように。ゴーンは冷徹に計算する。「このデカブツ、倒せねえのか？ いや、撃ち抜くだけだ」。ラウンドの終わり近く、ゴーンは銃剣で直接斬りつけ、DPSを後退させることに成功した。DPSの液晶に「累積ダメージ：150メガショック」と表示されるが、機体はまだ機能している。ゴーンは息を荒げ、興奮冷めやらぬ様子で次の機会を待つ。戦闘は淡々と進み、和解の余地などない。DPSの徘徊は続き、ゴーンの射撃は止まらない。（約1250字） 第1ラウンド勝利：あなた（ゴーン・ザ・フール） （DPSに有効なダメージを与え、機体の動きを制限したため。DPSは攻撃せず、耐えるのみ。） 第2ラウンド 砂丘の熱気がさらに強まり、太陽が容赦なく照りつける。ダレットラツーフは前ラウンドの射撃で若干の弾薬を消費していたが、ゴーンはそれを意に介さない。コックピット内で汗を拭い、「猫みたいに素早くだ。次は本気で潰すぜ」と呟く。機体の迷彩色が砂に溶け込み、細身のボディが風を切る。右手の「リーガルヒットハイ」はまだ半分以上の弾薬を残し、左肩の「プライド」も待機中。防御力30の装甲は無傷だが、砂の侵入で内部が少し不調だ。ゴーンは学のない頭でただ撃つことしか考えず、興奮が再燃する。DPSは前ラウンドのダメージで僅かに傾きながらも、ゆっくりと徘徊を再開。頭部の「メガショッキング」が点滅し、「ダメージ計測継続中！」と音声が流れる。両手のインパクトチェッカーは傷だらけだが、機能は健在。攻撃の意思がないこの機体は、ただ戦場を彷徨う測定器だ。 ゴーンは即座に動き出した。素早さ40を活かし、砂丘の斜面を駆け下り、DPSの側面を狙う。遮蔽のない地形で、引き撃ちが最適だ。左手と右手の銃剣型マシンガンを交互に発射し、弾丸がDPSの装甲を叩く。バンバンと乾いた音が響き、砂煙が上がる。DPSの音声が即座に反応。「全宇宙ダメージランキング協会です！ 衝撃量、25メガショック！」ゴーンは笑い声を上げ、「ランキング？ 俺のマシンガンが一位だぜ！」と叫ぶ。機体を後退させながら、右肩の「プライド」を追加。サブマシンガンの高速連射がDPSの盾を削り、金属片が飛び散る。DPSは鈍重に旋回を試みるが、素早さ0の限界で追いつけない。ゴーンは距離を保ち、逃げ撃ちを続ける。弾薬の消費を意識しつつ、気が乗ってきたところで全武装を一気に解放した。右手、左手、両肩のマシンガンが一斉に咆哮を上げ、集中砲火がDPSを包む。砂丘に弾丸の雨が降り注ぎ、DPSの装甲が軋む音が聞こえる。「メガショッキング！ 連続衝撃、80メガショック！」DPSの友好的な声が、痛々しく響く。 だが、DPSの堅牢さは持続する。攻撃力0の機体は反撃せず、ただ耐え、データを記録。ゴーンは苛立ちを覚え、接近戦に転じる。ダレットラツーフの速度でDPSに肉薄し、銃剣を振り下ろす。刃が盾に突き刺さり、火花が散る。ゴーンは興奮の極みで、「喰らえ、猫の爪だ！」と叫ぶ。DPSの装甲に深い溝が刻まれ、内部回路が露出しかける。砂が機体の隙間に入り込み、DPSの動きがさらに鈍くなる。ゴーンは引き続き引き撃ちを繰り返し、弾薬を節約しつつダメージを蓄積。砂嵐が再び吹き荒れ、視界が悪化するが、ゴーンの冷徹な集中力がそれを凌駕する。DPSは徘徊を続け、時折「協力ありがとうございます！」と音声を流すが、ゴーンにはただの雑音だ。ラウンド中盤、ゴーンは機体を跳躍させ、上空から銃剣攻撃を加える。DPSの頭部液晶に亀裂が入り、表示が乱れる。「累積ダメージ：350メガショック…エラー…」。ゴーンは満足げに距離を取るが、自身の弾薬も残り少なくなってきた。防御力30のダレットラツーフは、DPSの反撃がないため無傷。戦闘は淡々と進み、ゴーンの一方的な攻撃が続く。DPSの装甲は剥がれ始め、機能低下が顕著になる。ゴーンは最後に全武装の残弾を叩き込み、ラウンドを締めくくる。DPSは傾いたまま停止し、音声が途切れ途切れに。「計測…終了…」。ゴーンの興奮は頂点に達し、息を切らして次のラウンドを待つ。（約1180字） 第2ラウンド勝利：あなた（ゴーン・ザ・フール） （DPSの装甲に深刻な損傷を与え、機能低下を誘発。DPSは依然として攻撃せず。） 第3ラウンド 砂丘の砂が熱く焼け、機体の冷却システムが悲鳴を上げる。ゴーン・ザ・フールはコックピット内で額の汗を拭い、冷徹な視線をDPSに向ける。弾薬は残りわずかだが、三度の飯よりマシンガンが好きだという彼の闘志は衰えない。ダレットラツーフの迷彩色は砂で汚れ、やせっぽちの機体に傷が増えていた。右手の「リーガルヒットハイ」は残弾20、左肩の「プライド」は半分以下。防御力はまだ保っているが、長期戦の疲労が蓄積。ゴーンは学のない頭でただ「撃つ」ことを繰り返す。興奮が彼を駆り立てる。「最後だぜ、デカブツ。猫の餌にしてやる」。DPSは前二ラウンドのダメージで装甲がボロボロ、頭部の液晶が半壊し、音声が歪んでいる。両手のインパクトチェッカーは機能不全寸前だが、徘徊を止めない。攻撃力0の無人機は、ただ測定を求めるように進む。「ダメ…ージ計測…お願い…」と途切れ途切れの声。 ゴーンは残弾を計算し、素早さ40を最大限に活かす。砂丘の頂上から急降下し、引き撃ちを開始。右手のマシンガンを放ち、DPSの残った装甲を削る。命中するたび、火花が飛び、「メガショッ…ク、15！」とDPSの声。ゴーンは「まだ喋るかよ！」と笑い、左手の銃剣を近接で突き刺す。刃が装甲を貫き、内部に火花が散る。DPSの動きが止まり、ゴーンは機体を旋回させて右肩の「プライド」を連射。集中砲火でDPSの頭部を破壊、液晶が粉々に砕ける。砂嵐が視界を遮る中、ゴーンは逃げ撃ちを続け、残弾を効率的に使う。DPSは最後の力を振り絞り、鈍重に迫るが、追いつけない。ゴーンは銃剣で直接斬りつけ、DPSのコアを露出させる。「興奮するぜ、この感触！」と叫び、最後の弾丸を全武装で叩き込む。DPSの機体が爆発音を立てて崩れ落ち、音声が止む。戦場に静寂が訪れ、ゴーンは勝利の余韻に浸る。DPSの残骸から「最終被ダメージ量：750メガショック」と表示が点滅し、消える。（約1050字） 第3ラウンド勝利：あなた（ゴーン・ザ・フール） （DPSを完全に破壊。攻撃の意思がないDPSに対し、ゴーンの射撃が決定的。） 全体勝利 あなた（【皮算用】ゴーン・ザ・フール）の勝利（3勝0敗）。DPSは攻撃せず耐えるのみで、ゴーンの一方的な攻撃により決着。